単音の音階を当てる技術というのはいろいろありますが、このDNAはさまざまな音が混じっていても、それをキレイに分解・解析して、ピアノロール風画面で表示できるとともに、それをエディットできるというものです。具体的には同社のMelodyne Editorというソフトに搭載されています。使い方は本当にいろいろ考えられるのですが、The Beatlesを素材に遊んでみると、とっても面白かったのでちょっと紹介してみましょう。
Melodyneに関するラインナップや、これの細かな機能などについては、ここでは割愛しますが、今回テーマとするMelodyne Editor 2はフックアップが定価39,900円で販売しているというもの。ちょうど、先日バージョンアップしたばかりなのですが、実は保存も含めて30日間はフル機能使える体験版が出ているんです(先日のFL Studioといい、最近は気前のいいソフトが多いですね)。この体験版、フックアップのサイト経由でWindows版、Mac版、それぞれダウンロード可能となっているので、これを使って遊んでみました。
まず、最初の試してみたのは、「A Hard Day’s Night」の冒頭の「ジャーーン」というギターのストロークの解析。私、ギター弾きじゃないですが、これってなんかカッコいいのでやってみたいですよね。実際、中学生のころからでしょうか、レコードを繰り返し聴いて耳コピしながら真似てみたり、スコアのコードを見て、ここだけ弾いてみたりするのですが、微妙に何か違う…と思っていました。
A Hard Day’s Nightの「ジャーーン」をを解析してみると……
次に試してみたのが「Because」。この曲はハープシコードの上に、John、Paul、Georgeの3人のハーモニーがすごくキレイに乗った曲ですが、2006年にリリースされた「LOVE」というリミックス版のアルバムの冒頭1曲目には、Melodyne Editorにとって非常に魅力的な素材が入っているんです。
画面を見ながらパートごと消したり、ピッチをいじるといったことも…
ここでは、わかりやすい例としてThe Beatlesの楽曲を例に紹介しましたが、Melodyne Editorは、もちろん、どんな曲に対しても使うことができるツールです。
また、Melodyne自体、もともとはピッチ補正やボーカルの修正などの目的で開発され、現在はプロの現場でも幅広く使われているソフトです。うまく利用すればリミックスツールなどとしても活用することが可能なので、今後ときどき、Melodyneをテーマにした記事も作ってみようとおもっています。
まずは、試しにこのMelodyne Editor 2の体験版を使ってみてはいかがですか?