Banner B0
640x200伸縮サイズ
Banner B1
640x200伸縮サイズ
Banner A0(728x90)伸縮サイズ

実験対決、定番マイクと録り比べ。sEのマイクってどんな音!?

すべて打ち込み、ライン録りという楽曲の場合はともかくとして、DTMの音楽制作をする場合、マイクは非常に重要なアイテムですよね。いくらサンプリングレートを上げたってマイク性能が悪ければまともな音で録ることはできないし、高級なオーディオインターフェイスを使ったって、マイクがボトルネックになってしまう可能性は高いのです。

 

実際、音の違いもオーディオインターフェイスの差よりもマイク性能の差のほうが大きく出るので、どんなマイクを選ぶかは重要なポイントです。そんな中、先日sE Electronicsというメーカーのコンデンサマイクリボンマイクを使ってみました。個人的にはリボンマイクを使ったのは初めてだったのですが、定番のマイクと比較して、どんな違いがでるのか、実際にレコーディングした結果も見ながら紹介してみることにしましょう。


ニコニコ生放送の番組、DTMステーションPlus!番外編でマイクの録り比べ実験をしてみました。歌ってくれたのは大山藍さん。

Banner B2
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner B3
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner A1(728x90)
伸縮サイズ

ご覧いただいた方もいらっしゃると思いますが、先日6月7日、「DTMステーションPlus!ゆるゆる番外編~どうしてこうなった!?」と題してのニコニコ生放送を行いました。DTMステーションPlus!自体は作曲家の多田彰文(@akifumitada)さんと私で隔週で行っている番組ですが、今回の番外編では7時間で1曲丸ごとアレンジ、レコーディングをするという、「ゆるゆる」といいながら、かなりハードな内容のものとなっていました。


ニコニコ生放送の「DTMステーションPlus!ゆるゆる番外編♫どうしてこうなった!?」 。左から中村博さん、大山藍さん、東幸治さん

 

具体的にはシンガーソングライターである大山藍(@AiohyamaAi)さんのアコースティックギターとボーカルで構成される楽曲を題材にして、その場で、アレンジしてドラム、ベース、エレキギター、キーボードを重ねながらレコーディングして仕上げる、というもの。まずはスタジオライブの形で、3曲歌ってもらい、その中から視聴者アンケートによって選ばれた「シロツメグサ」という曲をアレンジしていったのです。


番組放送中の大山藍さん(左)と多田彰文さん(右)

実は、そんな番組の構想を何人かの方にお話をしていたところ、さまざまな機材、ソフトの輸入代理店をしているフックアップさんから「うちが扱っているsE Electronicsというメーカーのマイクを提供するので、定番マイクと比較してみたら面白いのでは?」という話を持ちかけられたのです。多田さんとも話しをしてみて、「それは面白そう!」ということになり、実際に試してみたのです。当日まで、どんなマイクなのかよく分かっていなかったのですが、その日、スタジオにやってきたのは英国のベストセラースタジオコンデンサーマイクというsE 2200a II(定価49,000円)と、リボンマイクのsE X1R(定価32,000円)の2つ。


当日やってきたsEの2種類のマイク。sE X1R(左)とsE 2200a II(右) 

 

個人的にはリボンマイクって初めて使うものであり、どんな音がするものなのか興味津々。なんとなくリボンマイクって、昔のマイクという印象を持っていたのですが、今も「新世代リボンマイク」といった形でいくつかのメーカーから出されていて、「柔らかい音」のマイクとして、いろいろな現場で使われているんですね。

 

調べてみると、リボンマイクの動作原理は基本的にダイナミックマイクと同じで、永久磁石と空気の振動で動く導体で音をキャッチして電気信号に変えるというもの。ダイナミックマイクがコイルを使うのに対して、リボンマイクはリボン状の導体を使っているのだとか。その構造上、出力信号が非常に小さいため、マイク内部にプリアンプを備えたアクティブリボンマイクというものも存在するようですが、今回使ったsE X1Rは電源を必要としないパッシブタイプ。


ボーカル用にsE 2200a II(左)とNeumann U87Ai(右)を並べてセッティング

 

多田さんと相談した結果、コンデンサマイクのsE 2200a IIはボーカル用に、リボンマイクのsE X1Rは大音量をキャッチするマイクとしてギターアンプを捉えるマイクとして使うことにしました。もっとも、初めて使うsEのマイクだけで録るのは不安なので、定番のマイクと同時録音し、それぞれ別のトラックに録っていき、後で比較することにしました。具体的にはボーカルは、レコーディングスタジオ御用達の高級コンデンサマイク、Neumann(ノイマン)のU87Aiとの比較、ギターアンプはShureのSM57との比較です。


ギターアンプの前にはsE X1R(左)とShure SM57(右)をセッティング

 

いろいろ細かいことを説明するよりも、まずはそのその音の違いについて、以下のビデオをご覧ください。最初はボーカルからです。

どうですか?30万円以上するU87Aiと比較して、sE 2200a IIの音、遜色ないどころか、結構いい感じの音で捉えてますよね。5万円以下のマイク、頑張ってます。

 

少し補足しておくと、まずこのボーカル、実はバッッキングパートよりも先にレコーディングしていたのですが、写真・ビデオを見ても分かるとおり、大山藍さんの歌う目の前にU87Ai、sE 2200a IIの2つを設置して同時にレコーディングしています。


レコーディングしたPro Toolsの画面。下の2つがボーカルで、青のU87Aiに比べてオレンジのsE 2200a IIのほうがやや大きいのが分かる 

 

このビデオの音は、分かりやすいように、バッキングパートの音量を少し下げて、ボーカルを目立つようにしました。また、波形からも分かるとおり、sE 2200a IIのほうが大きな音量でレコーディングされていますが、再生時に、sE 2200a IIの音量を少し下げています。

 

多田さん、大山さんとともに、このトラックを聴き比べた結果、大山さんらしさがより出ているのはsE 2200a IIののほうだろう、という判断となり、最終ミックスではこちらを採用することになりました。

 

さて、もうひとつのマイク対決はギターアンプ録りです。前述の通り、Shureの楽器用ダイナミックマイクとして定番のSM57とリボンマイクのsE X1Rを比較したのが以下のものです。

この違い、お分かりいただけたでしょうか?演奏してくれたのは、ギタリストであり、作曲家でもある中村博(@hiroshi_is)さん。この番組の当日、大山さんと初めて会い、初めてこの曲を聴いた上で、演奏してくれたのが、これ。やっぱりプロってすごいですよね!


ギター演奏で参加してくれた中村博さん。写真は番組終了後に撮影したので、SM57のケーブルが抜けてるのは気にしないでね(^^;

 

聴いていただくと分かるとおり、左チャンネルにコーラスのかかったアルペジオが、右チャンネルには、より激しく歪んだ音が鳴っていますが、どちらも中村さんによる演奏であり、ここで比較しているのは左チャンネルのアルペジオのほうです(ボーカル、ベース、ドラム、キーボードはミュートしています)。比較してみると、リボンマイクで録ったもののほうが、より柔らかく、優しい音になっているのが分かると思います。やっぱりマイクの特性がSM57とは違うんですね。


EQを使って若干上を持ち上げてアクセントをつけている

 

ちなみに、右チャンネルのディストーションギターのほうもsE X1Rで録音したものとなっています。こちらは、ガツンとした音を気持ちよく捉えていたのでX1Rを採用したのですが、若干、高域が足りない印象があったことから、Pro Tools側でEQを掛けて、少し補正しています。マイクの特性を把握することでよりうまく使えそうですね。

 

このようにして完成したのが、以下のミックスです。

どうですか?結果的にボーカルもギターもsEのマイクを使ったレコーディングとなっていますが、すごくいい感じにまとまっていると思います。ちなみに、ドラムは多田さんがキーボードを使って打ち込んだEZ Drummer 2によるもの、オルガンも多田さんがNIのKONTAKTを使って弾いたものとなっています。

 

またベースは、今回の番組に参加してくれたベーシスト、東幸治(@east_Kouji)さんによるもので、SansAmp経由でライン録りしたものとなっています。これだけの作品を7時間で仕上げちゃうんですから、すごいですよね。また、こんな企画の番組ができれば、と多田さんとも話をしているところですので、ぜひお楽しみに。


7時間の番組が終了したエンディング。左から私、大山藍さん、東幸治さん、中村博さん

今回、楽曲提供、そしてボーカルとして参加してくれた大山藍さんの作品、ほかにも聴き応えある曲がたくさんあるので、よかったら、ぜひ聴いてみてくださいね。

また、ここでレコーディングしたマルチトラックデータについては、ニコニコ生放送・DTMステーションPlus!のチャンネル会員限定ではありますが、ブロマガの「DTMステーションPlusあるふぁっ!」を通じて

・歌入り2ミックス24bit48kHzWAVデータ
・オーディオマルチパートデータ(WAVデータ)
・Cubase 8 プロジェクトデータ

・スタンダードMIDIファイル 
の4種類を配布しております!

【製品情報】
sE 2200a II製品情報
sE X1R製品情報

【関連情報】
大山藍 Official Web Site

DTMステーションPlus!(ニコニコ生放送)

【価格チェック】
◎Amazon ⇒ sE 2200a II
◎サウンドハウス ⇒ sE 2200a II
◎Amazon ⇒ sE X1R
◎サウンドハウス ⇒ sE X1R

 


Commentsこの記事についたコメント

5件のコメント
  • rock ok

    SE Electronicsのマイクは昔から良いと感じていたのでなんだか嬉しくなってしまいました。

    2015年6月18日 11:08 AM
  • しゅう

    チョット脱線しますがギターを録音した、ヒュース&ケトナーのギターアンプが何を使っているか気になってしまいました。足元にエフェクターがあるように見えなかったので、アンプ直で
    歪みもコーラスもアンプ内蔵のものを
    使っていたんでしょうね。
    いつもリアルタイムで見れないので
    コメントで質問出来なくて残念!

    2015年6月18日 4:58 PM
  • 多田彰文

    しゅうさん、ご視聴ありがとうございます!
    番組を一緒にやっています多田です。
    ギターアンプはヒュース&ケトナーのEDITION BLUE 30 R/DFX(30W)を使いました。
    エフェクターはかまさず、直アンプ、内蔵エフェクト使用です。
    ちなみにギターはPaul Reed Smithですね。
    ギタリスト、中村博氏のコメントとしては、
    ギターとアンプの相性が良かったそうです(笑)

    2015年6月20日 10:31 PM
  • しゅう

    多田さんわざわざありがとうございますm(_ _)m

    2015年6月21日 10:31 AM
  • 藤本健

    多田さん、フォローありがとうございます!!

    2015年6月21日 4:54 PM

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です