フランクフルトのMusikmesse会場で話を聞かせてくれたKentai-P
Kentai-P:最初に知ったのはVOCALOID1のころで、友人から教えてもらったのですが、当時は特段興味を持ちませんでした。ただ日本文化については、子供のころから好きだったので、VOCALOIDやアニメの話などネットや友人を通じていろいろと情報が入ってくるんですよ。
日本語、英語を駆使したKentai-Pの作品、Mainframe Revolution
Kentai-P:え?知らないんですか?杉崎ゆきる先生の作品ですよ。すっごく面白いのに……。それから日本のアニメをいろいろと見るようになり、アニメのために日本語を勉強するようにもなりました。また、ネットを通じて日本人の友達ができるようになったりして、ますます日本に興味を持つようになったのです。ただ、まだ日本には行ったことがないので、いつか日本に行くというのが僕にとって大きい夢なんですよ!
Kentai-P:DAWが先ですね。兄がレゲエをやっていて、その兄からFL STUDIOを教えてもらったのが最初でした。当時はまだサンプリングソフトなんてものの存在を知らなかったし、FL STUDIOはモジュラー式ソフトで自分にとって非常に難解なものでしたが、少しずつ使い方を覚えていきました。VOCALOIDの初音ミクや巡音ルカに出会ったのはその後のことです。
--VOCALOIDに出会ってどうでしたか?
Kentai-P: 本当に衝撃的で、すごいと思いました。これでプロフェッショナルな音楽が作れるぞ、って。ただ自分にとって日本語の歌詞を作るというのは、非常に難しいので、英語を歌わせることができるルカは最高だと思いましたね。いつかはドイツ語が歌えるVOCALOIDも登場してほしいところですが、VOCALOIDは素晴らしいです。
Kentai-P:ハッキリは分かりませんが、Google Analyticsの分析結果を見る限り、アメリカの若い女の子が多いみたいです。その次が日本で、3番目がヨーロッパという感じ……。
Kentai-P:ドイツにはとても大きなアニメのコミュニティーがあるので、そこでVOCALOIDが話題になることはしばしばです。実際、VOCALOID関連のマーケットが開かれてグッズは販売されたり、VOCALOIDのコスプレをする人たちもいっぱいいますから。たとえば「みらいのねいろ」などが大きいイベントを主催していますよ。ただし、VOCALOIDを使っている人はというと、まだごく限られた人という印象です。あとはドイツ国内に留まらないのですが、VOCALOIDOTAKU.NETなどを通じて、世界中の人たちとやりとりをしています。そうした中で、アメリカ、台湾、フィリピン、中国などの人たちといっしょに楽曲を一緒に作るなんてことをしたりもしています。また、欧米におけるメディアハブにしようと、「Vocanode」(http://vocano.de/)という新しいサイトを作ってみたり……。
ちょっとKraftwerkっぽい!? Galactic Masterchart
Kentai-P:これまで4つのアルバムを作り、現在はMainframe Revolutionというアルバムの製作途中です。まずは、これを早く完成させたいと思っているところです。またこれまでのアルバムはすべてフリーで配布をしていましたが、今度は販売できるものにしたいと思っているところです。
--ありがとうございました。
【関連サイト】
Kentai-Pの作品サイト
Vocanode