MacのGarageBandの中にPiapro Studioを立ち上げて初音ミクの歌声を編集することが可能になった
10月22日、Mac OS Xの新バージョン、Mac OS X 10.9 Mavericksがリリースされると同時に、GarageBandも新バージョンが登場しています。ただ実は私もまだ試せていないので、ここではMountain Lion環境のGarageBand’11での使い方についてみていくことにしましょう。
GarageBandを起動すると、まず新規プロジェクト作成のための画面が現れます。これは最初のトラックをどんなパートにするのかを決めるためのもので、何を選んでもいいのですが、ここでは素材をペタペタと貼っていくだけで曲作りをしていくことができるLoopsを選択してみましょう。
するとGarageBandのメイン画面が開き、右側にはループ素材の選択画面が現れます。この中から、気に入った音の素材を見つけ出して、それを画面中央へとドラッグしてみましょう。たとえばドラムフレーズを選べば、たったそれだけでドラムを演奏することができるようになります。
必要に応じて、ベースやギターなども追加してみるといいと思います。単純に、気に入った素材を選んで並べていくだけでいいのですから、音楽に対する知識がまったくない人でも簡単に操作できますよね。
すると、どんなトラックを選ぶのかを尋ねてくるので、ここでは「ソフトウェア音源」を選択します。そう、VOCALOIDというかPiapro Studioはソフトウェア音源の一つとしてできているからなんですね。
ソフトウェア音源を選ぶと自動的にグランドピアノの音源が組み込まれてしまいますが、ここで使いたいのはピアノではなくて、Piapro Studioです。そこで、ピアノの絵の下にある「編集」タブをクリックし、画面を切り替え、「サウンドジェネレーター」の中の「ピアノ」と書かれている部分をクリックしてみてください。
するとAudioUnitsとして組み込まれているソフトの一覧が表示されているので、ここにあるPiapro Studio AUを選択してみましょう。
すると、Piapro Studioのロゴが表示された後、Piapro Studioの画面が表示されます。これによって、GarageBand内でPiapro Studioが使えるようになったのです。ここから先は、基本的なPiapro Studioの使い方となるので、必要あれば詳細は、Piapro Studioの特設サイトに載ってますので、そちらを参照してください。
基本的にはトラックを作成し、音符、歌詞を入力していけばいいわけですね。必要に応じてトラックを増やし、ハモらせていくこともできますよ。
Piapro Studio上のプレイボタンを押すと、初音ミクの声だけが再生されますが、GarageBandの再生ボタンを押せば、全体が合わせて再生されるはずです。この手順だけでいいわけですから、手軽にバッキングパートも含めた打ち込みが可能になりそうですよね。
Piapro Studioに入力した結果は、GarageBandのトラックには反映されないが、気にしなくて大丈夫
また、このようにして作ったVOCALOIDのトラックにはエフェクトをかけていくことも可能です。画面右側にはエフェクトの項目があり、ここにコンプレッサやEQ、コーラスなどをインサーションエフェクトとして組み込んでいくことができます。
このようにAudio Units対応のPiapro Studioを使うことで、GarageBandとの連携が可能になり、初心者でも楽しく、簡単にVOCALOIDの音楽制作が可能になります。ぜひ、Mac版の初音ミクを存分に利用してみてください。
【関連情報】
初音ミクV3製品情報
Piapro Studioオフィシャルサイト
Piapro Studioチュートリアル