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DTM環境にあると便利なUSB接続アナログミキサー、M-164UF

DAWに高性能なミキサーは搭載されているけれど、手元にハードのミキサーも置いておきたい、と思うことって多いですよね。1万円程度の安いミキサーから10万円超のデジタルミキサーまでいろいろありますが、先日、知人と話をしていて「結構使えるよね」と話題になったのが、TASCAMのM-164UFという機材。

 

発売されてもう3年以上経つ機材なので、普通あまり話題に上ることもないけれど、16IN/4OUTで、USB 2.0対応の24bit/96kHzのオーディオインターフェイス機能も装備して、マルチエフェクトも持つなど結構多機能な現行製品のミキサー。今価格を調べてみると37,000円前後といった手ごろな価格なんですよね。以前、Digital Audio Laboratoryで記事にしたことはありましたが、ちょっと忘れていたので、改めて使ってみようとTASCAMからモノを借りてみました。


デスクトップ環境に載せられるコンパクトで多機能なアナログミキサー、M-164UF


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16chの入力を持ったミキサーの割には比較的コンパクトで、こんな感じでデスクトップ上に載せて使うことも可能なサイズです。実はこれ、ほぼ同じ形状でアナログミキサー機能だけの「M-164」、それにマルチエフェクトを追加した「M-164FX」、さらにUSBオーディオインターフェイス機能まで搭載した「M-164UF」と3種類があります。


各チャンネルごとにEQやフェーダーなどがある

各チャンネルごとに、TRIMつまみHPFスイッチHI・MID・LOのEQ、そして2系統のAUXセンドフェーダー、またメイン出力に送るか、サブ出力に送るかの設定ボタンなどが並んでいます。

そう、あくまでもアナログミキサーがベースになった製品だから、使っていてもとても分かりやすいのがM-164UFの大きな特徴です。実際にEQを動かしてみると、かなり効き具合がいいのも大きなポイントでした。変化の違いがとても分かりやすいので、初めてのユーザーでも音作りがしやすいのではないでしょうか。


さまざまな入出力が並ぶM-164UFのリアパネル

 

リアパネルを見てみると、いっぱいの端子があるのが確認できると思いますが、ラインマイクもいろいろと接続が可能。もちろんマイクはファンタム電源にも対応しているので、コンデンサマイクもそのまま接続可能です。マイクプリアンプも搭載されており、こちらも気持ちよく使うことができます。RCAのラインインも用意されているので、各種オーディオ機器との接続もできるし、PHONO端子があるので、レコードプレイヤーとの接続も可能です。一方、トップパネルにはステレオミニジャックの入力もあり、ここにiPodやiPhoneなどを接続して使えるというのも便利なところです。


16種類の切り替えが可能な内蔵マルチエフェクト

そして、面白いのは、やはりマルチエフェクトが内蔵されていること。これはセンドエフェクトの形で搭載されており、リバーブコーラスフランジャーディレイロータリースピーカーなど計16種類のエフェクトを切り替えて使えるようになっています。パラメータは固定なので、あまりマニアックにいじって使うわけではありませんが、ボーカルにちょっとリバーブを掛けたいといった場合、手元で簡単に操作できるのは便利ですね。

 

また外部のエフェクトも同じようにして使えるのも、やはりアナログミキサーの便利なところ。エフェクトのセンド出力があるので、これを手元の外部エフェクトがあれば、そこに接続してやればいいのです。DAWだけの環境に手持ちのエフェクトを組み込むのは、結構面倒ですが、この辺は融通が利きやすいですよね。AUX1とAUX2と2系統ありますので、実質的には16IN/6OUTのミキサーといってもいいかもしれませんね。ちなみにAUX2は前述の内蔵エフェクトとの兼用になっています。


USB2.0接続で24bit/96kHz対応、16IN/2OUTのオーディオインターフェイスになる

 

では、オーディオインターフェイスの機能はどうなっているのでしょうか?製品にはWindows用、Mac用のオーディオインターフェイスドライバが入っているので、これをインストールし、USBミニのケーブルで接続すると、PC側からは16IN/2OUTのオーディオインターフェイスとして見えます。


M-164UFにはCubase LE 5がバンドルされている

 

M-164UFにはCubase LE 5(以前AV WatchでレビューしたときはLE 4でしたが、現在はLE 5になっていました)が入っているので、これで見ると確かに16IN/2OUTです。ただし、この16INは、すべてM-164UFに入ってきたものをストレートにPCへ流しているというわけではにのが面白いところ。Cubaseの設定画面を見ても分かるとおり、1ch~10chまでは、前述のEQ、そしてフェーダーを経た音がPCへと入ってきます。


10chはミキサーからそのままストレートに入力され、残り6chはミックスされた結果となる

 

それに対し、残りの6ch分は、ミキサー側で設定したメイン出力(ST)、サブ出力(SUB)、そしてセンド出力(AUX)がそれぞれ送られるかたちになっているのです。この辺もなかなか融通の利く設計になっていると思います。

 

一方、PCから出力のはステレオ2チャンネルで、ミキサー上の11-12chに入ってくる形になっています。文字だけで読んでいると少し混乱するかもしれませんが、下のブロックダイアグラムを見ると、スッキリ整理できるのではないでしょうか?


M-164UFのブロックダイアグラム

 

なお、DTM制作時のモニターに必須のヘッドホン端子もトップパネルに標準ジャックが用意されています。これも、メイン出力用を聴くのか、サブ出力用を聴くのか、ボタン一発で切り替えられるので、色々便利に使えますよ。


ヘッドホンジャックはトップパネルにある。左斜め下にあるのはiPodなどと接続できる入力端子

こうやって使ってみても、やはりフェーダーやツマミ、ボタンがいろいろあって、すぐにアクションを起こせるハードウェアのミキサーはなかなか便利です。しかも、USB経由でその音をそのままPCに取り込むことができるので、活用方法もいろいろ。デスクトップ環境に1台置いておくといいと思いますよ。

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