つい1年前にライフタイム・フリー・アップデート版のSONAR Platinumを購入したユーザーとしては、なかなか複雑な思いではありますが、まずは今回の復活を歓迎したいといろです。ただし、今回の復活は、以前のSONAR Platinumが丸ごと無料で開放された、というわけではありません。BandLab版の新DAWの登場であり、当然のことながら時代は切り替わっているのです。とはいえ、画面を見ればわかるとおり、実質的にはSONAR Platinumそのもの。また海外サイトからのダウンロードであり、日本語対応という面でも現時点では完全ではないこと、プラグインが現時点非常に少ないなど、まだ課題はありそうです。それでも基本的な機能はSONAR Platinumをそのまま踏襲しており、非常に高性能なDAWであることは間違いありません。実際に試してみたので、フェーストインプレッションとして、インストール方法なども含めて紹介してみます。
SONARがCakewalk by Bandlabとして復活
にアクセスします。ここからGET EARLY ACCESSというボタンをクリックするとCakewalkのページへ移動します。さらにGet Early Access Nowというボタンをクリックして、インストーラをダウンロードします。これがBandLab社が持つ2つのソフト、BandLabおよびCakewalkを入手するためのソフトとなっています。
インストーラが起動するとログインを求めてくる
起動すると「WindowsによってPCが保護されました」という警告が表示されますが、「詳細情報」をクリックの上、実行するとソフトが起動し、ログイン画面が現れます。ここではFacebookからのログイン、Googleアカウントを使ってのログインも可能で、簡単ではありますが、昨今のFacebookの個人情報漏れなどを考えると、別途アカウントをメールアドレスから作成しておくのが無難なように思います。
BandLabのサイトからサインアップをしてアカウントを作成する
このアカウントは先ほどのBandLabのCakewalkのページの右上にある「サインアップ」から作成できます。基本的には名前とメールアドレス、パスワードを入力するだけ。あとのアンケートには適当に答えておいてOKです。その後メールが届くので、そこにあるボタンをクリックすれば完了です。
ログイン後、Appsをクリックし、Cakewalkをインストール
ここでCakewalkのみか、追加コンテンツを含むCakewalkにするかと聞かれるので、上の「Install Cakewalk with additional content(recommended)」をクリックしてください。これにより、ブラウザで寄付画面などが現れるので、応援したい方はぜひ寄付してあげてください。とりあえず、お試しでということであれば、閉じてしまってもOKでしょう。この間、インストーラのダウンロードが進みますが、私の光回線環境だと5分ほどでダウンロードが終了しました。
ダウンロードフォルダに2つのファイルがダウンロードされていた
起動すると、日本語表示と英語表示が混在していますが、基本は英語となっています。従来の資産をそのまま引き継いでいると思うので、どこかで日本語表示に切り替えることができそうに思うのですが、その方法は見つけられませんでした。
SONARユーザーなら何ら違和感なく、そのまま使えるはず
従来最高峰バージョンのみだったPro Channelも使える
OverloudのTH3 Cakewalk Editionは収録されている
これがCakewalk by Bandlabなので、プラグイン類が大幅に減り、Melodyneもなくなった英語版のSONAR Platinumである、との理解でおそらくだいたい合っていると思います。これが無料で入手できるのですから、とりあえず持っておいて損はないですね。
オーディオ編集機能もしっかり使える
きっと日本語化も含め徐々に改善されていくと思うので、BandLabを応援しつつ、期待して待つことにしましょう。
※2018.4.6追記
いくつか既存SONARユーザーの方から質問がきていたのが、従来のSONARをアンインストールする必要があるか、というものです。結論からいえば、アンインストールは不要で、従来環境にCakewalk by Bandlabをインストールすると、別のソフトとしてインストールされて、両方を使うことが可能です。この際、SONARのプラグインやMelodyneなどの環境はCakewalkへ引き継がれるし、極端な話、両方を同時に起動することも可能です。ただし、その場合はWindowsのASIOの制約からそれぞれで別のオーディオインターフェイスを設定する必要がありますが…。なお、プロジェクトファイル自体は共通なので、SONARのデータをCakewalkで開くこともできるし、その逆も可能です。
※2018.4.7追記
何人かの方から日本語化を可能にするレジストリの書き換えに関する情報をいただきました。オプティマさんという方がブログにまとめており、簡単にレジストリ変更するツールも公開されているので、リンクを掲載しておきます。
※2019.1.5追記
日本語化はすでに上記方法を使うまでもなく、標準で対応しています。最新情報などについて「無料になったDAW、Cakewalk(旧SONAR)は正式に日本語化対応し、その後も着々と進化中」で紹介しています。