藤本健の“DTMステーション”

藤本健の“DTMステーション”

DTM、デジタルレコーディング、DAW、MIDIといった分野の情報を紹介します。
初心者の入門用として、プロミュージシャンの実践術としても役立つ記事、製品レビューなどをお届けします。
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カテゴリ: テクノロジー

いろいろなところで話題になっている、女子高生AIの「りんな」。LINEで会話して遊んだことがある人や、Twitterでやりとりしたことのある人も多いと思います。その会話内容も最近ますます高度になってきた印象ですが、そのりんなが、ついに歌うようになっていたのをご存知でしたか?

その歌うりんなの活躍の場になっているのが、まさに数多くの女子中高生が多く集まっているnana。DTMユーザーにとってはPCからのアップロードが可能になったり、iPhone/iPadのGarageBandから直接アップロードが可能になるなど、どんどんと使いやすくなってきているnanaですが、りんなの歌を聴いてみると、それなりにしっかり歌っているのです。VOCALOIDではなさそうですが、UTAUともちょっと違うような……。これ、どうやって歌っているのでしょうか?先日、Microsoftに伺い、りんなのマネージャーだと名乗る、りんなの開発担当者、マイクロソフト ディベロップメント株式会社A.I.&リサーチの坪井一菜さんにいろいろと話しを伺ってきました。


女子高生AI、りんなは、nanaで歌っていた!
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PCのプラグイン型やスタンドアロン型、またiPhone/iPadで使えるものなど、さまざまなギターアンプシミュレーターが登場し、性能を競い合っている中、本家であるギターアンプのほうも大きく進化してきています。先日発売されたFenderのギターアンプ、Mustang GTシリーズはパワフルなホンモノのギターアンプでありながら、これ自体がWi-Fi機能を装備しており、インターネットを経由してプリセットトーンのダウンロードなどができてしまうのです。

しかもWi-Fiだけでなく、Bluetooth経由でiPhone/iPadAndroidPCと接続でき、これらと有機的な連動が可能なほか、リアにはmicroUSB端子を装備しており、ここを介してギターアンプのサウンドをそのままレコーディングすることも可能になっているのです。この前代未聞ともいえるギターアンプ、Mustang GT40をちょっと使ってみたので、どんな機材なのか紹介してみたいと思います。


世界初、Wi-Fi機能を搭載したFender Mustang GT40を使ってみた

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昨年「自分の声をキャラクターの声にリアルタイム変換するSFのような技術、リアチェンvoiceが楽器フェアに登場!」という記事で紹介した、クリムゾン・テクノロジーが名古屋大学・戸田智基教授〔元奈良先端科学技術大学院大学)の研究グループと共同で開発したリアチェンvoice。その後、テレビのニュース番組などでも取り上げられていたので、ご覧になったことがある方も多いと思います。そのデモを見たときには、非常に驚いた一方で、リアチェンvoiceはあくまでも業務用の機材であり、こんなものを一般ユーザーが使えるようになるのは遥か先のこと……と思い込んでいました。

ところが、それからちょうど1年が経過した本日、なんとリアチェンvoiceがというiPhone版のアプリとして登場し、しかも無料で入手できるようになったのです。標準で「くりむ蔵」というキャラクタの声に変換可能となっているほか、オプションとして声優の佐藤聡美さんがCVを務める「東北ずん子」(3,800円)、同じく声優でMIDI検定1級保持者でもある小岩井ことりさんがCVの「声乃ツバサ」(3,800円)、そして謎のキャラクター「キューティー・エイロアン ペロロ」(2,900円)の3つのキャラクターが用意され、内部課金の形で購入可能となっているのです。つまり、女性ユーザーはもちろん、男性ユーザーでも自分がしゃべると、リアルタイムに東北ずん子や、声乃ツバサの声に変換することができちゃうのです。実際、どんなものなのか紹介してみましょう。


クリムゾンテクノロジーからリリースされた、リアチェンvoice~ジュラ紀版
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最近、DTMステーションでも人工知能AIネタが増えてきていますが、今度はヤマハによる「人と一緒に演奏することができるAI」の登場です。10月27~29日に日本科学未来館で開催されるデジタルコンテンツEXPO(DCEXPO)で人間×AIによるライブが披露されるほか、アニメ「響け!ユーフォニアム」の世界に入り込めるAI搭載のiPhoneアプリが展示され、来場者といっしょにユーフォニアムやトランペットでの合奏が可能になるというのです。

でも、そもそもAIが人と一緒に演奏するとはどういう意味なんでしょうか?AIなんてなくたって、クリックさえあれば昔からコンピュータと人間のセッションは可能でしたし、シーケンスによるプレイをカラオケととらえれば、クリックなんてなくても一緒に演奏できます。しかし、このヤマハのAIを利用すれば、より人間的な演奏が可能になるのだとか……。実際どういうもので、どんなメリットがあるのか、先日、このシステムを開発したヤマハ株式会社、研究開発統括部 第1研究開発部 音楽AIグループの前澤陽さんにいろいろ伺ってみました。


「響け!ユーフォニアム」のキャラクタがAI機能を持ち、合奏相手になってくれる

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先日、幕張メッセで行われた国内最大のゲームの展示会、東京ゲームショウ2017。4日間で25万人以上が訪れたとのことですが、その東京ゲームショウのブースの1つで、ちょっと面白いモノが展示、配布されていました。そう写真を見れば分かるとおり、段ボールのキーボードであり、ここにある23鍵を使って演奏可能というものなのです。

その展示・配布をしていたのは、先日「800万円超の究極のシンセが誕生!?ビーマニ開発者が率いる日本のベンチャーがNAMMに出展だ!」という記事でも紹介した超高級シンセを開発中のYudo(株式会社ユードー)。800万円のシンセと段ボールのキーボードのギャップが激しすぎて笑ってしまいましたが、ユードーは何を狙っているのでしょうか? ブースに立って来場者に説明をしていた社長の南雲玲生(なぐも・れお)さんを捕まえて、話を伺ってみました。


東京ゲームショウで段ボールのキーボード、KAMI-OTOを配布していたユードーの南雲玲生さん
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1983年登場のDX7で世界を一世風靡したYAMAHAのFM音源。その後、ICチップ化されたFM音源はPC-8801mkIISR(OPN:YM2203)、X68000(OPM:YM2151)、PC-9801-86(OPNA:YM2608)、さらにはMSXFM-TOWNSSoundBlaster……と往年のパソコン名機、周辺機器に搭載され、初期のDTM文化を育んできました。そのため、40代以上の方だと、FM音源をDTM原体験として持っている方も少なくないのではないでしょうか?

そのYAMAHAのFM音源チップが、8月5日、6日に行われるMaker Faire Tokyo 2017で、自作ユーザー向けに数量限定(5日に20個、6日に25個)で先行発売されるとともに、その後スイッチサイエンスなどを通して発売されることになりました(先行発売価格は税込み3,000円、通常価格は3,240円)。正確にはYMF825というチップに水晶発振器などを組み合わせた小さな基板「YMF825Board」という製品で、Arudinoなどと組み合わせて簡単に工作ができるようにしたものです。開発に関わった方々にお話しをうかがったので、これがどんなものなのか紹介してみましょう。


YMF825Boardを開発した長谷部雅彦さん(左)、宇田道信さん(中)、浦純也さん(右)
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これまでDTMステーションでも、何度か取り上げてきたUniversal Audioapollo twin。apollo twinはアナログ2in/6outに加えadat/SPDIF入力も備えたオーディオインターフェイスでありつつ、内部にUAD-2という超強力なDSPを搭載し、プロ御用達のプラグインをいろいろ使えると同時に内部的に業務用ミキサーコンソールも顔負けなミックス機能も備えたスーパーマシンです。

このapollo twinにはThunderbolt接続タイプUSB接続タイプがあるのですが、今年に入ってブラックボディーの新モデルでThunderbolt接続タイプのapollo twin MkIIが誕生。さらに昨年末からThunderbolt接続タイプが、MacだけでなくWindowsでも利用可能となったのです。ただ現状においては、まだThunderboltを装備したWindowsマシン自体、あまり見かけないというのが実情。とはいえ、Intelの次世代CPU自体にThunderbolt3機能が実装されることが発表されたので、今後Windowsマシンでも普及していくのは確実です。それなら一足早く、Thunderbolt3(USB Type-Cの端子)を搭載したマシンを入手し、apollo twin MkIIをWindowsで使ってみたいと思い、超ミニPCを組み立てて接続してみました。ちょっと人柱的実験ではありましたが、とっても快適に動かすことができたので、レポートしてみたいと思います。


apollo twin MKII(左)と超小型PCのIntel NUC7i7BNH(右)

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昨年YAMAHAが発表した「HEARTalk」(ハートーク)という技術をご存知ですか?これは機械による音声合成において、イントネーションを人に合わせることで、自然で心がこもった感じの応答を実現するユニークな技術です。当時、まだ技術発表という感じではありましたが、私が書いているAV Watchの連載記事でも「機械と心の通った対話が実現? ヤマハの自然応答技術HEARTalkが目指すもの」とレポートしたことがありました。

そのHEARTalkのシステムがついに一般に向けて発売されることになりました。一般ユーザー向けというよりも、いわゆるMake市場向け、つまり自作・工作・開発好きな人に向けての回路基板、HEARTalk UU-001という製品での発売となるのですが、ちょっと衝撃的ともいえるすごいものになっていました。DTMとは若干方向性が違うかもしれませんが、音モノとして非常に面白いものだったので、実演のビデオを見ながら、これがどんなものなのか紹介してみたいと思います。


6月7日より発売されるHEARTalkの基板。左から宇田道信さん、松原弘明さん、浦純也さん
 
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iPhone、iPadのCPUが強化されてきたのに伴い、DAWやシンセサイザ、エフェクトなどもどんどん強力になってきているのと同時に、複数のアプリを同時に起動し、組み合わせて利用するのが当たり前になってきています。その組み合わせのための仕組みとして用意されているのがInter-App AudioAudioUnits Extension、そしてAudiobusの3種類。Inter-App AudioとAudioUnits ExtensionがAppleが用意している仕組みなのに対し、Audiobusだけはサードパーティーによる開発。でもGarageBandがAudiobusをサポートするなど、Appleも公認するシステムとなっているのです。

それぞれ一長一短あって、どう使い分けるかが難しいところではあるのですが、非常に自由度が高いのがAudiobusの大きなメリット。これまでAudiobus 2というバージョンだったのですが、つい先日、Audiobus 3 がリリースされました。Audiobus 1からAudiobus 2はバージョンアップであったのに対し、今回のAudiobus 3はAudiobus 2とは別アプリ。これまではアプリ間をオーディオで橋渡しするものだったのに対し、今回のAudiobus 3ではオーディオに加えMIDIの橋渡しも可能にしたことで、非常に柔軟性の高いものに進化しているのです。実際、どんなことができるのかを紹介してみましょう。


MIDIにも対応したAudiobus 3がリリースされた
 
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ローランドの創業者であり、元社長、元会長。現在、ATV株式会社の代表取締役会長で、公益財団法人かけはし芸術文化振興財団名誉顧問である梯郁太郎(かけはしいくたろう)さんが4月1日、お亡くなりになりました。ご遺族の意向もあるようで、ATVやローランドからも正式な発表は現時点ではありませんが、ご冥福をお祈りいたします。昨年末のATVの新製品、aFrameの発表会のときにお見掛けした際にはとってもお元気でいらっしゃったので、楽器業界のために100歳くらいまでは……と思っていたのですが、87歳だったとのことです。

ご存じのとおり梯さんはMIDIの考案者・開発者であり、そのMIDIの功績からグラミー賞を受賞されている方でもあります。その梯さんに、2011年にインタビューさせていただいたことがありました。ちょうどスティーブ・ジョブズが亡くなった直後で、朝日新聞社のAERAのスティーブ・ジョブズ追悼号でのインタビューという形だったのですが、この際、かなりいろいろマニアックにお話を伺ったため、その内容の大半は記事にならないままお蔵入りとなっていました。内容的にはかなり貴重な情報もいっぱいあったので、その時のメモを元にインタビュー記事として書き起こしてみました。


2011年に梯さんのご自宅でインタビューさせていただいたときの写真 

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