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DAWユーザーにとって波形編集ソフトは必要なの?

DTMにおける中心的ソフトは、何と言ってもDAWです。Cubase、Logic、SONAR、Pro Tools、Singer Song Writer……といったソフトを使っている方も多いと思いますが、これらを持っていればすべてOKなのでしょうか?確かにDAWには多岐にわたる機能が搭載されているので、これ1本である程度のことはできてしまうのも事実です。でも、必要に応じて別のツールも使うことによってDTMの可能性も大きく広がるし、DAWとの使い分けで、音楽制作の幅も広がります。

 

そんなDAW以外のDTMツールの代表といえるのが波形編集ソフト(波形エディタとかウェーブエディタといった呼び方もする)でしょう。「波形編集くらい、自分の使っているDAWだってできるよ!」と思う方もいるでしょうが、波形編集の専用ソフトだからこそ使いやすい、便利という機能もあるし、マスタリング/CDライティングなど、DAWにはない機能も持っており(必ずしもすべての波形編集ソフトに搭載されているわけではありませんが)、組み合わせて使うことで大きな威力を発揮するんです。そこで、今回は波形編集ソフトに焦点を当て、波形編集ソフトとはどんなものなのか紹介してみたいと思います。


波形編集ソフトはDAWにはない機能もいろいろ。画面はWaveLab 8


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波形編集ソフトって何??」という人もいると思いますが、名前のとおりオーディオの波形を表示させて編集していくもので、DAWのように多機能でない分、軽いのが特徴です。具体的な製品名を挙げると、

 

●Audacity(オープンソース)
●Audio Creator(Cakewalk)
●Amadeus(HaireSoft)
●DigiOnSound(デジオン)
●GoldWave(GoldWave)
●Sound Blade(Sonic Studio)
●Sound Forge(Sony Creative Software)
●Sound it!(インターネット)
●WaveLab(Steinberg)
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といったものがあります(アルファベット順)。画面拡大することでサンプル単位での編集も可能で、徹底的にこだわってチェックしていくことができます。たとえば音量オーバーでクリップしてしまったデータは、基本的には使いものにならない素材ですが、ごく小さなクリップであれば、波形を見ながら、自ら波形を描いていくことで、ある程度復元するといったこともできるわけです。


サンプル単位での編集作業も可能。画面はAudacity

 

主要ソフトの基本スペックを並べると以下のようになります。

ソフト名 Audacity Sound Blade LE Sound Forge Pro Sound it Premium WaveLab8 WaveLab Elements 8
価格 Free 35,700円 57,750円 17,640円 59,800円 9,980円
対応OS Win/Mac Mac Win Win Win/Mac Win/Mac
64bit対応 互換モード 互換モード 互換モード
サンプリングレイト 8kHz~384kHz 4kHz~192kHz 2kHz~192kHz 4kHz~192kHz 6KHz~384KHz 6KHz~96KHz
最大サンプリングビット 32フロート 24 64フロート 24 64フロート 32フロート
チャンネル メモリ依存 2 1~8 1~2 999 1~2

これら波形編集ソフトは、DAWのように音を重ねて音楽を作っていくツールではないため、シングルトラックでの使用が基本となります。そして、そのトラックデータをそのまま「何も足さない、何も引かない」形で保存できるのがポイントでもあります。

 

DAWのトラックデータをWAVで書き出すとなると、いわゆるバウンスという形となるため、エフェクトがかかったり、ボリュームが変更になったりする危険性が出てきますが、波形編集ソフトなら、単純なだけにそうした心配がないのです。

ソフト名 Audacity Sound Blade LE Sound Forge Pro Sound it Premium WaveLab8 WaveLab Elements 8
ASIO
MME
CoreAudio

 

 

ちなみにWindowsの場合、ASIOドライバに対応しているかどうかも重要なポイント。以前、AV Watchの記事で細かく検証したことがありますが、標準のMMEドライバで再生させると音が変化してしまうため、正しくモニターできないんですよね。

また多くのファイル形式の入出力に対応しているのも特徴です。先ほどのソフトの対応状況をまとめてみましたが、多くのフォーマットに対応しているのと同時に、リサンプリング機能や、ビット深度変更機能なども搭載されていますから、ファイルコンバータとしても威力を発揮してくれます。


ノイズリダクション機能もチェックポイント。画面はSound it 7 Premium。
このSONNOX DE-NOISERはWaveLab 8などにも搭載されている

波形を編集する場合、カット、コピー、ペーストといった操作、自分で波形を描くといったことのほか、ノーマライズ、タイムストレッチ、フェード処理といったことができるほか、DAWと同様にエフェクト処理も可能で、VSTなどのプラグインフォーマットにも対応しているので、これらを用いて編集していくことが可能です。その中で、一つチェックしておきたいのがノイズリダクション処理です。DAWでレコーディングした素材であれば、無用のものですが、昔の素材をDAWで利用したいといった場合、波形編集ソフトの機能でブラッシュアップしてからDAWに取り込むといったことも可能なわけです。

ソフト名 Audacity Sound Blade LE Sound Forge Pro Sound it Premium WaveLab8 WaveLab Elements 8
クリック/クラック
ヒスノイズ
ノイズゲート
ノイズプリント
スペクトル解析

そして、もう一つDAWにない重要な機能が、マスタリングです。まあ、EQやコンプなどのマスタリングエフェクトで音を仕上げるという点では、DAWでもできるのですが、ここでいうのは、CDとして仕上げる機能、プレス工場に渡すマスターを仕上げる機能についてです。

ソフト名 Audacity Sound Blade LE Sound Forge Pro Sound it Premium WaveLab8 WaveLab Elements 8
PQコード入力
CDテキスト
DDP
ディザリング
マスタリングFX EQ
トラックリスト書出

 

各曲ごとに2秒ずつ空いているCDをCD-Rに焼くだけならiTunesなどを使えばいいのですが、プレス用のデータ作成にはPQコード入力作業というのが必須となります。PQコードとは、CDをプレスする際に埋め込まれる各種情報で、各トラックの位置や時間を詳細に示す「トラックID」、商品情報を示す「ISRC」、「POS」の大きく3つから成り、これらを入力していくわけです。

 

トラックIDについては、トラックマーカーなどを波形上に打ち込んでいくことで、自動生成することができ、曲中の任意の位置に打ち込むことで、メドレー曲を続いて演奏させながら、トラックを分けたり、ライブアルバムにおいて、曲と曲の間に歓声やMCを入れてしまうといったこと、CDプレイヤーで再生される1曲目の前に隠しトラックを作っておくといった、トリッキーなことも可能になるわけです。


WaveLab 8はPQコード入力ができ、DDP出力にも対応している

 

このようにして作ったマスターデータ、最近はプレス工場に対してDDPというファイル形式で一括送信することが一般的です。こうした納品を考えているのであればDDP出力に対応しているかどうかも、一つのチェックポイントです。

以上見てきたとおり、波形編集ソフトにはDAWにはない、便利な機能、重要な機能が数多く搭載されているので、組み合わせて使う意義というが、ある程度お分かりいただけたのではないでしょうか?

また一言で波形編集ソフトといっても、いろいろなものがあり、機能もいろいろ。無料のソフトから高価なものまであるので、どう選ぶかは自分の用途から考えていくといいでしょう。とくにマスタリング機能では大きく違いもあるので、よくチェックしてみてください。

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