ProTools Mboxがラインナップを一新

AvidからMboxの新シリーズとなるProTools Mbox Pro、ProTools Mbox、ProTools Mbox Miniの3製品が発表され、国内でまもなく発売されることになりました。これまでDigidesignブランドで青基調のデザインだったものが、今回Avidブランドに変更になるとともに黒いデザインに統一されました。

またMiniはスペック的に大きく変わらないものの、ProおよびノーマルのMboxには新たにDSPが搭載されたり、オーディオ部分が一新するなど機能的にも大きく向上しているようです。

黒基調のデザインになったProTools Mbox


今回発表されたMboxシリーズ、Mbox MiniおよびMboxは今月末の発売、Mbox Proは10月上旬に発売される予定でいずれもオープン価格ですが、実売価格はそれぞれ42,000円前後、71,400円前後、94,500円前後となる見込みです。

半年ほど前、Digidesignブランドを消し、Avidに統一したものの、Mbox2の製品的には従来のままだったのが、今回の新製品で名称的にもデザイン的にも大きく変更されました。とはいえ、単なるデザイン上の変更だけでなく、MboxおよびMbox Proにおいては機能性能的にもいろいろ変わっています。

Mbox Miniは従来製品とスペック的にはほぼ同等

まず大きいのが本体にDSPが搭載されたことです。これにより、PC側のCPUパワーを消費することなくリバーブがかけられるようになっています。ただ、もちろんTDMプラグインに対応したというわけではなく、本体のみで扱えるもの。ProTools LE側からコントロールするわけではないのですが、レコーディング時リバーブをかけた音をダイレクトに返すことで、レイテンシーのないモニタリングが可能になるわけです。

またMboxおよびMbox Proには本体にギター・チューナー機能が搭載されたほか、マルチ・ファンクション・ボタンにより、ProTools LEのセッションのテンポ・タッピング、レコーディングの開始/終了、新規トラックの作成ができるなど、コントロールサーフェイスとしての機能も搭載しています。

ProTools Mbox Proのフロントとリア

一方、オーディオ性能としては、これまで24bit/48kHz対応だったMbox2がProTools Mboxになって24bit/96kHz対応に、また、これまで24bit/96kHz対応だったMbox2 ProがProToos Mbox Proになり24bit/192kHz対応になるなど、大きく進化しました。ちなみに、PCとの接続インターフェイスはMbox MiniとMboxがUSB、Mbox ProがFireWireと変わっていません。

しかし、今回ドライバ周りに大きく見直したとのこと。そのためProTools LEで利用できるのはもちろんのこと、MacではCoreAudio、WindowsではASIO、WDM、MMEのそれぞれを正式にサポートしたため、ほかのDAWでも問題なく使えるようになったとのこと。この辺も大きなチェックポイントといえそうです。

なお、ソフトウェアであるProTools LEのバージョンは8.04とのことですから、ここに大きな変更はないようです。また、現在のところ、この新シリーズには再生専用のMbox Microはラインナップされておらず、一旦は姿を消すことになりそうです。

Avidに問い合わせたところ、まだ貸し出し可能な製品が入ってきていないとのことでしたが、入り次第お借りして、AV WatchのDigital Audio Laboratoryにて詳しくレビューする予定でいます。

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