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CASIOのTRACKFORMER XW-PD1は超高機能な楽器だった

先日「ラジカセ感覚で使えるポータブルDJマシン、TRACKFORMER XW-DJ1」という記事でCASIOのXW-DJ1という機材を紹介しましたが、その兄弟マシンとしてTRACKFORMER XW-PD1という機材があります。当初、写真で見て、パッドが並んだコントローラなのかな……なんて思っていたのですが、ちょっとトンでもないマシンでした。

 

そう、これはシンセサイザであり、ドラムマシンであり、サンプラーであり、シーケンサーであり、エフェクターでもある超高機能マシン。オーディオレコーディング機能がないのでDAWと呼ぶと語弊があるかもしれませんが、これ一台で様々なことができるスーパーマシンだったのです。もちろんUSB経由で、徹底的にXW-PD1の中身をエディットできるなど、PCとの連携もバッチリ。実際、どんなことができるのかを紹介してみましょう。


CASIOのTRACKFORMER XW-PD1 

 


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先にXW-DJ1を使っていたので、赤い兄弟マシンであるXW-PD1もコントローラの一種なんだろうな……と勝手に思っていたのですが、まったく違いました。XW-PD1は、これ単独で動作する電子楽器。これに一番近いコンセプトのマシンは……といえば、おそらくAKAIのMPCでしょうね。基本的には4×4のパッドを叩いて演奏できるドラムパッドであり、そこにシーケンス機能や、サンプラー機能、エフェクト機能などを搭載したものとなっています。

 

まずは以下のビデオを見ると、その雰囲気が掴めると思います。

では、このXW-PD1本体でできる機能を順に紹介してみましょう。まずは各パッドを叩くとキック、スネア、ハイハット、シンバル、タム……とドラムの音が鳴り、強く叩けば大きく、弱く叩けば小さく音がでます。XW-DJ1と同様に本体のボトムにスピーカーが内蔵されているので、これで鳴らすこともできますが、お勧めはヘッドホンやモニタースピーカーに接続して使うこと。確かに内蔵スピーカーはとっても手軽で便利なんですが、音が軽い感じになってしまう点は否めません。でも、ヘッドホンやスピーカーで鳴らすと、かなり重低音まで出せてグッと来るんですよね。


中心部には4×4のパッドが並んでいる

このドラムもパッドセットを切り替えることで、DanceSet、Hip-HopSet、SynthSet、GrooveSet、ElecSet、TranceSet……とさまざまなドラムセットにすることができ、ずいぶん違ったドラムに変身してくれます。もちろん、手で叩いてリアルタイムに演奏するだけでなく、パターンを組んで鳴らすことも可能。基本的には16ステップのドラムマシンとなっているので、マニュアルなど見なくてもすぐに使えると思いますよ。

もちろん、これは単にドラム音が鳴るだけではありません。シンセサイザとして鳴らすことが可能であり、ストリングスでもベースでもピアノでも、一通りの音色が備わっているので、好みの音色を選んで使うことができます。この際、16個のパッドが音階として機能させることもできるし、シーケンスパターンを組んでもっと幅広い音域でノートを割り振っていくことも可能ですよ。


Cubase経由でMIDIキーボードによる演奏で、XW-PD1を鳴らすこともできた

 

使い方の詳細は割愛しますが、USB端子経由でPCのDAWと接続した上で、外部接続のUSB-MIDIキーボードを弾くと、このXW-PD1を演奏することも可能です。当然、DAWのMIDIトラックでシーケンスパターンを組んで鳴らすこともできるわけで、まさに外部MIDI音源として使えるわけですね。

 

4×4のパッドに、どんな音を割り当てるかは自由に決められます。下の8つはドラム音源で、上の8つはシンセ音源といったことも可能だし、パッドごとにバラバラに設定することもできるし、ドラム音やシンセ音だけでなく、ループサウンドを設定することも可能。ループサウンドの場合、パッドを押し続ければループが続くし、XW-PD1の設定テンポによっても再生スピードが変化するようになっています。


操作ボタンを使ってサンプリングを行うことで、パッドに自分の録った音を割り当てていくことができる 

 

またサンプリング機能が搭載されているのも大きな特徴です。XW-PD1にマイクを接続し、机を叩く音をサンプリングしてリズム音源として使ってもいいし、コップを叩く音を使ってシンセサイザのように音階を付けて演奏することだっててきますよ。この機能を利用すれば口ドラムだって結構面白く使うことができますね。


XW-PD1の端子。左からUSB、LINE IN、MIC IN、入力レベル調整、LINE OUT、ヘッドホンOUT 

 

さらにXW-PD1は外部入力が可能になっているのも大きなポイントです。たとえばiPhoneやAndroidなどのプレイヤーをLINE INに接続したり、マイクをMIC INに接続することができ、XW-PD1搭載のクロスフェーダーを用いて本体から鳴るサウンドと、外部入力のサウンドのバランス調整も可能になっているのです。つまり、お気に入りの曲を流しながら、それに合わせて演奏するということが可能なわけですね。


XW-PD1の内蔵音源の基本的な構造

また、本体の音も外部入力の音も、同じようにエフェクトが掛けられるというのも大きなポイントです。音の最終段のところにマスターEQ、ステレオイメージャー、マキシマイザが搭載されているので、これらで音を変えられるほか、さらに強力な「TRACKTRANSFORM EFFECT」というのが装備されているんです。


XW-PD1のシグナルダイアグラムここには4ブロックに分かれたエフェクトも入っている

 

これはミキサーの出力に対してインサーションできるもので、ブロックA~ブロックDの4つのエフェクトを直列につなぐことができるというもの。ディストーション、フィルター、ピッチシフター、フランジャー、コーラス、ディレイ、リングモジュレーター、リバーブ……と一通りのエフェクトが揃っていますよ。


たとえばフィルターであれば、FX1にCutoff、FX2にResonanceが割り当てられている

 

たとえばローパスフィルターをエフェクトとして選択すると、FX1、FX2のノブにはCutoff、Resonanceがそれぞれ割り振られているので、これらを回すことで、音がグイグイと変化していきます。またASSIGNABLEフェーダーというものもあり、ここはフェードインスピードが設定されています。同様にフランジャーを選ぶと、FX1にはLFOスピード、FX2にはLFOデプス、そしてASSIGNABLEフェーダーにはフィードバックが設定されているので、これらを使うと、ずいぶん違った効果になってくるはずです。

 

このように、1台のマシンにさまざまな機能が搭載されているXW-PD1ですが、本体のパッドやノブ、ボタンの操作だけで行っていくのは、面倒な面もあります。パッドを叩くといった演奏にはいいのですが、細かな編集作業になってくると、いろいろなボタン操作が出てくるので、どう操作すればいいのか分からなくなってしまうこともありそうです。


PCと接続することで、XW-PD1のすべての機能を使い切ることができるようになる 

 

そこで登場してくるのがPCとの連携機能です。WindowsでもMacでもUSB接続すれば、ドライバなしで認識し、MIDIのデバイスとして入出力可能です。さらに、TRACKFOMER STUDIO(旧称:DataEditor for XW-PD1)というアプリケーションをカシオのサイトから無料でダウンロードして起動すると、本体操作ではちょっと面倒…と思っていたことが、もっと効率よくできてしまうんです。


16ステップのシーケンサとして1画面での操作ができるようになる 

 

たとえば、シーケンスパターンの入力。16ステップのシーケンサとして1画面にすべてを表示することができるので、より直観的に効率よく入力することができ、その結果はXW-PD1内に保存することができますから、あとは本体でそのパターンを呼び出してプレイボタンを押すだけで鳴らすことができますよ。


4種類のPadsetの割り当てが可能 

 

また各パッドに割り当てる音を何にするかも、PCのソフトを使うと圧倒的に分かりやすく設定することができます。まずはPadsetという16個のパッド全部をまとめたセットに何を設定するかを選ぶことができます。ここにはDrum、Melody、Synthがあるほか、サンプリング音を入れたUser Sampleから選択することができます。

これを見るとDrumで15種類、Melodyで250種類、Synthで100種類とあるので、プリセットだけでかなり選択の幅があるほか、User Sampleも36種類保存できる形になので、組み合わせることでいろいろできそうですね。必要に応じて、各パッドごとに、もっと細かく設定することもできます。たとえば、プリセットのドラムセットを選択した後、いくつかのパッドを自分でサンプリングした音に差し替えるといったことだってできるわけです。


手持ちのサンプリングデータなどをコンバートし、転送することもできる

 

また、PCと接続したのであれば、ぜひ試してみたいのは、手持ちのサンプリングデータをXW-PD1へ転送するという手法。WAVファイルのまま、このアプリケーションの“ユーザーサンプルコンバート”に、ドラッグアンドドロップすることでXW-PD1用のデーターへ変換され、それを各コントロールに割り当て、転送することができます。このアプリケーションが持っているデータのコンバート機能を用いることで、XW-PD1用のデータへ変換することができ、それを転送することができます。

 

コンバートできるのはオーディオデータだけでなく、MIDIデータも変換することが可能です。MIDIデータはフレーズデータという形に転送され、これをパッドに割り振ると、これを押すだけでMIDIシーケンスを鳴らすことができるようになるのです。


エフェクトについてもブロックA~Dそれぞれ細かく設定していくことができる

 

さらに、前述のエフェクトについても、このアプリケーション上でオリジナルのエフェクトを100種類設定することができます。ブロックA~Dにそれぞれ何のエフェクトを割り振るか設定できるとともに、FX1、FX2、ASSIGNABLEフェーダーに何のパラメータを割り当てるかも決められるため、ここで自分の好みに合わせて設定してしまえば、あとは本機だけでライブパフォーマンスを行っていくといったこともできるわけですね。


各パッドのMIDI情報などを細かく設定していくこともできる 

 

以上、XW-PD1について、その触りの部分を紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?一見、オモチャ風な機材ではありますが、トンでもないほどの機能が詰まっていることが、なんとなくお分かりいただけたのではないでしょうか?

ここで紹介したのは、XW-PD1が持つ機能の概要であり、細かな機能はまだまだたくさん用意されています。3万円台で購入できる機材に、よくこれだけの機能を満載したものだと感心してしまいますが、PCと組み合わせることで、全機能を把握しやすくなるのもうれしいところです。 今後、同じカシオが出しているiOS用の自動作曲アプリ「Chordana Composer」との連携も含めて、デジタルダンスミュージックのための新しい楽器作りというコンセプトの元に、色々おもしろい製品が登場するという情報も入手しましたが、この世界へのカシオの本気度が楽しみですね。

ぜひ、XW-PD1を使った音楽制作にチャレンジしてみてはいかがですか?

 

【関連情報】
TRACKFORMER XW-DJ1製品情報
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