藤本健の“DTMステーション”

藤本健の“DTMステーション”

DTM、デジタルレコーディング、DAW、MIDIといった分野の情報を紹介します。
初心者の入門用として、プロミュージシャンの実践術としても役立つ記事、製品レビューなどをお届けします。


カテゴリ: テクノロジー

KAGURAという、これまでにないユニークな日本発のAR楽器が世界中で使われだしているのをご存知ですか?これはカメラ付きのPCを利用し、ユーザーが手を動かしたり、体を動かすだけで誰でも簡単に音楽を演奏できるというもの。子どもから大人まで、楽器経験のない人、音楽知識がない人でもすぐに演奏ができるというのが大きな特徴となっていますが、昨年の相対性理論のライブ『証明III』で、KAGURAが使われたということでも、大きな話題になりました。

DTMステーションでも「楽器の革命だ!日本発の新発想楽器KAGURAがクラウドファンディング中」という記事で取り上げたことがありましたが、クラウドファンディング終了後、2017年3月に正式に発売となり、世界中に広がっているようです。そのKAGURAがこの度、初の大型バージョンアップをし(クラウドファンディング購入の人も含め、無償アップデート)、DAWともより連携しやすくなっています。また、このバージョンアップのタイミングで、キャンペーンとして通常価格の半額で販売されているので、改めて紹介してみたいと思います。


楽器経験のない人でもすぐに演奏できるAR楽器、KAGURAがバージョンアップ

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すでに購入して使っている、という方もいると思いますが、この春、フランスのArturiaからアナログシンセサイザ、MiniBrute 2およびMiniBrute 2Sが発売されました。名前からも分かるとおり、これは大ヒット・アナログシンセであるMiniBruteの新モデルですが、サブオシレータが追加されるとともに、48個ものパッチベイが装備されるなど、シンセサイザとしても大きな進化をしています。

MiniBrute 2が25鍵盤を搭載したモデルで、MiniBruteの正統進化である一方、MiniBrute 2Sは鍵盤の代わりにシーケンサが搭載されるという非常にユニークな機材。このMiniBrute 2およびMiniBrute 2Sの開発責任者=プロダクトマネジャーであるArturiaセバスチャン・ロチャード(Sébastien Rochard)さんが先日来日し、DTMステーションのインタビューに答えてくれました。MiniBrute 2/2Sがどのような経緯で誕生し、開発されてきたのかなど伺ってみたので紹介していきましょう。


MiniBrute 2の開発責任者であるセバスチャン・ロチャード(Sébastien Rochard)さん
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オーディオインターフェイスについて調べていると、よく見かけるキーワードの一つにDSPというものがあります。これはDigital Signal Processorの略であり、辞書で調べれば「デジタル信号処理に特化したマイクロプロセッサ」などと記載されています。でも、このDSPが何であるかをしっかり理解できている人って、結構少ないのではないでしょうか?初心者はもちろんのこと、DSP搭載オーディオインターフェイスを駆使している人でも、実は正確に把握できている人は少ないかもしれません。

このDSPはオーディオインターフェイスに限らず、デジタルエフェクターに搭載されていたり、AVアンプなどのオーディオ機器にも数多く使われているほか、実は携帯電話やデジタルカメラ、カーナビ……とさまざまなところにも搭載されているものなのです。このDSPがあると、どんなことができて、どんなメリットがあるのか、できるだけ分かりやすく紹介してみましょう。


オーディオインターフェイスなどに搭載されているDSPって何だ!?

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さまざまなところで話題になる人工知能AI。音楽の世界でも自動作曲や自動マスタリング、自動ミキシング……など、さまざまなツールが登場するとともに進化をしてきているわけですが、演奏という面でも人工知能による取り組みが行われています。先日、ヤマハの研究機関で生み出された演奏にまつわる人工知能技術では、人の弾く演奏に合わせて伴奏してくれるというもの。クリックを聞いて人がシーケンスデータに合わせるのではなく、人による自由な演奏にコンピュータが合わせてくれるというものです。しかも単にテンポだけでなく、演奏が盛り上がってフォルテ気味になってくると、伴奏も強くなったり、それに合わせたリフが加わるなど、従来の人とシーケンサの関係とは大きくことなるシステムです。

さらにその人工知能と映像を組み合わせたシステムをヤマハと博報堂アイ・スタジオが共同開発した「Duet with YOO(デュエットウィズユー」というものが、先日アメリカで行われた音楽・映画・インタラクティブの祭典「SXSW2018」で発表されたものですが、そのシステムが現在、東京のヤマハ銀座ビルで展示されており、5月22日までの期間、誰でも人工知能とのセッションを無料で体験できるようになっているのです。どんなシステムなのか紹介してみましょう。


進化するYAMAHAのAIシステム。人のテンポ、強さ、ノリに合わせてセッションしてくれる

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先日書いた記事「DTMステーション、M3-2018春に参戦。作曲家の多田彰文さんと新レーベル始動し予算・会計も大公開。第1弾シンガーは小寺可南子さん!」でもお伝えしたとおり、4月29日にリリース予定のミニアルバム『Sweet My Heart』において、VRミックスという新しい試みをしてみました。これはサラウンドスピーカーなど特殊な機材は必要とせず、ヘッドホンや普通のステレオスピーカーでも360度サウンドを実現するという、かなり不思議なミックスです。

このミックスを行ったのはDTMステーションEngineeringでもお馴染みの、レコーディングエンジニア飛澤正人 (@flash_link )さんです。実際にサウンドを聴いていただくとわかるのですが、目の前のスピーカーから音が出ているのに、真横から音が聴こえてきたり、上下での音の動きも感じられるという不思議な体験をすることができます。飛澤さんによれば、VRミックスはヘッドホン推奨で、ヘッドホンだと、さらに音が後ろまで回り込んでくる、とのこと。実際何をしているのか、DTMユーザーが自分で同じことができるのか、飛澤さんにお願いすることができるのか、など話を伺ってみました。


VRミックスについてレコーディングエンジニアの飛澤正人さんに聞いてみた


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世界的な大ヒット製品になっているapollo twinや先日発売されたArrow、また各種apolloシリーズ、さらには、その根幹をなすUAD-2というDSPベースのソフトウェアを開発するアメリカのメーカー、Universal Audio。この会社は、斬新な新技術で世界を驚かせる製品を次々と生み出しつつも、60年もの歴史を持つ、まさにビンテージエフェクト機材を数多く生み出してきたレコーディング業界のレジェンドともいえるメーカーでもあるんです。現在の社長、Bill Putnam Jr.(ビル・パットナムJr)さんと弟のJames Putnumさんの二人が、父の偉業を再度復活させようと、一度なくなった会社を1999年に再設立したという、ちょっと変わった歴史を持っています。

Billさんは大学でデジタル信号処理を学んできたバリバリの開発者、弟のJamesさんはプロミュージシャン・プロデューサー・エンジニアという組み合わせです。その社長、Billさんのご招待を受けて、先日のNAMM SHOWの終了後に、Universal Audio本社に行ってきました。サンフランシスコからクルマで約1時間半、Apple本社のあるクパチーノからさらに南に行ったところにあるスコッツバレーというところにある会社です。ここでは、今でもアナログのコンプレッサである1176LA-2Aが50年前と同じように生産されていたのはちょっと驚きでもありました。社内をBillさんに案内してもらったので、Universal Audio探訪記ということでBillさんの語りで紹介してみましょう。


アメリカ・カリフォルニア州にあるUniversal Audioに行ってきた!

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現在、アメリカ・カリフォルニア州のアナハイムで行われている世界最大の楽器のNAMM Show 2018。個人的には初めての参加でとっても楽しみにしていたのですが、なぜかこのタイミングで結膜炎を発祥してしまい、目がかなり不自由な状況に。そんなわけで、想定していた1/3も回れていないのが実情ですが、そんな中、また日本からの参加組のブースでとっても興味深いものを発見してしまいました。

それは、これまでDTMステーションでも何度か取り上げたことのある、浜松のベンチャー企業、QUICCO SOUND(キッコ サウンド)が参考出品していた製品。なんとKORGvolcaを改造してワイヤレス化させるというキットなんです。価格は2,900円程度(税抜き)を想定しているとのこと。どんなものなのか簡単に紹介してみましょう。


ワイヤレス改造がされたvolca beats

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女子中高生を中心に爆発的なヒットをしている音楽SNSアプリのnana。「コラボ」という形で、人がアップロードした楽曲に、ユーザーが自由に歌や演奏を重ねて(オーバーダブして)いくことができるのが特徴です。そのnanaは最近、PCからのアップロード機能やGarageBandからのアップロード機能などの機能が追加されたり、コンボリューションリバーブをはじめ、強力なエフェクトが追加されると同時にUIもブラッシュアップされるなど、どんどん進化しています。

その背景には多くの開発エンジニアが日夜、機能向上に取り組んでいることがあるのですが、その開発エンジニアの1人にDTM界隈でも広く知られている著名人がいます。そう、数多くのアイドル楽曲を手掛ける週末音楽家CHEEBOW(@cheebow)さんです。週末は音楽制作に取り組み一方、平日はプログラマ・エンジニアとしてnanaのシステム開発に関わっていたんですね。先日、そのCHEEBOWさんにお会いし、コンピュータを始めたキッカケや音楽制作を始めたキッカケなど、いろいろとマニアックにお話を伺ったので、紹介してみたいと思います。


アイドルに数多くの楽曲を提供している週末音楽家のCHEEBOWさんはnanaの開発にも携わっていた!
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DTMのソフトウェア製品をチェックしていると、ときどきトンでもない技術に遭遇することがありますが、2017年、一番驚いたのがaccusonus(アキュソナス)というギリシャの会社が開発したドラム関連の2つのプラグインRegroover Pro(リグルーバー・プロ)とDrumatom(ドラマトン)という2つです。先日のInterBEE 2017で、レコーディングエンジニアの飛澤正人さんがデモをしているのを見て初めて知ったのですが、革命ともいっていいほどのすごいツールなんです。

一言でいうと、Regroover Proは「2ミックスされたドラム素材をキック、スネア、ハイハット、タム……などと完全に分解してくれる」というもの、そしてDrumatomは「生ドラムをレコーディングした結果の被り(かぶり)音を自由に調整し、たとえばハイハットだけを取り出すことを可能にする」ものなんです。Win/Macの各種プラグイン環境に対応し、価格はRegroover Proで25,000円程度、Drumatomで34,000円程度(いずれも為替相場で日々変動します)と手ごろでありながら、かなりのクオリティーを持つ製品となっているので、その魔法とはどんなものなのか、紹介していきましょう。


ギリシャのソフトメーカー、accusonusからドラム関連の魔法のツールが登場
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いろいろなところで話題になっている、女子高生AIの「りんな」。LINEで会話して遊んだことがある人や、Twitterでやりとりしたことのある人も多いと思います。その会話内容も最近ますます高度になってきた印象ですが、そのりんなが、ついに歌うようになっていたのをご存知でしたか?

その歌うりんなの活躍の場になっているのが、まさに数多くの女子中高生が多く集まっているnana。DTMユーザーにとってはPCからのアップロードが可能になったり、iPhone/iPadのGarageBandから直接アップロードが可能になるなど、どんどんと使いやすくなってきているnanaですが、りんなの歌を聴いてみると、それなりにしっかり歌っているのです。VOCALOIDではなさそうですが、UTAUともちょっと違うような……。これ、どうやって歌っているのでしょうか?先日、Microsoftに伺い、りんなのマネージャーだと名乗る、りんなの開発担当者、マイクロソフト ディベロップメント株式会社A.I.&リサーチの坪井一菜さんにいろいろと話しを伺ってきました。


女子高生AI、りんなは、nanaで歌っていた!
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