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生ドラムを最高の音で録るのをシミュレーションする音源、BFD3

以前にも「BFD3はDAW標準音源とどう違うのか?HALion Sonic SE2と対決!」という記事で取り上げたことのあるFXpansionのドラム音源、BFD3。やはり、かなり革新的なアコースティック・ドラム音源ということで、私の周りでも使っている方が結構多いのですが、そのBFD3が先日アップデートしてBFD3.1となり機能強化されました。

 

そして、その機能強化に合わせて、国内でのダウンロード価格が10月15日までの1ヶ月限定で23,800円(通常43,200円)と特価設定されたので、改めてBFD3がどんな音源なのかを紹介するとともに、今回のアップデートのキーでもあるBFD3に搭載されているオーディオ圧縮技術について考えてみたいと思います。

FXpansionのドラム音源、BFD3

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BFD3はイギリスのFXpansionが開発したドラム音源で、XLN AudioAddictive Drums 2ToontrackEZ DRUMMER 2Native InstrumentsBATTERY 4などと並ぶ、世界4大ドラム音源の1つ。その中でも抜きん出た音源として多くのユーザーに捉えられているのは、大容量なのにとても軽く動作する性能と、音質の良さやフレキシビリティーの高さというものがあるのだと思います。

EZ Drummer 2こそ入っていませんが、これら3つのドラム音源に加え、Native InsturmentsのSTUDIO DRUMMER、East WestのGoliath、さらにはProToolsに同梱のAvidのXpand!2で同じフレーズを再生した比較音源があるので、ぜひ、これを聴いてみてください。

ちなみに、上記SOUND CLOUDの音源は楽器店であるRock oN Companyが比較のために作成したものですが、それぞれに結構さまざまな個性があって面白いですよね。

 

そのBFD3はWindowsおよびMacで動作する音源で、VST、AU、RTAS、そしてAAX64bitのプラグイン環境で動作するほか、スタンドアロンでも動作するというもの。最大の特徴ともいえるのは、このBFD3の音源データが155GBにもおよぶ、ドデカイ容量によるサンプリングデータである、ということ。7キット、119のピースを自在に入れ替えつつ使える音源で、これらは、いずれも世界的に名の知れたL.A.のOcean Studiosとメリーランド州のOmega Recording Studiosで、BFD3のためだけに、数週間をかけて収録されたものだそうです。


世界有数のレコーディングスタジオの最高の環境でレコーディングされたBFD3のサウンド

 

実際に、スネアやキック、シンバルなど、1つの音を出してみると、その凄さを実感できます。すごい迫力で、とてもクリアな音で鳴るんですよね。まさにアメリカのスタジオでレコーディングした音を実現することができるわけです。

 

BFD3は実際の生ドラムを録った音を再現するソフトだから、ユーザーが打ち込んで作ったドラムサウンドは、生ドラムをレコーディングしたものと同義です。しかも、キック、スネア、シンバル、タム、ハイハット……とそれぞれのピースを世界有数のスタジオで、最高のレコーディングエンジニアが、録っているんですから、いい音でないはずがないわけです。


各ドラムパーツを細かく設定していくこともできる 

 

しかも、ユーザーは与えられたドラム音をただ使うだけに留まらないのが面白いところ。生ドラムのレコーディングにおけるマイクセッティングについてご存知な方はよく分かると思いますが、生ドラムほど録るのが大変な楽器はありません。このBFD3でも、そうしたマイクセッティングの元、録られているのですが、ユーザーがそれぞれのマイクのセッティングやバランスを調整することができるのです。

もっとアンビエントマイクを強めに出したい」、「スネアのオンマイクの音量をちょっと抑えたい」……といったことを自由にできるので、まさに大きなスタジオでレコーディングエンジニアになった感覚でドラム音色を作りこんでいくことができるんですね。また、面白いのは各ピースごとに音量調整できるミキサーが用意されているけれど、たとえば、スネアをミュートした状態でスネアを叩いても、スネアの音が出るということ。


BFD3自身にもドラムパターンのシーケンス機能を搭載している

普通のDTM感覚でいえば「え?それって誤動作なんじゃないの?」と思ってしまうところではあるけれど、レコーディング現場での状況を考えれば当たり前なこと。だって、スネアに設置されているマイクをオフっても、スネアの音は他にセッティングされている各マイクで拾うわけですからね。スネアを叩くことで、シンバルが共振する音だってしっかり聴くことができますよ。そのくらい、BFD3はリアルなドラム音源なのです。


BFD3のセッティングによって、マシンに最適なパフォーマンスで動作させることが可能、

でも、そんな大規模なシステムとなると気になるのは「ウチのマシンで動くの?」という点でしょう。いくら音がよくたって、マシン負荷が大きすぎてまともに動かせないのでは、無意味ですからね。でも大丈夫。BFD3の設定画面において自分のマシンの性能を設定するところがあるんです。これで最適なものを選ぶことで、マシンに合ったパフォーマンスで鳴らすことが可能です。実際、BFD3の動作スペックを見てみると、「Intel Core 2Duo 2 GHz以上、RAM空き容量2GB以上」となってますからね。さすがに、今のDAWをCore 2Duoで動かしている方は、ほとんどいないと思いますが、そんな古いマシンでも動作するというわけなのです。

 

もうひとつ気になるのが、155GBという容量です。さすがにHDDやSSDで155GBも食われると、なかなか痛いところですが、実はこれ非圧縮のWAVだと155GBということであり、実際には約55GBとなっています。これはファイル圧縮を行っているためなのですが、この圧縮はロスレス圧縮となっているため、音質的な劣化はまったくないとのこと。

 

とはいえ、ただでさえ処理パワーのかかるロスレス圧縮の解凍をリアルタイムに行い、しかも同時に複数の音を鳴らすとしたらどうなのか……と不安に感じる方も少なくないでしょう。でも、実際に試してみると、まったく問題ないのが不思議なところ。

 

なぜ、そんなことができるのか、発売元のメディア・インテグレーションのブログで「BFDシリーズ産みの親・開発者インタビュー」という記事を上げているので、興味のある方はそれを読んでみると面白いですが、要は発音データの頭部分は予めメモリーに読み込んでおき、その後の余韻はHDDからのストリーミングで鳴らすという仕組みになっているようです。こうした仕組みは他のサンプラーでも取り入れられているものですが、ロスレス圧縮で、このパフォーマンスを出しているのはとっても優秀だな、と感じました。


ドラム音の頭は予めメモリに読み込んでおき、余韻部分はHDDからのストリーミングで鳴らす 

 

それでも「55GBだって、大きいよ」という人もいるかもしれません。でも、いまやSSDの256GB容量のものが1万円で買える時代です。しかもSSDのほうがHDDより遥かにアクセススピードも上がるので、これを機会にSSDを追加してみるのも手だと思います。それでも、もっとコンパクトにしたいということであれば、インストール時に小さいライブラリセットをインストールするという手もあります。Fullで55GBなのに対し、Mediumで28GB、Smallで19GBまで減らすことが可能ですよ。

 

このように、最高の音で生ドラムのレコーディングデータを生成できるBFD3ですが、「自分が録った、この音をパーカッションとして使いたい」、「サンプリング素材で入手したこのスネアをどうしても使いたい」なんてこともあるでしょう。アップデートされた最新版のBFD3では、こうした音素材=WAVファイルを取り込んで使うことも可能になっています。


新たに追加されたBFDLACToolを用いることで、BFD2のライブラリもロスレス圧縮することが可能 

 

さらに旧バージョンのBFD2を持っているという人にとっても、嬉しい機能が用意されました。BFD3とBFD2では、ドラムキットの内容が異なるためBFD3にBFD2のサンプリングデータをインポートして使うという機能がありました。ただ、従来は非圧縮のまま取り込む形になっていたのですが、新しいバージョンでは、BFD3のライブラリと同様にロスレス圧縮することができるため、ファイルサイズを1/3程度にまで減らすことが可能になっているのです。また拡張音源についても、同じようにロスレス圧縮して取り込むことが可能になっています。


USERライブラリとして手持ちのWAVファイルを読み込んで使うこともできる 

 

なお、BFD3はUSBメモリーで提供されているパッケージ版と、ネットからダウンロードするダウンロード版の2種類が用意されています。このうち、今回特別価格が適用されるのはダウンロード版のみとなっています。ファイルサイズが大きいので、光回線でもダウンロードに数時間かかってしまうのは事実ですが、一晩置いておけば問題なくダウンロードできるし、仮にダウンロード失敗しても何度でもやり直せるので、心配はないと思いますよ!

 

【価格チェック】
◎メディア・インテグレーション ⇒ BFD3(ダウンロード版)
◎Amazon ⇒ BFD3(パッケージ版)
◎サウンドハウス ⇒ BFD3(パッケージ版)

 

【関連情報】
BFD3製品情報

BFDシリーズ産みの親・開発者インタビュー

2015 BFD3 Autumn Special!ページ

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