12月18日にリリースされたスペインのVOCALOID、MAIKA
海外版のVOCALOIDについて、私もなんとなく知ってはいたものの、これまでほとんど使ったことはありませんでした。ところが、先日、Twitterでよくやりとりしている、だいすけP(@Daisuke_P) さんから「新しく出たスペインのボカロ、MAIKAに日本語を歌わせた動画を公開しました。開発元のVoctro Labsが日本のDTMユーザー向けに使ってもらいたいと本気で考えているようなので、よかったらスペインにコンタクトをとってもらえませんか?」というメールをいただいたのです。
スペイン語で歌わせたMAIKAの歌声はこんな感じ
さっそく、だいすけPさんのデモを見てみると、確かに少し外国語訛りがある感じはしますが、キレイな日本語で歌っています。状況がよく分からないながら、スペインのVoctro LabsのJordi Bonadaさんという方に英語でメールをしてみたところ、プロモーション用ということで、MAIKAをいただけてしまいました。Windows版だけでなく、ちゃんとMac版もあるハイブリッドになっているんですね。
だいすけPさんがMAIKAに日本語で歌わせたでデモビデオ
MAIKAという名前、日本的にも違和感がありませんが、これはスペインの人の名前なんでしょうか……!? キャラクタも、日本のボカロ風だな、と思ったら、Noriko Hayashiさんという方のデザインだったんですね。しっかりと日本語のインフォメーションサイトもできており、89ユーロでダウンロード購入ができるようです。さらに、日本のVOCALOID Storeでも13,600円でダウンロード購入できるようになっていました。
さっそくインストールしてみると……、基本的には日本のVOCALOIDと同様に、普通にインストールできるし、発音してくれるのですが、当然といえば当然なのでしょうが、ひらがな、カタカナで入力しても受け付けてくれません。
では、どうすればいいのか?まずは初音ミクV3でも、結月ゆかりでも、VY1でもいいので日本のVOCALOIDで歌詞を入力し、これらのVOCALOIDで歌わせてみます。この状態で歌手をMAIKAに切り替えてみると……、音が飛び飛びの歯抜けな感じで歌ってくれるようにはなります。
JobPluginの「Jpn2Maika」をVOCALOID Editorに組み込んで実行
というのは日本語にあって、スペイン語にない発音があるので、そこが抜けてしまうからなんです。そこでVoctro Labsによって開発されたのが、ない発音を、似た発音に置き換えることができるJobPlugin「Jpn2Maika」です。これは、無料でダウンロードできるようになっており、それをVOCALOID Editorに組み込んで、実行すればいいだけ。
VOCALOID Editor for Cubaseでもバッチリ動作してくれる
ところで、紹介してくれた、だいすけPさんもVoctro Labsの関係者なのかな?と思い、先日Skypeで少しお話を聞かせてもらいました。