Banner B0
640x200伸縮サイズ
Banner B1
640x200伸縮サイズ
Banner A0(728x90)伸縮サイズ

歌声ライブラリをVOCALOID3に変換すると上手に歌うってホント!?

VOCALOID3が誕生して間もなく2年。これまで結月ゆかりIAZOLA Projectなど、VOCALOID3の歌声ライブラリとして新しく生まれたものがいろいろある一方、早々にリリースされたMegpoid V3がくっぽいどV3、そして間もなく登場する初音ミクV3など、VOCALOID2から大きくブラッシュアップする形でVOCALOID3へバージョンアップした歌声ライブラリも存在しています。

 

ただ、中にはVOCALOID3へのバージョンアップはされず、あえてVOCALOID2製品としてのまま残っているものもいろいろ存在しています。顕著なのがAHSの製品群でしょう。同社ではVOCALOID3製品として結月ゆかりをリリースしているほか、先日もクラウドファンディングの形で、東北ずん子のVOCALOID3化をアナウンスしたばかり。その一方で、SF-A2 開発コード mikiボカロ小学生 歌愛ユキボカロ先生 氷山キヨテル、そして猫村いろはといった製品はVOCALOID2のままで、現在のところVOCALOID3化の予定はないようです。でも、こうしたVOCALOID2製品も、VOCALOID3の恩恵を受けることができる、という事実をご存じですか?そう、単純にVOCALOID2の歌声ライブラリをVOCALOID3へと変換するだけで声質がよくなるのです。


VOCALOID2のライブラリをVOCALOID3にインポートしただけで上手に歌えるようになる!?

 


Banner B2
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner B3
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner A1(728x90)
伸縮サイズ

そんなのは2年前から知られている話、何を今さら…」という方も多いとは思いますが、結構知らない方も多いようで、頻繁に質問されるので、改めて、この点について見ていきたいと思います。

 

まずは、以下のビデオをご覧ください。これはVOCALOID2製品しか出ていないSF-A2 開発コードmiki(以下miki)を普通にVOCALOID2で歌わせた場合と、それをVOCALOID3にインポートし、VOCALOID3 Editorで歌わせた場合の違いを表すものです。

 

慣れていないと、「ん?何が違うの?」とまったくわからないかもしれませんが、発音に注意しながら、もう一度よく聴き比べてみてください。分かりやすいのはサ行の発音。たとえば冒頭の「君が(さ)けび続けてた…」の「」だけを比較すると、VOCALOID2ではちょっとノイズっぽい感じがするところが、キレイになるとともに、クッキリと聴きやすくなっているのが分かると思います。また同様にして聴き比べていくと、それぞれ微妙に差が出ていて、全体としてより明瞭な歌詞になっていると感じられると思います。ちなみに、ここにおいてパラメータの設定や、その他加工は一切行っていません。


もともとVOCALOID2のエディタで歌わせたデータだった

これがVOCALOID2とVOCALOID3のエンジンの違いなのです。一般にVOCALOID3の歌声が滑らかでキレイといわれるのは、歌声ライブラリそのものに違いがあるのが大きな要因です。ここでは難しい話は割愛しますが、簡単に言えばVOCALOID2の場合は2つの音素の繋がり(Di-phoneという)までしかデータ化していないのに対し、VOCALOID3では3つの音素の繋がり(Tri-phoneという)までデータ化しているので、滑らかなのです。


VOCALOID2の歌声ライブラリをインポートすると同時にVSQファイルをVOCALOID3に読み込ませただけ

ところが、VOCALOID2の歌声ライブラリをVOCALOID3にインポートした場合、当然ライブラリそのものに違いはないため、3つの音素の繋がりができるわけではなく、その点はVOCALOID2のままです。でも、発音させるエンジン部分が進化しているために、先ほどのようにキレイな発音ができるようになっているのです。

では、どうすれば、そのインポートができるのか。そのためには、まずVOCALOID3 Editorを購入し、インストールする必要があります。インストールすると、VOCALOID3 Editorとともに、V2 Library Import Toolというユーティリティも同時にインストールされるので、これを起動します。すると、現在VOCALOID2としてインストールされているライブラリの一覧が表示されるので、ここからインポートしたいものを選択します。


V2 Library Import Toolを利用して変換を行う

 

この状態でVOCALOID STOREというボタンをクリックすると、ブラウザ上にインポート用のシリアルコードが発行されるので、このコードを入力すればVOCALOID3 Editorへインポートされ、使えるようになるのです。


ネット接続を行うと、インポート用のシリアルコードが発行される

 

VOCALOID3 Editorで使うと、ほかにもいろいろなメリットが生まれてきます。たとえばエフェクトが使えるというのも大きなポイントです。以下のビデオを聴いてみてください。これはVOCALOID3 Editorに標準搭載されているV3Compというコンプレッサを使うと、どのように声が変化するかを見たものです。

これも極端な変化ではないので、分かりにくいかもしれませんが、後者のほうが歌声が大きくなった感じで明瞭に聴こえますよね?これがコンプレッサの効果なのです。VOCALOIDに限った話ではありませんが、ボーカルはそのままだとバック演奏に埋もれて聴き取りにくかったり、音量の設定によっては反対に目立ち過ぎてしまったりしがちです。そこで音圧を整えてあげることで、歌声をしっかりとした音量、安定した迫力に保つことができるのです。


TrackにV3Compを、MasterにV3 Reverbを設定する

 

まあ、普通、コンプレッサ処理はDAWを用いて行いますが、VOCALOID3 EditorならDAWがなくても簡単に試せるというのが大きなポイントです

 

さらに、このコンプレッサに加えてリバーブもかけてみたのが以下のビデオです。こちらはリバーブによる反響音が顕著に表れるので、誰でもすぐに違いは分かりますよね。

先ほどのコンプレッサであるV3CompはTRACKにインサーションエフェクトという形で設定していたのに対し、リバーブであるV3reverbはMASTERにシステムエフェクトという形で設定しています。この辺の設定方法に関する詳細は省きますが、VOCALOID3 Editorがあれば、こんなことが簡単にできるのです。

以上、ごくごく簡単にVOCALOID2の歌声ライブラリをVOCALOID3 Editorへインポートすることによって得られるメリットについて紹介してみましたが、お分かりいただけたでしょうか?操作そのものはいたって簡単ですから試してみる価値は大きいと思います。もちろん、単独のVOCALOID3 Editorだけでなく、VOCALOID Editor for Cubaseでも利用することができるので、ぜひ、VOCALOID2も眠らせずに活用してかげてください。

 

【関連サイト】
ボーカロイドで音楽をはじめよう!(AHS)
SF-A2 開発コード miki製品情報