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超強力・便利なiOSツール、iConvolver、MS/ Procが連続して誕生。開発元は、あのmimiCopyの日本メーカーだ!

日本のソフトウェアメーカー、アールテクニカという会社からiOS用の強力で非常に使えるアプリが次々とリリースされています。5月19日にiConvolver(960円)というコンボリューション・リバーブが、そして5月31日にはM/S Proc(720円)というユニークなマスタリングツールが発売されたのです(現在、リリース記念セールということで、それぞれ半額の480円、360円となっています)。

 

どちらも、これを使うためにiPhone/iPadを購入しても損はない、というほどのツール。そして、この開発元のアールテクニカは、以前、耳コピツールであるmimiCopyをリリースして、楽器プレイヤーの間で大ヒットしたメーカーであり、古くはconsoleというマニアックなWindows用ツールを作ったメーカーでもあるのです。このiConvolverとM/S Procとはどんなアプリなのか、開発元のアールテクニカの社長、古瀬学さん、およびディレクターの小出昌弘さんにも話を伺ってきたので、紹介してみましょう。


アールテクニカの社長、古瀬学さん(左)とディレクターの小出昌弘さん(右)

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では、さっそくiConvolverから。これは、副題が「Impulse Response Reverb」となっている通り、IR(インパルス・レスポンス)というやや特殊なWAVファイルを利用して、実際に存在する空間を再現するリバーブ。一般にコンボリューション・リバーブと呼ばれるタイプのものですね。


コンボリューションリバーブのiConvolver(iPadでの画面) 

 

ご存知の通り、リバーブとは、ホールなどで音を出したような雰囲気にするために反響音を付加するエフェクトですが、サンプリングの手法を利用して、空間を正確にシミュレーションするのがコンボリューション・リバーブなのです。たとえば武道館の音、横浜アリーナで鳴らした音、ヨーロッパの大きな教会で鳴らした音……なんていうのがシミュレーションによって再現できちゃうわけですね。


ユニバーサルアプリなのでiPhoneでも最適化された画面で使うことができる 

 

iConvolverには、あらかじめ100種類のIRデータが収録されているので、これを選ぶだけで、ホール、ルームなどさまざまな空間を簡単にシミュレーションできます。さらにスプリングリバーブやEQ、さらには特殊エフェクトといったIRが用意されているのも大きな特徴となっています。つまりこれらを使うことで、空間シミュレーションに留まらず、さまざまな音作りができます」と話すのは、小出さん。


iConvolverの開発を手掛けた小出さん 

 

IRデータ自体は、フリーで配布されているものや、DAWに付属しているものなど、さまざまなものがありますが、WAVやAIFF形式であれば、そのまま読み込んで使うことも可能。IRを読み込むと、それが波形として表示されますが、これをエディットすることもできるようになっています。


フェード処理をかけて、IRの時間を短くすることで演算を少し軽くするというのも手 

 

とても細かなかな演算を行うので、残響時間が長いIRデータだと、かなりCPUパワーを食うので、あらかじめ、IRの後半部分をフェードアウトしておくと、雰囲気はそのままに、CPUパワーをセーブするといったことも可能です」(小出さん)。パラメータとしては入力と出力のレベル調整をするのに加え、ドライとウェットのバランスを整えるほか、ディレイ音に対して、ローパスやハイパスなどの設定ができるたので、繊細な音作りが可能となっています。


AudioBusを使って、エフェクトとしてiConvolverを利用し、DAWにレコーディングすることも

 

では、これをどう活用すればいいのでしょうか?リアルタイムにマイク入力からリバーブを掛けてスピーカーやヘッドホンから出力するという使い方もできるのですが、AudioBusInter-App Audioに対応しているというのが大きなポイントです。そのため、まさにプラグインのエフェクト感覚でiConvolverを使うことができるんですね。


IAAを利用することで、CubasisなどのDAWのプラグインのように利用することも可能

一方の、M/S Procについても見てみましょう。前述のとおり、これはM/S(Mid/Side)処理をするためのアプリです。M/S処理が何なのかをここで説明すると長くなってしまうので割愛しますが、簡単にいうと一般的なステレオサウンドをMid=中央の音とSide=回りの音に振り分けた上で、それぞれレベル調整をしたり、EQを施したりするというものです。


オーディオをM/S処理することができるM/S Proc 

 

一般的なオーディオの処理はLとRのステレオ処理をしますが、M/S処理を行うとステレオではできなか、とってもユニークな音作りが可能となります。単純にMidとSideのボリュームバランスを変えるだけでも、かなり雰囲気の異なる音になりますし、MidとSideで別々にフィルタをかけることもできるため、幅広い音作りができますよ」(小出さん)。


M/S Procもユニバーサルアプリなので、iPhoneでも快適に使うことができる 

 

これもAudioBus、Inter-App Audioで利用できるほか、iTunes管理のライブラリデータをそのまま読み込んで、使うこともできます。実際に音を聞きながら調整をし、いい感じに仕上がったら、それをWAVファイルとして書き出すこともできるので、最近流行りのM/Sマスタリングがとっても簡単にできるツールとなっているのです」(小出さん)

 

プリセットとしてボーカルキャンセルなどのパラメータも用意されているので、M/S Procで不要な音を消した上で、mimiCopyに読み込んで使うと、耳コピにはかなり便利に使えますよ」と話すのは社長の古瀬さん。なるほど、iPhone、iPadで簡単にM/Sマスタリングできるというのは、かなり魅力的だし、mimiCopyとセットで活用すると、さらに利用法が大きく広がりますね。


個人事業時代から数えれば20年以上になる、というアールテクニカの社長、古瀬学さん 

 

ところで、このアールテクニカという会社、あまりご存じない方も多いとは思いますが、かなり強力なツールを出してきたメーカーなので、実は何等かの形で利用していたという方も多いはず。私自身も、ここの製品にはかなりお世話になってきたのですが、これまでの経緯について、古瀬さんに伺ってみました。


2001年にリリースされたconsoleはWindows 10上でもバッチリ動作した

 

90年代から個人のプログラマとしてマルチメディア関連を中心に開発しており、2001年に会社組織にしました。会社化とほぼ同時にリリースしたのがconsoleというソフトで、その後、大きなバージョンアップはしていないものの、いまだに年に何十本単位で売れてしまうんですよ。また以前はコルグさんから誘われる形で、KORG Legacy Collectionの開発にも協力しました。このKORG Legacy Collectionのコアシステムとしてconsoleが入っているんですよ。その後も、さまざまな楽器メーカーさん、オーディオ機器メーカーさんからの受託という形で、ソフトウェア開発を行ってきました
自社製品も出したいと思いつつも、受託業務が多忙でなかなか手が回らなかったのですが、iPhoneが出てきたのを見て、これはとっても魅力的なデバイス、プラットフォームだと思い、思い切ってmimiCopyを開発したのです。まだ、比較的アプリの数が少ない時代だったこともあり、大ヒット製品となり、多くの方に愛用いただいています。私や小出のほか、スタッフの多くがミュージシャンとして活動していることもあり、自分が使いたいツールを開発する、という思いが強かったのが、よかったのかもしれませんね」と古瀬さん。


大ヒット製品となった耳コピツールのmimiCopyは楽器プレイヤー、DTMユーザー必須の定番ツール

 

確かにmimiCopyは、繰り返し聴きたいところを簡単にループ設定できるし、テンポをゆっくりにしても、音質が崩れないのはとっても優秀ですよね。また、私、個人的にはMidi Tool Boxというアプリをすごく愛用しています。これは、MIDI関連のアプリをコントロールしたり、外部機器と接続してMIDIシステムエクスクルーシブを保存したり、書き出すことができるなど、MIDI使いの人にとっては、ものすごく便利なアイテムなんですよね。

 

そう言っていただけると、開発した者としても嬉しいですね。数回使って終わり、という、まさに消費されてしまうアプリが多い中、地味なツールではあるのですが、長い間使われるアプリを作ろうという思いで作ったんですよ」(小出さん)。

 

consoleのときも、mimiCopyのときも、どれくらいの値段設定にすればいいのか、どのくらいの数が売れるのかなど、まったく想像もつかない中で出したのです。どうなるか不安な面もありましたが、結果的には多くのお客様に喜んでいただけたので、よかったな、と思っています。また我々としても、単に製品を出すだけでなく、ここで培った技術が、さまざまなところで応用できるので、大きな蓄積になっているんですよ」(古瀬さん)


iPad用のVJアプリ、COLORCODE VJもアールテクニカの開発。映像系も得意でこれも大ヒット製品となっている

ユーザーとして気になるのは、iConvolver、MS/ Procと続いたツールが、今後も続々と登場するのか……という点です。

 

エフェクト的なツールが続くわけではありませんが、この技術を活用した別のアプリなどを計画しているところです。東京・新宿にある本社で開発を行っているほか、現在、佐賀にも開発拠点があり、ここには大学生なども呼び込んで、実験的な開発も行っているところです。まだどんなものができるのか、手探り状態ではありますが、まったく新しい発想のユニークな企画も生まれてきているので、ぜひご期待ください」(古瀬さん)。

 

まさに、音楽系テクノロジー・ベンチャー企業という感じのアールテクニカですが、mimiCopy、Midi Tool Box、iConvolver、MS/ Procとどれも持っていて損はないというか、iPhone/iPad持っているなら使わないと損というアプリばかり。今後、どんなものが出てくるか楽しみですね。個人的には、consoleの新バージョンが15年ぶりに登場してくれたりすると嬉しいな、と思っていいるところです。

【関連情報】
アールテクニカWebサイト

【アプリダウンロード購入】
iConvolver(App Store)
M/S Proc(App Store)
mimiCopy(App Store)
Midi Tool Box(App Store)
COLORCODE VJ(App Store)
console(ベクターPCショップ)






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