iOS版GarageBandがメジャーVerUp、サウンドライブラリ機能で新音源を無料で追加可能に

11月3日、いよいよiPhone Xが発売となります。私もなんとか初日に入手できる運びになったのですが、すでにiPhone 7をiOS 11にアップデートして試しているので、DTM用途という点だけに限って言えば、大きな変化はないのでは……と思っているところです。そうした中、その前日の11月2日早朝に、DTM関連での大きなアップデートが発表になりました。

iOS版のGarageBandがVer2.3へとバージョンアップし、大きな機能強化が図られたのです。その目玉となるのはサウンドライブラリ(SOUND LIBRARY)という機能で、ここからサウンドパックというものをダウンロードすることで、従来固定で用意されていたKEYBOARDやGUITAR、STRINGS、さらにはDRUMMERなどの音源を増やしていくことが可能になったのです。これはiPhone XやiPhone 8/8Plusに限らず、iOS 11をインストールしているiPhone 5s以降のすべての機種が対応で、いずれも無料でのアップデートとなっています。

iOS版のGarageBandがメジャーバージョンアップし、サウンドライブラリ機能などが追加された


iOS版のGarageBandの概要については省きますが、ご存じのとおり、AppleがiPhone、iPad用に用意する無料で使える、なかなか高性能なDAWです。これまでさまざまな機能が強化されてきましたが、今回大きく変わったのはGarageBandサウンドライブラリというものがが追加され、新しい楽器やループを収録したさまざまなサウンドパックを選んでダウンロードできるようになったことです。

新バージョンの最大の目玉はサウンドライブラリで、新たなサウンドパックを無料で入手できること
11月2日現在、このサウンドパックには
・日本の伝統楽器
・ビートシーケンサーキット
・エッジ&アングル
・Gozadera Latina
・Percussionists
・Rock Drummers
・中国の伝統楽器
・Tone Collection

の計8種類があるのですが、これらはすべて無料で入手可能となっています。そして、今後もAppleから無料で入手できるものが、随時追加されてくるそうです。

新音源の琴、スケールとして日本音階なども用意されている
実際試してみたところ、日本の伝統楽器としては琴がTouch InstrumentsのWORLDに追加されたり、DRUMSの中に和太鼓が追加されています。

ドラム・パーカションの中に、和太鼓も登場

また自動的にカッコいいビートを作り出してくれるバーチャルなセッションドラマーにも新しいドラマーが6人追加されています。たとえばNikkiは「ディスコ音楽好きで、長年DJをしていました。サウンドが加工された力強い響きのドラムで、軽快でノリの良いダンスビードを刻みます」とのことで、これまでのドラマーとは違った雰囲気のDJのビートを作り出してくれる、といった具合です。

サウンドパックをダウンロードすることで、新たなバーチャルドラマーも6人追加されている

さらに、今回なかなかウケそうだなと思ったのが、Ableton Live風にリアルタイムにループを重ねて音楽演奏を可能にしてくれるLIVE LOOPSに、新たなビートが加わったことです。


Ableton Live風に、ループ素材をリアルタイムに切り替えながら演奏できるLIVE LOOPS

これも先ほどのサウンドパックとして4つほど追加されたのですが、「エッジ&アングル」の1つとしてFuture Bass Masherというものが加わり、今流行りのフューチャーベースのキラキラサウンドを自分の好きに組み合わせて演奏していけるんですよね。


LIVE LOOPSにもサウドパックで追加され、Future Bass Masherなどが利用可能になっている

さらに、このサウンドパックには、AMP、つまりギター/ベースアンプシミュレータも含まれています。今回追加されたのは22種類のギター・エフェクト・サウンドとなっています。確認したところ、新規のアンプシミュレータが登場したり、新規のストンプエフェクトが増えたというのではなく、現在あるものを元に組み合わせた新しいトーンが増えたということのようです。とはいえ、いろいろな新しいサウンドがすぐに使えるというのはよさそうですね。

アンプシミュレータのGUITARでも新たなトーンコレクションが追加された
なお、このサウンドライブラリで追加できるのは、あくまでもGarageBand内での話。Inter-App Audio機能などで追加されるのではないため、他のDAWなどから利用することはできないようですね。

ダウンロードできるサウンドパックはあくまでもGarageBand内で利用するためのものとなっている

一方、今回加わった、もう一つの新たな機能がビートシーケンサーというもの。これは、いわゆるステップ入力型のドラムマシン機能。基本的に16ステップでリズムを作っていくオーソドックスなものであり、そういえばGarageBandに入っていなかったのか……と改めて思った次第。


ステップシーケンサ型のドラムマシン機能、ビートシーケンサー

あらかじめさまざまなプリセットパターンも用意されているの、選ぶだけでさまざまなリズムを鳴らせるほか、サイコロ機能により、ランダムにリズムを生成するといったことも可能になっています。


ビートシーケンサー用には、さまざまなパターンが用意されているほか、サイコロでランダムにリズムを作る機能もある
以上、ごくごく簡単にGarageBandの新バージョン、2.3について紹介してみました。iOS 11のユーザーであれば、だれでもすぐに無料で試すことができるので、さっそく入手して試してみてはいかがでしょうか?

【ダウンロード】
◎App Store ⇒ GarageBand

Commentsこの記事についたコメント

1件のコメント
  • 浜野 清人

    どなたか教えてほしい。
    iphoneのgaragebandでMIDIデータ(他のソフトで作成)を取り込んで再生する方法を知りたいのですが。
    MACの場合はMIDIファイルをダブルクリックすると自動的にgaragebandが起動されるのですが、iphoneでは反応なしです。また、garagebandを起動して取り込もうとしたのですがうまく行きませんでした(分かりませんでした)

    2018年10月3日 4:24 PM

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です