BLUE、PREDATOR、SubBoomBass、BLADE……といった強力で独特なサウンドを作り出すソフトシンセを次々とリリースするとともに、NIでいうところのKOMPLETEに相当するeXplorer IIという全部入りパッケージを出していたりもします。またこの中には、リバーブ、ディストーション、ディレイといったエフェクトも含まれているというものになっています。
そういわれると、BLUEってどんな音源なのか気になるところ。国内代理店であるディリゲントのWebページを見てみると、「FMシンセ、フェーズ・ディストーション・シンセ、波形整形シンセ、減算シンセが搭載」とあります。また英語版ではありますが、2分程度の紹介ビデオがあったので、これを見てみると結構カッコイイ音が出ています。実売価格で21,800円程度となっていますが、問い合わせてみたところ、ちょうどBLUEのベーシック版であるBLUE LEという日本限定の5,980円というものを出したばかり、とのこと。
日本限定というBLUE LEのパッケージ。Mac/Windowsさまざまなプラットフォームに対応
起動してみると、まず目に飛び込んでいるのが6つ並んだオシレータ。最大6つまでのオシレータを駆使した音作りができるんですね。しかも、このオシレータにはアナログ音源の波形、加算方式の波形、スペクトル方式の波形など、いろいろな波形を選択できるようになっています。
ただ、マニアックに使うという面では「z3ta+と比較すると、ルーティング設定ができなかったり、モジュレーションのマトリックス設定ができないなど、制限があるな…」と思っていたら、これはやはりLE版だったからですね。BLUEのほうは、まさにそうした設定ができるようでたとえばアルゴリズム設定によって、オシレータ同士を掛け合わせてFM音源としたり、足して使うリングモジュレーターとするなどもいろいろできるようです。今度、ぜひBLUEのほうも触ってみたいなと思っているところです。
【関連情報】
Rob Papen製品一覧
製品紹介「本当にBLUE LEは使いやすいのか?」
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プロが使うRob Papen ~とく(阿部尚徳)