iOS版のGarageBandがメジャーバージョンアップし、サウンドライブラリ機能などが追加された
iOS版のGarageBandの概要については省きますが、ご存じのとおり、AppleがiPhone、iPad用に用意する無料で使える、なかなか高性能なDAWです。これまでさまざまな機能が強化されてきましたが、今回大きく変わったのはGarageBandサウンドライブラリというものがが追加され、新しい楽器やループを収録したさまざまなサウンドパックを選んでダウンロードできるようになったことです。
新バージョンの最大の目玉はサウンドライブラリで、新たなサウンドパックを無料で入手できること
新音源の琴、スケールとして日本音階なども用意されている
また自動的にカッコいいビートを作り出してくれるバーチャルなセッションドラマーにも新しいドラマーが6人追加されています。たとえばNikkiは「ディスコ音楽好きで、長年DJをしていました。サウンドが加工された力強い響きのドラムで、軽快でノリの良いダンスビードを刻みます」とのことで、これまでのドラマーとは違った雰囲気のDJのビートを作り出してくれる、といった具合です。
サウンドパックをダウンロードすることで、新たなバーチャルドラマーも6人追加されている
さらに、今回なかなかウケそうだなと思ったのが、Ableton Live風にリアルタイムにループを重ねて音楽演奏を可能にしてくれるLIVE LOOPSに、新たなビートが加わったことです。
Ableton Live風に、ループ素材をリアルタイムに切り替えながら演奏できるLIVE LOOPS
これも先ほどのサウンドパックとして4つほど追加されたのですが、「エッジ&アングル」の1つとしてFuture Bass Masherというものが加わり、今流行りのフューチャーベースのキラキラサウンドを自分の好きに組み合わせて演奏していけるんですよね。
さらに、このサウンドパックには、AMP、つまりギター/ベースアンプシミュレータも含まれています。今回追加されたのは22種類のギター・エフェクト・サウンドとなっています。確認したところ、新規のアンプシミュレータが登場したり、新規のストンプエフェクトが増えたというのではなく、現在あるものを元に組み合わせた新しいトーンが増えたということのようです。とはいえ、いろいろな新しいサウンドがすぐに使えるというのはよさそうですね。
アンプシミュレータのGUITARでも新たなトーンコレクションが追加された
ダウンロードできるサウンドパックはあくまでもGarageBand内で利用するためのものとなっている
一方、今回加わった、もう一つの新たな機能がビートシーケンサーというもの。これは、いわゆるステップ入力型のドラムマシン機能。基本的に16ステップでリズムを作っていくオーソドックスなものであり、そういえばGarageBandに入っていなかったのか……と改めて思った次第。
ステップシーケンサ型のドラムマシン機能、ビートシーケンサー
あらかじめさまざまなプリセットパターンも用意されているの、選ぶだけでさまざまなリズムを鳴らせるほか、サイコロ機能により、ランダムにリズムを生成するといったことも可能になっています。
ビートシーケンサー用には、さまざまなパターンが用意されているほか、サイコロでランダムにリズムを作る機能もある