Steinberg UR12のカラバリモデルUR12 Black&Copper Modelが発売開始!入門者向け全部入りパックUR12 Podcast Starter Packも発表に!

本日6月3日にSteinbergブランドのオーディオインターフェイスとしてヤマハからUR12 Black&Copper Model(12,100円税込)とUR12 Podcast Starter Pack(27,500円税込)が発表されました。発表と同時に発売となったUR12 Black&Copper Modelは、あのベストセラーオーディオインターフェイスUR12のカラーバリエーションモデル。入力はマイク端子とギター接続のための標準ジャックをそれぞれ1基ずつ装備。アウトプットは、ステレオ1系統を持っているため、2IN/2OUTという構成になっています。レコーディングには24bit/192kHzまで対応するとともに、DAWであるCubase AI 12もバンドル。発売から数年経った今でもコストパフォーマンスが高く、最初のオーディオインターフェイスに選ぶ人が多い、レジェンド的な機材。

一方、この夏以降発売予定のUR12 Podcast Starter Packは、このUR12 Black&Copper Modelに加え、コンデンサーマイク、三脚のマイクスタンド、マイクホルダー、ポップガード、マイクケーブルなどを同梱したセットモデルとなっています。またCubase AI 12だけでなく、オーディオ編集ソフトウェアWaveLab Castも付属。製品名から見ても分かるように配信に最適化されたパッケージですが、もちろんDTMのエントリーとしても、いいスタートダッシュを決めることが可能。実際にどんな内容になっているのか、紹介していきましょう。

ベストセラーオーディオインターフェイスUR12のカラバリモデルUR12 Black&Copper Modelが発売開始!


さて、カラーバリエーションとして登場したUR12 Black&Copper Modelですが、仕様としてはUR12とまったく一緒であり、これまた人気モデルであるUR22mkIIのマイクプリを1つにしたモデルとなっています。このURシリーズには、後継となるUR-Cシリーズが2019年に登場したため、世代的には1つ前ではあるのですが、USB2.0接続という意味では同じであり、Type-Cへのこだわりがなければ問題なし。さらにいうと、これは端子の特性にもなるのですが、URシリーズの背面のUSB端子はUSB Type-B、UR-Cシリーズの背面のUSB端子はType-Cなので、URシリーズの方がケーブルが抜けにくいという特徴があります。

同時に全部入りパックのUR12 Podcast Starter Packも発表された

さて、そんなUR12 Black&Copper Modelは、低価格なオーディオインターフェイスは樹脂製の安っぽいものが多い中、通常モデルと同様フルメタルのボディーで高級感があります。重量は850gで、ブラックとカッパーの配色がかっこよく、グッとくる方も多いのではないでしょうか?

通常のUR12と性能は同じ。カラーリングがいい感じに仕上がっている

フロントパネルの左側にはマイク入力端子、その右側にはギター接続のための標準ジャックを搭載。マイク入力端子はXLRのキャノンジャックで、+48Vのファンタム電源も装備しているので、ダイナミックマイクだけでなくコンデンサマイクとの接続も可能。このマイクプリは、YAMAHA自慢のD-PREマイクアンプであり、かなりいい音で録ることができます。また標準ジャックは、デフォルトでHi-Z入力になっており、ギター、ベースをはじめ、シンセサイザーなどのライン入力もモノラルのみですが扱うことができます。どちらのチャンネルについても隣のツマミでゲインを調節することが可能。

フロントパネル左の1chはマイク入力、右の2chはHi-Z入力となっている

そしてフロントパネルの一番右側には、標準ジャックのヘッドホン出力を装備しています。またヘッドホンジャック左にあるDIRECT MONITORのスイッチをオンにすることで、マイクやHi-Z端子から入力された音がそのままヘッドホンへ出力されるようになり、レイテンシーのないモニタリングが可能。PCが重くても、レコーディング時にリアルタイムでモニタリングが可能なので、DTMer的には重宝する機能です。

ヘッドホン端子は標準ジャック。ダイレクトアウトの切り替えスイッチも搭載

そして、OUTPUTのツマミでは、リアパネルにあるRCAピンジャックに繋いだ信号とヘッドホン出力を調整できます。リアパネルには、USB端子とファンタム電源のオン/オフするためのスイッチ、電源の切り替えボタンが搭載してあります。UR12自体はバスパワーで駆動するので、PCと接続する際は、別途電源を用意する必要はありません。ただ、iPad/iPhoneで利用する際は、外部電源が必要になってきます。このときに先ほどの電源の切り替えボタンを使うというわけです。

リアには、RCAピンジャックのステレオ出力を装備。電源切り替えボタンなどが配置されている

UR12の上位モデルには、UR22CやUR22mkIIがありますが、ステレオでのレコーディングが不要であり、ヘッドホンでのモニタリングが中心であれば、UR12が最適だといえます。カラバリモデルとして、単純にデザインがかっこいいので、この機会にモバイル用としてUR12 Black&Copper Modelを導入するのもアリですね。

従来のUR12を比べてみると、特別感をより感じる

また冒頭でもお伝えしたようにUR12 Black&Copper Modelにマイクなどを加えた、UR12 Podcast Starter Packも発表されました。具体的には、コンデンサーマイク、三脚のマイクスタンド、マイクホルダー、ポップガード、マイクケーブルがセットになっています。これから音楽制作を始めようと思っている方におすすめのパッケージであり、入っているマイクはコンデンサマイクなので、初めて歌をレコーディングしたりする方であれば、十分だと思いますよ。

最初に揃えておきたい機材が同梱されている

もしかしたら、お気付きの方もいるかもしれませんが、これまでSteinbergが出していたエントリーパックには、ヘッドホンが入ってましたが、マイクスタンドやポップガードは同梱されていませんでした。これまでと違ってUR12 Podcast Starter Packには、卓上のマイクスタンドとポップガードが同梱されているので、購入してすぐに、机の上にマイクを乗せて、配信をスタートしたり、歌を録れたりできます。そもそも音楽制作する人を含めほとんどの場合、自分のモニターヘッドホンを持っていることが多いですから、こちらの方がいいかもと思いますね。

マイクスタンドとポップガードが同梱されているので、その日からレコーディングを行える

さて、忘れていけないのは付属のソフトたちです。UR12 Black&Copper Modelには、Cubase AI 12がバンドルされています。ご存知の通り、Cubase 12からドングルが不要になったので、かなり便利になりました。これまでもSoft-eLicenserを使えば、Cubase AI 12をUSBドングルなしで起動することができたのですが、PCを買い替えたときなど、ライセンスの移動が難しく困ることが多かったのも事実。それに対し今回からは、面倒くさい設定が必要なく、3台までのPCで、Cubase AI 12を自由に使えます。自宅用と出先用など、複数台でCubase AI 12を利用することが可能なのです。

Steinberg Activation Managerを使ってアクティベーションを行う

このCubase AI 12は、無料で付いてくるからといってあなどれません。まず、基本的なオーディオレコーディング、打ち込み、ミックス……などはもちろん行うことができ、Cubaseの基本機能もバッチリ備えています。具体的には、「音楽知識に自身がない……」という方でも音楽制作を行えるようになるコードパッドやコードトラックを使えたり、テンポに合わないオーディオ素材をタイムストレッチできるAudioWarpを搭載。またHALion Sonic、Groove Agent SEといったインストゥルメント音源を搭載しているので、ドラムやシンセを鳴らすことだって可能。5GB以上のサンプルやループに加え、EQ、フィルター、ダイナミクス、モジュレーション、リバーブ、ディレイなどのVST 3エフェクトプラグインも25種以上搭載しています。

高機能なDAW Cubase AI 12が付属している

スタートには、高機能すぎるDAWが付属しているわけであり、この先1年や2年後にもっと複雑なことをしたい、などと思ったら通常よりも安いアップデート価格で上位版にできるので、持っていて損はありませんよ。

さらにUR12 Podcast Starter Packには、Cubase AI 12とともにWaveLab Castも付属しています。これは、ポッドキャスト、Facebook、YouTube、Twitter、Instagram……などSNS用のコンテンツを作るのに特化したソフトで、プロも使用するマスタリングツールWaveLab Pro並みのオーディオエフェクト、高品質なツールが揃っており、サンプリングレートは96kHz/32bitに対応しているなど、音声のみの場合はもちろんのこと、動画に入っている話し声の編集やBGMを付けたりするのに最適なソフト。具体的にどんなことができるのかについては、「プロ御用達のマスタリングツールWaveLabの配信特化型バージョンWaveLab Castがリリース」という記事で紹介しているので、ぜひご覧ください。

YouTube、Twitter、Instagramのコンテンツ作りに最適なWaveLab Cast

以上、UR12 Black&Copper ModelとUR12 Podcast Starter Packについて紹介しました。DTM入門としても使いやすいオーディオインターフェイスですし、配信用途としても相性抜群。ループバック機能も搭載しているので、PC上で再生したBGMなどとマイクからの入力音をミックスして配信することができます。音楽制作をはじめてみたい、歌ってみたを作りたい、配信をスタートしたいという方は、売れ続けているUR12のカラバリモデルであるUR12 Black&Copper Modelを試してみてはいかがでしょうか?

【関連情報】
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