DTMの世界でCore Audioといえば、Macのオーディオドライバのことですよね? ところが、先日、某社から「MicrosoftのCore Audioに対応したソフトを開発している」という話を聞いたのです。そのソフト、近々公開されるはずなので、そのソフトの詳細は改めて紹介しようと思いますが、とにかく気になるのが、そのMicrosoftのいうCore Audioって何なのか、ということです。

以前も記事で紹介したとおり、ただでさえiPadなどの登場でAppleのいうCore Audioという言葉の定義が曖昧になっています。ここでさらにMicrosoftまでCore Audioなんて言葉を使いだしたとなると、もうグチャグチャ。いい加減にして!という思いもあるのですが、ちょっと調べてみました。


MicrosoftもCore Audioという言葉を使っている!

まず、Googleで「Microsoft Core Audio」と検索してみたら、確かに出てきました。正しくは、「Core Audio APIs」と呼んでいるようですね。しかも、文献を見る限り、2009年にはMicrosoftが言い出しているようなのです。「API」という言葉からお分かりの方もいると思いますが、これは一般ユーザー向けの言葉ではなくて、プログラム開発者向けの用語のようではあります。

で、見つけ出したのが、下の図。


Core Audio APIsのシステム概念図


ちょっと話が難しくなるので、パッと見た目で、あまりよくわからないという人は深追いする必要はありません。そんな言葉があるということだけを知っておけば十分ではないかと思います。「Core Audio API群」とでも呼ぶほうが、分かりやすいかもしれませんが、1点チェックすべきポイントがあります。そうこのAPI群のの1つにWASAPIというものが入っているのですね。

そう、以前の記事でも紹介したとおり、ドライバの名称としてはこのWASAPIが現在広く使われています。具体的にはSONAR、Cubase、iTunesなどで使われており、Microsoftが開発したASIOドライバのようなものと、理解しておけばいいと思います。したがって、一般のDTMユーザー的な立場からすれば、「MicrosoftのいうCore AudioとはWASAPIと同義である」と理解しておけばいいと思います。

一方、もうひとつチェックしておくべきポイントは「Share(共有)モード」と「Exclusive(排他?占有?)モード」の2つのモードが存在しているということ。ソフト(ドライバ?)によっては、このモードの切り替えができそうですが、簡単にいえばShareモードは複数のアプリケーションで、1つのオーディオデバイスを同時に利用するモード、Exclusiveモードは1つのアプリケーションで占有するモードです。DAWなどで利用することを前提とすれば、やはりExclusiveモードを使うということになるんでしょうね。そのほうが、断然レイテンシーを小さくできそうですから。

このMicrosoftの開発者向けの英語の文献を読んでいたら、なんだか複雑で、頭が混乱してきましたが、日本語で検索をしてみると、その辺をキレイに整理していたブログ(S.F.Page)を見つけました。やはり開発者向けなので、内容は難しいですが、興味のある方は読んでみると面白いと思いますよ。

いずれにしても、Microsoftのいう「Core Audio」という用語は混乱を生じさせるだけなので、できればあんまり登場してきてほしくはないところですね。ただ、Microsoft自身が正式名称として使っているので、難しいところですが、できれば一般向けには「WASAPI」で統一しておいてもらえると嬉しいところですね。