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  • 良質ボーカル音源を使って自由に制作、『モンスターストライク』リミックスコンテスト第2弾が開催中

以前「初心者DTMerも大歓迎!『モンスターストライク』メインテーマのリミックスコンテスト開催中」という記事でも紹介した「XFLAG SOUND CREATORS」主催のリミックスコンテストの第2弾「【XFLAG公式】リミックスコンテスト vol.2」が5月13日まで開催されています。実はこのvol.2からDTMステーションも協賛という形で運営側に参加する形になったのですが、今回もとっても面白い内容になっています。

vol.2のテーマは「超絶 咎 ボスBGM XFLAG SYMPHONY 2018 ver.」。現在ボーカルトラックが素材として配布されているので、これを自由に使ってリミックスするコンテストとなっています。とはいえ、どうすればいいのか戸惑ってしまう方も少なくないと思います。それに対し、XFLAG SOUND CREATORSの3人のメンバーから、それぞれが行ったリミックスの実例が提示されており、これらが一つの参考になりそうです。実際どのように制作したのか、佐藤良輔さん、KASAJIMASHIさん、戸田章世さんの3名に伺うとともに、参加者へのアドバイスなどももらったので、紹介していきましょう。


XFLAG SOUND CREATORSによるリミックスコンテストのvol.2が開催中

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XFLAG SOUND CREATORSとは、「モンスターストライク」(以下、モンスト)をはじめとするゲーム・スポーツ・アニメ・映画・リアルイベントなど、“アドレナリン全開”のバトルエンターテインメントを展開し、友だちや家族とワイワイ盛り上がれる場所を創出するXFLAGのサウンドチームのこと。そのXFLAG SOUND CREATORSによるリミックスコンテストは、今年2月に行った第1回に続き、今回が2回目。前回はかなりの応募があり、盛り上がったようですが、今回もDTMユーザーにとって、面白いお題がやってきています。

そう、ボーカル素材を利用してリミックスを行うもので、その使い方は自由自在。原曲に近い形でアレンジしてもいいし、まったく違うものに仕立ててしまうのもあり。


vol.2のテーマは「超絶 咎 ボスBGM XFLAG SYMPHONY 2018 ver.」

「今回題材として利用しているのは、モンストの超絶シリーズ「咎(トガ)」のために制作されたBGMとなっています。それをイベント用にオーケストラ編曲した楽曲のボーカルを素材として、リミックスしていただくコンテストです。前回はモンストのテーマを使った素材だったので、人によってはハードルが高いと感じてしまった方がいたと思います。ですが、今回は断片的なメロディの素材となっているので、これをモチーフとして自由に組み立てていただければと思います。リミックスの仕方については制限を設けていませんので、素材の一部分さえ使っていれば、どんな使い方をしてもOKです」とXFLAG SOUND CREATORの担当者。まさに作り手にすべてが任されている、自由度の高いコンテストなわけですね。

そのボーカル素材を提供してくれたSHADOW OF LAFFANDORの矢内景子さん。その矢内さんとサウンドプロデューサーの近谷直之さんによる、今回のリミックスコンテストの紹介ビデオがあるので、まずこちらをご覧ください。

その矢内さんのボーカル素材はリミックスコンテストの特設サイト(https://xflag.com/sound-creators/remix-contest-vol2/)からダウンロードすることができます。実際ダウンロードしてもらうと分かる通り、ここには48kHz_24bitと48kHz_32bitの2つのフォルダが用意されており、その中にそれぞれ3つのボーカル素材が収録されています(フォーマットの違いであって、中身は同じ)。これらを使って組み立てていくわけですね。またリミックスのための参考用として、バックにオーケストラが入った、2Mix Audio Fileも入っています。

KASAJIMASHIさん(左)、戸田章世さん(中)、佐藤良輔さん(右)のみなさんにお話しを聞いてみた

もちろん、DTMユーザーであれば、一人で制作し、応募しようと思っている方が大半だとは思いますが、前回のコンテストでは、複数のメンバーで共同制作をするコーライトをした人やバンドでの参加も多かったのだとか……。そんな協力者が簡単に得られるのか……という問題はありますが、一人で作るより、みんなで作ったほうが楽しそうな気はしますよね。そのようなコーライトも含め、どうやってリミックスを行えばいいのか、実例を示してくれたXFLAG SOUND CREATORSの佐藤さん、KASAJIMASHIさん、戸田さんに順にお話しを聞いてみました。

 

■佐藤良輔さん

使用DAW:ProTools、Logic

--佐藤さんのリミックスはコーライトだと伺いましたが、どんなチームで制作したのですか?
佐藤:今回2人でのコーライトをしています。メンバーは自身でDJも行っているFiftee Westさん。もともと面識はなかったのですが、XFLAG SOUND CREATORSのチーム内で話が持ち上がり、一緒に制作することになったのです。ただ、お互い忙しかったこともあり、今に至るまで、まだ直接お会いしてないんですよ。

--ええ?一度も会わずに曲を作っちゃうんですね!
佐藤:まず最初にFiftee Westさんに「初めまして」って電話しました(笑)。とりあえず、期日は決まっていたので、そこに向けてどうやって作っていこうかなど話し、その中でFiftee Westさんはフューチャーベースが得意なので、そこに「咎」のイメージを合わせると面白そうだね……と電話やLINE、またDropboxを使いながらやりとりをしていったのです。実際の流れとしては、お題の曲のMIDIデータが欲しいとのことだったので、僕の方で耳コピして、それを渡しました。数日後にFiftee Westさんからラフが上がってきたのですが、その時点でだいぶ形が見えていたので、そこに音を足し、ブラッシュアップさせました。

--佐藤さんは、普段からコーライトは結構するのですか?
佐藤:僕自身、ほとんどコーライトの経験がなかったので、今回はかなり刺激的でした。やはり自分ひとりで制作していたら、まったくありえなかったアイディアが出てきたりするんですよ。そこは本当にいいなと感じました。とはいえ、余裕があればやっぱり顔を合わせて制作したほうが良かったかもと思いましたよ(笑)。

--リミックスコンテストへの参加を考えている人へアドバイスをいただけますか?
佐藤:たとえば「曲を作ってみたけど、自分はアコギしか弾けなくて…」なんていう人がいたり、SNSや掲示板など、ネット上のサービスを利用して一緒にコーライトしてくれる人を探してみるのは手だと思います。そうしたできたコミュニティーをベースに制作ユニットができたり、バンドができる……なんてことがあったら面白そうですよね。

 

 

■KASAJIMASHIさん

DAW:ProTools、FL studio

--KASAJIMASHIさんの今回のリミックスの制作について教えてください。
KASAJIMASHI:僕も外部のクリエイターである、Pharienさんとコーライトという形で楽曲を共同制作しました。楽曲のジャンルはテクノハウスです。僕もPharienさんとはお会いすることなく、FacebookのメッセージャーとDropboxを使いながら作業を進めていたのですが、顔が見えない分、こまめに連絡を取り合っていました。あえて音楽と関係ない雑談とかも交えつつコミュニケーションを図っていきました。それにより、Pharienさん自身の言葉選び1つでクセだったり人間性が分かった気がしたので、作業以外のことも話すのは大事だと思いましたね。制作に関しては、最初1週間ぐらいで僕の方でラフを3パターン用意して、そこから方向性などを決めていきました。彼がもともとテクノハウスを得意としていたので、そこに僕の得意な生楽器だったりハードを使った演奏だったりの要素をうまく合わせていきました。

--ちなみに、ここではどんな楽器を使ったのですか?
KASAJIMASHI:ベースです。なので、ベースでできることは何でもやろうと思い、ギターフレーズのようなベースを入れたりして、ギターでは出せないような低音感を作りました。後は、コントラバスをサンプリングしたり、シンセベースっぽいものをシュミレートしたり……。自分でできるアプローチをいろいろなパターンで考えて組み込んだのです。DAW上だけでは完結しないような作り方を意識しています。

--最初ラフを3パターン作ったとのことでしたが、いつもそういった作り方をされているんですか?
KASAJIMASHI:そうですね。いつも作曲するときに悩んだり、行き詰ったら、それはいったん保存した上で、新たに別のプロジェクトを作成し、まったく別の曲を同時進行で作るんですよね。そのうち、ふと行き詰った曲の続きを思いついたりするので、そっちに戻ってみたり……。今回も3パターン作ったので、ある意味2つはボツになってしまうのですが、僕はいつでもそうした作り方だから、複数のラフを作ること自体、苦ではないんですよね。時には、以前に作ったストックが役立つこともありますし。だから出てくるアイデアを止めてしまうほうがもったいないので、どんどんスケッチしていこうという作り方をしています。

 

 

■戸田章世さん

DAW:Cubase

--戸田さんは、今回のどのようなリミックスを行ったのでしょうか?
戸田:今回、佐藤とKASAJIMASHIがコーライトするということは聞いていたし、私はFiftee WestさんもPharienさんもどういうジャンルが得意か知っていたので、違うアプローチをしようと考えたんですよ。聴いていただくと分かる通り、シネマティックな感じにしてみました。せっかくなら、普段の仕事ではできないことをしてみたいな、と。いい機会だったので、好きなように作りました。

--聴いてみると、かなり荘厳な印象ですがどんな音源を使われているのでしょうか?
戸田:HeavyocityのDAMAGEとMASTER SESSIONS、またStylusとかOmnisphereといったシンセですね。後は素材の声をKONTAKTに読み込んで使ったり、切り貼りしたり、いろいろ加工しました。

--そうか、リミックスって必ずしも、お題となる素材をそのままトラックに貼るのではなく、サンプラーに読み込んで使うのでもいいのですね!
戸田:その辺も自由ですし、考え方次第ですね。もちろん利用する素材のごく一部だけを切り取って使うのもいいのですが、フィーチャーされている部分が多ければ多いほど、「おいしい使い方だな」、「上手いな」と評価されるのではないでしょうか?発想とかやりたいことを軸にして、素材のピッチ変更したり伸ばしたり、エフェクトで加工するなど、好きに使って、いい作品を生み出してほしいですね。

--今回参加する方へのアドバイスやコメントをお願いします。
戸田:私たちが作った曲以外にもアプローチの仕方はいろいろあると思うので、さまざまなジャンルに挑戦してほしいなと思います。我々としても曲の新しい側面を発見できることを期待しています。また原曲は悲しい感じの内容ですが、逆に明るい感じにしてもいいですし、さらに別の解釈で悲しみを表現するのもいいと思います。原曲のよさをさらにピックアップしてもらえると嬉しいです。

以上、3つのリミックス例を紹介してみましたが、同じ素材を使っても、まったく異なる作品が生まれてくるのは面白いですよね。今回も前回と同様、単に優秀作品を競い合わせるというより、このコンテストをキッカケにサウンドクリエイターの交流の場を作っていきたいというのが、XFLAG SOUND CREATORS側の大きな目的のようです。だからこそ、DTM初心者にとっても面白い場と言えるのではないでしょうか?このゴールデンウィークの空き時間を利用してリミックスにチャレンジしてみてはいかがですか?

 

【関連情報】
【XFLAG公式】リミックスコンテスト vol.2