という、たったそれだけ。これでメロディーと伴奏が自動的にできてしまうのです。もしメロディーが気に入らなければ、再度ボタンを押しなおせば、別のメロディーを自動生成してくれるのです。
歌詞を流し込んだり、メロディーエディットができるピアノロール
その後、「WAVE作成」ボタンで歌声合成をさせると歌声の入った曲が完成となります。とりあえず、この一連の動作で曲を作ったところをビデオにしてみましたので、ご覧ください。
これを見てもわかるとおり、基本的にはMIDIで作曲するソフトとなっています。ただし、MIDIの設定画面もオーディオの設定画面もまったく存在せず、Windows標準のソフト音源、オーディオ出力を使うだけなんですよね。DTMに無縁の人が使うのであれば、すぐに使えて便利ではあるけれど、多少なりとも知っている人だと、あれ?と思う仕様ではありました。とはいえ、MIDIファイルとして書き出すことはできるので、DAWへ受け渡して使うということはできるようです。
またコードの入力において、思ったのはメジャーコードとマイナーコードが存在するだけで、7thや6th、SUS4などのコードもまったく存在していないんですよね…。仕方ないので、7thもメジャーコードとして入力してみると、作曲結果によっては譜面上には7th表示になるなど、ちょっと不思議な構造になっていました。またもし、必要であれば自分でコードを設定して使うこともできるようにはなっています。
機能的にはいろいろと搭載されていますが、あまり使い勝手のいいソフトとはいえません。たとえば、歌詞を流し込んでも、WAVE作成しないと歌声を聴くことができなかったり、ピアノロールの操作が2小節ごとしかできないなど、わかり難い点もいろいろ。また、VOCALOID Editorと文字の入力ルールがかなり違うところも戸惑うところではあります。イントロやエンディングなども作ってくれないので、突然始まり、突然終わるという唐突感があり、Music Maker MXなどの自動作曲機能と比較すると見劣りする点も多々あります。