藤本健の“DTMステーション”

藤本健の“DTMステーション”

DTM、デジタルレコーディング、DAW、MIDIといった分野の情報を紹介します。
初心者の入門用として、プロミュージシャンの実践術としても役立つ記事、製品レビューなどをお届けします。
DTMステーションのFacebookページも運用中ですので、そちらもぜひお願いします。


カテゴリ: MIX・マスタリング

4月29日に開催された、音系・メディアミックス同人即売会 [M3]。ここは1,000を超える同人サークルがブースを構え、万単位の人がここにCDを買いに集まるという、他にない非常に面白いイベントです。春と秋に1日ずつ開催されているのですが、今回、ちょうど20周年となるM3 2018春に、DTMステーションとして作った新レーベル「DTMステーションCreative」で初出展してきました。M3については、以前も何度か取材し「実はCDが売れてないのはメジャーだけ!? 万単位の人が押し寄せ、CDを買い漁る、音系・メディアミックス同人即売会[M3]」、「1万人超がCDを買い急ぐ、音系・同人展示即売会M3の威力」といった記事で紹介してきましたが、今回は売り手の立場でM3の面白さを体験してきたわけです。

それなりのパワー、コストをかけて作ってきたCDですが、「これが本当に売れるものなのか?」「人は来てくれるのか?」「トラブルなくブースを運営できるのか?」「実は行列ができたりしないのか?」……などなど不安と期待が交錯する中、出展した結果、数多くのお客さんにいらしていただくことができました。まずは、ご来場いただき、CDをご購入いただいたみなさんに深くお礼を申し上げます。そして、今回のM3についての売上情報をリアルな数字でお伝えするとともに、これまでかけた費用を含めた詳細な収支情報をすべて公開してみたいと思います。


M3 2018春でのDTMステーションCreativeブース。左から小寺可南子さん、藤本、多田彰文さん

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先日書いた記事「DTMステーション、M3-2018春に参戦。作曲家の多田彰文さんと新レーベル始動し予算・会計も大公開。第1弾シンガーは小寺可南子さん!」でもお伝えしたとおり、4月29日にリリース予定のミニアルバム『Sweet My Heart』において、VRミックスという新しい試みをしてみました。これはサラウンドスピーカーなど特殊な機材は必要とせず、ヘッドホンや普通のステレオスピーカーでも360度サウンドを実現するという、かなり不思議なミックスです。

このミックスを行ったのはDTMステーションEngineeringでもお馴染みの、レコーディングエンジニア飛澤正人 (@flash_link )さんです。実際にサウンドを聴いていただくとわかるのですが、目の前のスピーカーから音が出ているのに、真横から音が聴こえてきたり、上下での音の動きも感じられるという不思議な体験をすることができます。飛澤さんによれば、VRミックスはヘッドホン推奨で、ヘッドホンだと、さらに音が後ろまで回り込んでくる、とのこと。実際何をしているのか、DTMユーザーが自分で同じことができるのか、飛澤さんにお願いすることができるのか、など話を伺ってみました。


VRミックスについてレコーディングエンジニアの飛澤正人さんに聞いてみた


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先日、PreSonusから16chのムービングフェーダー搭載のFaderPort 16(実売価格 税込125,000円)がリリースされ、1chのFaderPort(同19,800円)、8chのFaderPort 8(同64,800円)と合わせて、3つのラインナップとなりました。従来は、その価格から完全にプロ用というイメージの強かったムービーングフェーダーも、FaderPortのおかげですっかりDTMユーザー御用達グッズへと変わってきました。

ただ、DTMユーザーの中にはFaderPortを知らない人、さらにはムービングフェーダーの存在そのものを知らない人も少なくないようです。また、実際にFaderPortの動作を見て「何これ?お化けが操作してるの?」なんて驚く人がいるのも面白いところ。そこで、改めてムービングフェーダーとはどんなものなのか、FaderPortがあるとどのように便利になるのかについて紹介してみたいと思います。


FaderPort 16も登場し、3ラインナップに。DAWにとって必需品のFaderPortとは!?
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DTMにとって必須のアイテムの一つであるのがマイク。ボーカル、アコースティック楽器、ギターアンプの出音……、打ち込みやサンプル素材を使う以外は、やはりマイクは必要ですが、どんなマイクを選ぶかで音が大きく変わってくるのも事実です。できれば複数のマイクを持って、使い分けていくのがお勧めなんですが、予算の都合上、なかなかそうもいきませんよね。

そんな中、キャラクタが大きく異なる2種類のマイクをセットで15,000円(税抜き)という面白いマイクのセットが発売されることになりました。MONSTER 7という、このマイクセットを開発したのは、SIRE(サイア)というアメリカの会社で、マイク製品は今回が初とのこと。でも、ここは、あのマーカス・ミラーのベースを作っているメーカーなんですよ。ベースのピックアップで培った技術でダイナミックマイクは開発できると取り組んだ結果、かなりいい音のマイクが2種類完成したんです。パッケージに入っているREDはコンデンサマイクっぽい繊細なサウンド、BLUEは力強い迫力あるサウンドで、なかなか使えるんです。実際どんな音なのか、女性ボーカル、男性ボーカル、アコースティックギターの3種類を定番マイクのShure SM58と録り比べてみたので、実際音を聴きながら比較してみましょう。



2種類の特性の高音質ダイナミックマイクがセットとなったMONSTER 7が間もなく発売

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CD制作って、いくらくらいかかるのか」、「実際に販売するとして、儲かる話なののか」、「各担当者ごとにいくらくらい分配するのが適正なのか」……なかなか分かりにくいことも多いですよね。そこで、それを自らレーベルを作って、その様子をすべて公開したら面白いんじゃないか……、そんな話をDTMステーションPlus!を一緒に運営している作曲家の多田彰文(@akifumitada)さんと話していたのですが、それを実践してみることにしました。

もちろん、やるからには本気でいい作品を作ろう!と制作を開始し、一昨日レコーディングも終えたところです。新レーベルの名称は「DTMステーションCreative」。第1弾となるのは2曲入りのミニアルバム「Sweet My Heart」で、作詞・作曲は多田さん、シンガーにはコテカナこと小寺可南子(@cana_ko_tera)さんを迎えることにしました。ミックスはDTMステーションEngineeringでもお馴染みのプロのエンジニア、飛澤正人(@flash_link)さんにお願いすると同時に、VRミックスなる、かなり前衛的なテクノロジーにもチャレンジしてみることになったのです。CDのリリースは4月29日に行われる音系・メディアミックス同人即売会M3-2018春」を目指します。そんなすごいメンバーにお願いして、予算的に成り立つのか、破産してしまうことはないのか、ちゃんと報酬は払えるのか……と心配なこともいっぱいですが、プロであるみなさんとも相談しつつ、予算・会計も大公開しながら、プロジェクトを進めていきます。

※M3についてご存知ない方は「実はCDが売れてないのはメジャーだけ!? 万単位の人が押し寄せ、CDを買い漁る、音系・メディアミックス同人即売会[M3]」、「1万人超がCDを買い急ぐ、音系・同人展示即売会M3の威力」などの記事も併せてご覧ください。


新レーベル、DTMステーションCreative始動。次回のM3でリリースします!

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Earsonics(イヤーソニックス)というフランスのイヤモニメーカーをご存知ですか?正直なところ私は全然知らなかったのですが、フランスでは非常に著名なメーカーで、David Guettaなどフランスのミュージシャンの大半がこれを使っているのだとか!? 価格的にみると、エントリー機種のES2で5万円前後、新製品の上位機種ES5だと15万円弱と、なかなかなお値段ではあります。

このEar Sonicsの製品、国内では面白いことにヤマハミュージックジャパンが扱っており、「She in the haze」などのバンド系のアーティストがユーザーとして活用しているのだとか。先日、そのヤマハミュージックジャパンから「DTM用途のモニターとしてもかなり使えるはずなので、ぜひ少し試してみて」と言われてEarsonicsを代表するモデルES2ES3ES5の3機種をお借りすることができたのです。ちょうど「DTMステーションEngineering」でご一緒しているレコーディングエンジニアの飛澤正人さんと、これから新レーベル(後日、改めて紹介します)を立ち上げるための打ち合わせをしていたので、この3機種をちょっと試してもらいました。プロのエンジニアから見て、モニターとして使えるイヤモニなのか、チェックしていきましょう。


レコーディングエンジニアの飛澤正人さんに、Ear Sonicsのイヤホン3機種をチェックしてもらった

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音圧爆上げプラグイン、DeeMaxで一世風靡した日本のプラグインメーカー、Dotec-Audioが、またすごいモノを開発してくれました。今回新たに発売されたDeeWider(ディーワイダー)は、音像を思い切り広げるタイプのプラグインで、ジャンルとしてはステレオイメージャー(ステレオエンハンサーともいう)の一つ。でも、従来のステレオイメージャーと異なり、極端なまでにステレオ感を広げることが可能で、しかも元の雰囲気を壊すことなく破綻しないのが最大の特徴。

従来のDotec-Audio製品であるDeeMaxDeeFatDeeEQなどと同様、レバーをグイッと持ち上げるだけの単純操作で難しさは皆無。それなのに、いい感じに音が広がっていくのです。最大まで持ち上げると、「ちょっとやりすぎでしょ!」と思うほどに、音像が広がるのです。もちろんWindows、Macどちらでも使え、VSTAUAAXと全環境に対応しながら価格は2,500円と激安。いったい、これがどんなものなのか、なぜここまで不思議なことが実現できているのか、探ってみました。


Dotec-Audioがリリースしたステレオイメージャー、DeeWiderを使ってみた

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最近はマルチ入出力を装備したオーディオインターフェイスがかなり手ごろな価格で入手できるようになっています。たとえばPreSonusの6IN/8OUTのオーディオインターフェイスStudio 6|8なら36,800円程度、TASCAMの16IN/8OUTであるUS-16x08で32,700円程度、またSteinbergの8IN/8OUTのUR824でも70,000円程度と、そんなに安くなってるの…と驚くほどです。

そのオーディオインターフェイスを普通にDAWと接続して使うのもいいのですが、これをiPhoneやiPadと接続することで超高機能・高性能なミキシングコンソールにできてしまうというスゴイiOSアプリがあるんです。もう2年ほど前に発売されていたようですが、先日たまたま見つけた買ったAUMというのがそれ。スウェーデンのKymaticaさんという方が開発したものなんですが、かなり強力な機能を備えているので、どんなものなのか紹介してみたいと思います。


オーディオインターフェイスを高性能・高機能なミキシングコンソールにできるアプリ、AUM


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先日「魔法びんの真空二重構造を応用したサーモスの高性能・超ニアフィールドモニター、MSA-380S誕生」という記事でも紹介した、小さなバズーカのような不思議なスピーカー、VECLOS MSA-380S。その後1か月ほど使っているんですが、すごくいいんですよね。一般的なモニタースピーカーと際立って違うのが、音の定位と立体感のある音場。スウィートスポットは狭いけれど、だからこそDTM環境にはとってもマッチするんです。

「重くて大きいものがいい音のスピーカー」という従来の常識を完全に覆すMSA-380S。魔法びんメーカーのサーモスが生み出した「真空エンクロージャー」という真空二重構造が、この音の秘密となっているようですが、これはいったいどういうもので、なぜ迫力あり、かつクリアなサウンドが実現できるのか?その構造面から、このスピーカーの音の秘密に迫ってみたいと思います。


サーモスが開発した超ニアフィールド・モニター、VECLOS MSA-380S
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10月24日、Steinbergから波形編集ソフト兼マスタリングソフトである、WaveLabの新バージョン、WaveLab 9.5がリリースされました。ラインナップとしては上位版のWaveLab Pro 9.5(オープン価格:実売62,640円前後)およびWaveLab Elements 9.5(オープン価格:実売10,800円前後)の2つで、従来バージョンであるWaveLab 9などからのバージョンアップは、Steinbergサイトからオンラインで購入できるようになっています。

今回のWaveLab 9.5の最大の特徴ともいえるのは、スペクトラムエディターの大幅強化で、これによって、Photoshopで写真の中の電線や電柱を消すかのごとく、オーディオの中からノイズを取り除くことができる、オーディオインペインティング機能などが利用可能となったのです。またそれとは別にノイズ除去プラグインスイート「RestorRig」が搭載されたり、エラー修正機能が強化されるなど、ノイズやエラーの除去といったことが非常にしやすいツールになっています。さらに再配布可能なDDP Playerなる便利なツールが用意され、マスタリングにおける決定版的なツールに進化したのがポイント。具体的にどんな強化がなされたのか、紹介していきましょう。


10月24日、WaveLab Pro 9.5およびWaveLab Elements 9.5がリリースされた
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