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【NAMMレポート】カシオが小さなサンプラーを開発。4×4のパッドで演奏できシーケンサも内蔵

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1月22日~24日の3日間、アメリカ・アナハイムで世界最大級の楽器の展示会、The NAMM Show 2026が開催されていますが、ここで参考出品されて話題になっているのが、カシオブースで展示されていたSAMPLER。あくまでもプロトタイプで詳細はこれからとのことでしたが、スマートフォンを一回り大きくしたサイズのこの小さなサンプラーは、まさにカシオの電卓といった風貌でありながら、4×4のパッドが搭載されており、これを叩けばすぐに音が出せるという仕様。

またシーケンサモードに入ることで、簡単にシーケンスを組んでいくことができるのも大きな特徴で、本体にはマイクも搭載されていて、ここでサンプリングを行うこともできるし、ステレオミニでのライン入力からのサンプリング、さらにはUSB-C経由でUSBオーディオからのサンプリングも可能になっています。まだ発売時期も価格も未定とのことなので、詳細が見えたところで詳しいレポートをしたいと思っていますが、まずはNAMMで展示されていたものの概要を紹介してみたいと思います。

NAMM Showで参考出品された小型のSAMPLER

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電卓サイズで4×4パッド搭載、ゲーム機ライクな操作感のサンプラー

カシオは社内ベンチャー的な動きを活発化させており、以前「ギターストラップを伸ばすと“ギュイーン”と音を変化させられるコントローラー、DIMENSION TRIPPER。カシオがクラファン開始」という記事で紹介したDIMENSION TRIPPERの販売がスタートしたり、「プロの裏ワザも公開!? 音レシピで理想のギターサウンドを手に入れるアプリ『TONEBOOK』が面白い」、「プロンプトを入力すると、無料で思い通りのサウンドを生成できる!?AIで効果音を作り出すCASIO「Waves Place」の威力」という記事で紹介したようなサウンドにまつわる色々なプロジェクトを活発化させています。

盛況だったNAMMのカシオブース

そうした中、今回NAMMで発表し、多くの人の注目を集めているのが、この小さなサンプラーです。背景の詳細についてはここでは控えますが、DTMステーションでも何度も取り上げている外部のベンチャーとのコラボで生まれたガジェットデバイスのようで、すでにかなりの完成度となっていました。

叩けばすぐ鳴る、スピーカー内蔵&CASIOらしい音ネタ群

パッと見からも想像できるとおり、4×4=16のパッドを持ったサンプラーであり、AKAIのMPCシリーズやRolandの404シリーズなどに通じるデバイス。でも、とにかくコンパクトであり、まさにカシオの電卓をイメージさせる風貌があるとともに、ゲーム機っぽいボタン操作でコントロールできるかわいいポータブルなサンプラーです。サイズ的にはW100 × H177 × D26.6 mm、315g(電池除く)というコンパクトさが魅力です。

電卓のような見た目のSAMPLER

4×4のパッドはシリコン製でバックライト付き。十字キー+A/Bボタン、そしてその下にあるロータリーエンコーダーなどを使って操作する形になっています。そして1.3インチのOLEDディスプレイを見ながらの操作が可能になっています。サンプリングされたデータはこのディスプレイに波形表示されるようにもなっています。

OLEDディスプレイに波形も表示される

このプロトタイプ、あらかじめ4×4=16のパッドにさまざまなサウンドがアサインされていますが、最大80のバンクを持っており、そのうちの12バンクにプリセット音が入っているので、叩けばすぐに音がでます。しかも、本体のヘッドホン端子から音が出せるだけでなく、スピーカーも内蔵されているので、本体だけで演奏を楽しめるのも大きな特徴です。

十字キーやA/B/C/Dキーでの操作が中心で扱いも簡単

この辺の仕様はあくまでもプロトタイプなので、今後いろいろ変わる可能性がある、とのことでしたが、カシオのビンテージシンセの音源のサウンドをはじめ、数多くの音がサンプリングされたものが収録されています。

電池駆動対応でサンプリングも多彩、64GB内蔵ストレージ

A/B/C/Dのボタンを押してバンク切り替えができるようになっており、あとは4×4のパッドを叩けば音がでます。サンプリングされている音はワンショットのもの、ループ設定されているものなどいろいろですが、その情報はLEDで表示されるようになっています。

ONE SHOTなのかループサウンドなのかなどがLEDのインジケータに掲載される

電源は本体裏側に単4電池x4を入れることでスタンドアロンで動作させることができ、エネループで2時間動作させることが可能とのこと。またUSB-Cからの電源供給で動作させることも可能になっています。

単4電池x4で駆動可能できる

サンプリング仕様は16bit/48kHzとなっており、最大同時発音数はステレオ16ボイス。また、内部ストレージは64GBあるので、結構な素材をサンプリングしていくことが可能そうです。

そのサンプリング、前述の通り、本体右上にあるマイクから直接録っていくことができるほか、右サイドにあるスイッチを切り替えることで、ライン入力、USBオーディオ入力も可能となっているのも楽しそうなところです。

USB-Cが2系統、拡張性を感じさせる入出力構成

その入出力、バックの端子を見るとよりハッキリとわかります。左からUSB-Cが2つ、3.5mmオーディオ入力、3.5mmライン出力、3.5mmヘッドホン出力。USB-Cが2つある点が気になりますが、現在のところ電源用とオーディオ入出力用になっているのだとか。MIDIについてこのプロトタイムでは未サポートとのことでしたが、可能であればUSBでPCのDAWからもMIDIでコントロールできたり、外部のMIDIキーボードで弾けるようになると面白そうです。

USB-Cが2本に、ライン入出力、ヘッドを出力などが

またUSB-Cが2つあるのも気になるところですが、今後外部デバイスとUSB-Cで接続して連携できるようにすることも想定されている模様です。

ワンボタンで切り替え可能なシーケンサーモード

電源ONの状態ではパッドを叩くと鳴らせるプレイモードですが、ボタン長押しによって、シーケンスモードに入れるのも、このサンプラーの大きな特徴。

グリッドに操作していくシーケンサ機能

OLEDディスプレイを使って、16ステップのシーケンスを簡単に組んで演奏させることができ、演奏しながらプレイモードに戻って、リアルタイムに鳴らしてくことも可能になっていました。

とりあえず、NAMMでの見たものをごく簡単にレポートしてみました。プロトタイプということで、今後仕様が変化する可能性はありそうですが、価格次第によっては世界的爆発ヒット製品になる可能性も高いのではないでしょうか?また製品化が具体化してきた段階で詳しいレポートができれば、と思っています。

 

この記事を書いた人

DTM、デジタルレコーディング、デジタルオーディオを中心に執筆するライター。インプレスのAV WatchでもDigital Audio Laboratoryを2001年より連載。「Cubase徹底操作ガイド」(リットーミュージック)、「ボーカロイド技術論」(ヤマハミュージックメディア)などの著書も多数ある。趣味は太陽光発電、2004年より自宅の電気を太陽光発電で賄うほか、現在3つの発電所を運用する発電所長でもある。

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