※【1月23日追記】
価格はオープンで実売想定価格が41,000円前後、3月26日発売と発表されました。
※【2月14日追記】
クロスグレード版の予約販売がスタートしました。初回限定300本に関しては28,700円(税抜き)だそうです。
もちろん、これはDAWですから、音楽制作に関わる機能は一通り何でも備えています。無制限に使えるトラックは、MIDIでもオーディオでも同じようにレコーディングすることができます。レコーディング後は、MIDIトラック、オーディオトラックとして編集していくわけですが、MIDIとオーディオの両方を同時に扱えるハイブリッド・トラックというものがあり、非常にフレキシブルな編集作業ができるのもBitwig Studioの特徴です。
DAWとしてオーディオやMIDIのレコーディング、編集が可能
ミキサーとともに整列しているクリップ・ランチャーはLiveでいうところのセッションビューに近いもので、ライブパフォーマンスに最適な画面です。ここでDJプレイなども行っていくことができるし、ここでのパフォーマンス内容を記録していくことで、偶発的な音楽制作も可能になってきます。
オーディオクリップは、複数のオーディオイベントを含むことができ、タイムストレッチやBPM検出が可能となっています。このビデオを見ても分かる通り、自動的にクリップを分割したりや再アレンジができ、ヒストグラムによるクリップ編集が可能となっています。
Bitwig Studioのオーディオクリップ機能
このオーディオクリップに対し、インストゥルメントクリップというものも、ここではソフトシンセ=インストゥルメントを利用しながら、非常に自由度の高い制作が可能になります。割り当て可能なノートエクスプレッションを使ったサウンドクリエイトやヒストグラムを使ったノートエディット、さらにはノートをドラッグするだけで新たなクリップを作成できるなど……、工夫次第でさまざまな使い方ができそうです。
自由度の高いインストゥルメントクリップ機能
一方、個人的に非常に気になっているのは、このBitwig StudioがWindows、Macに対応しているのと同時にLinuxにも対応しているという点。具体的なディストリビューションとしてはUbuntu 12.04への対応がアナウンスされているので、Ubuntuで試してみるというのも面白そうです。
WindowsやMacと同感覚で使える無料のLinux OS、Ubuntu。このUbuntu上でもBitwig Studioが駆動する
Ubuntu StudioにはArdourというDAWがバンドルされているものの、市販の本格的なDAWが登場するのはBitwig Studioが初だと思います。
※ベータ版ではありますが、すでにTracktion4がUbuntuに対応していました。
実際にWindowsやMac上で使うのと違いがあるのかなど、気になる点もありますが、使えなくなったWindows XPマシンにUbuntuをインストールして、Bitwig Studio専用機にしてしまう、なんて手もありそうですね。
さすがにUbuntuに対してディリゲントでは非サポートとなるそうですが、Bitwig本社側はメールなどで対応してくれるそうですよ!
DTMユーザーとしては、他のDAWから安く乗り換えができるクロスグレードがあると、嬉しいのですが、その点についてディリゲントに問い合わせたところ、『詳細はBitwigと協議中で、NAMMには発表できるのではと思います』とのことでした。
Bitwig Studioに関する新しい情報は、ディリゲントのサイト、およびBitwigの日本語サイトに、どんどんUPされてきているので、気になる人はチェックしてみてはいかがでしょうか?