音楽プロデューサーの藤井丈司さんがZoomで個人レッスンをしてくれる!? オンライン音楽塾Poppo(ポッポ)が3月正式スタート

サザンオールスターズの「KAMAKURA」や桑田佳祐さんの「KEISUKE KUWATA」、布袋寅泰さんの「GUITARHYTHM」などの共同プロデューサーとして名を連ねる一方、YMO後期のシンセサイザー・プログラマーとしても知られる音楽プロデューサーの藤井丈司(ふじいたけし @fujiitake)さん。その藤井さんは、いまも音楽プロデューサーとしての忙しい仕事をこなす一方、慶應義塾大学や東京スクールオブミュージックなどで教鞭もとっています。

コロナ禍で授業がオンライン化した際、「オンラインは音楽を教えることには非常に向いていると気づいた」という藤井さん、昨年からトライアル的にZoomを使ってマンツーマンで教えるプライベートレッスンを始めていたそうです。その結果、思っていた以上に成果が出せたことから、この3月より正式に「オンライン音楽塾Poppo(ポッポ)」という名前でレッスンをスタートさせる、とのこと。すでにこの1月からレッスンの受付を開始しているようですが、実際、どんなレッスンを行うのか、素人でも習って大丈夫なのか、楽器が弾けなくても大丈夫なのか、ホントにマンツーマンで教えてもらえるのか、値段的にはどのくらいなのか…などなど、気になることもいっぱい。そこで藤井さんにお会いして、Poppoをはじめる背景などを伺うとともに、さまざまな疑問をぶつけてみました。

音楽プロデューサーの藤井丈司さんが、マンツーマンでのオンラインレッスンをスタート!?

--昨年からお話は少し伺っていましたが、「オンライン音楽塾Poppo」を正式にスタートさせるんですね。ぜひ、どんなことをされるのか、伺いたいのですが、その前に藤井さんのバックグラウンド的なことを少し教えていただけますか?個人的にも、藤井さんがどういう経緯でYMOのプロジェクトに参加されたのかなど、気になっていました。
藤井:もともと中学生のときにバンドを始めたのが僕の音楽活動のスタートです。学校の仲間と一緒に始めたのですが、中学、高校、大学とずっとバンド小僧でしたね。ギターとボーカルを担当していたんですが、ロックのバンドとブルースのバンドの2つを並行して続けていました。そうした中、バンドメンバーのベースの奴が細野晴臣さんのベース教室に通うようになっていたんです。それが77年ごろなんですが、そいつが優秀だったらしく、細野さんから「今度イエローマジックオーケストラっていうバンドをやるから、君、手伝ってくれないか?」と言われて1年くらい手伝っていたんです。そうした中「さぁ、ワールドツアーに行くぞ」というころに、その友達から一緒にやらないかと誘われ、YMOのアシスタントになったのがスタートです。細野さんのことは大好きだったので、細野さんのそばにいられるのなら…という思いで、手伝うようになったのです。当時、僕もベースの奴も大学生だったわけですが、そろそろ就職…という時期。でも、サラリーマンになるのってどうなんだろう…と疑問にも思っていたところだったので、YMOのアシスタントとして社会に出ていったんです。

--なんとも幸運というか…、藤井さんご自身、その時点でシンセサイザに関する経験などはあったんですか?
藤井:いやいや。そもそもシンセサイザって何?みたいな(笑)。なんでYMOはヘッドホンをして演奏しているのかもわからなかったし(笑)。もちろん、海外の楽曲などでシンセは使われ始めていたので、なんとなくは知っていましたが、バンドをやっていたこともあり、シンセはそんなに好きではなかったんです。レコーディングのときに、松武秀樹さんがいらしていて、MOOG Modular IIIとかOberheimの2段組みとかを操作していたんですが、当初はまったく分からなかった…。ですが、81年にYMOが3人でツアーをやると宣言したんです。松武さんなしでツアーをやる、と(※注:実際には、81年のツアーに松武さんは参加しています)。それで「これは状況から考えて自分が覚えなくちゃマズイぞ……」と思うようになったのです。YMOのアシスタントとして働くようになって1年半、そろそろ覚えなくちゃヤバイよね、と。ちょうど、そのころProphet-5が導入され、これには音色のメモリ機能が搭載されていました。YMOが使っているProphetには、坂本さんをはじめ、メンバーのみなさんが作った音が入っていたわけです。それで、スタジオで彼らがレコーディングをして帰ったあと、「さっきの音よかったな……」なんていじることができる。メモリーされているので、音色の設定を元に戻すことができるから、Prophetは安心して触ることができました。そうしていくうちに、だんだん覚えていったのです。シーケンサであるMC-4も同様に、打ち込み方法を習得していきました。だから、元はといえば「これは自分が覚えなくちゃツアーやばいだろうな…」という責任感で覚えた感じですね。そういうう意味では、普通の方と、シンセへの入り方が、少し違いますよね。最初は仕事として、やらざるを得ないので始めたんです。でも、そのうち大好きになってしまうのですが(笑)。

--最高の環境で習得することができたわけですね。
藤井:はい。そのProphet-5にはYAMAHAのアナログディレイであるE1010、それにRolandのSBF-325が基本的に接続されていたんです。その後、E1010はRolandのSDE-2000というデジタルディレイに置き換えられていくんですが、こうしたエフェクト込みでYMOのサウンドはできていました。あれをこう使うと、こんな音になるというのを、見て覚えることができたのです。最近は、ビンテージシンセブームになっているのでPropeht-5を買っていじっている人も多いし、ソフトシンセで音作りをしている人も増えていますが、みなさんツマミをいじって音が変わるのを楽しみつつも、「全然YMOの音にならないんですけど…」なんて疑問をぶつけられることもよくあります。それは、エフェクト込みで音作りをしないことが大きな原因の一つだと思います。またエフェクトに関しては、当時、自分でも工夫をしていきました。最初はディレイ1台とフランジャーだけだったけど、フランジャーがステレオで出力されるので、そのあとにディレイを左右に1台ずつ置いたら面白い音になるのでは…とトライしてみたり……、そんな風に進んでいった時代でした。

--その後、藤井さんはプロデューサーとして幅広く活躍されるようになっていったわけですが、藤井さんが先生として教えるようになったのは、どんな経緯だったんですか?
藤井:10年以上前ですが、知人から「試しに専門学校で教えてみたら?」と誘われたのがキッカケでした。もともと教える、ということに興味は持っていたのですが、自分にできるだろうか…という不安も持ちつつ、始めてみたんです。つまづきつつではあったけど、作曲、編曲、シンセの音作り……といったことを教えるようになったのがスタートです。そのうち「藤井丈司が音楽を教えているらしい…」という話が広まったことから、昭和音大からも声がかかり、音大で作曲も教えるようになりました。昭和音大での授業はプロデューサーの牧村憲一さんの後任というような形で、プロデュースを含めて教えるような形になっていました。そんなご縁もあり、その後、牧村さんと一緒に本を書きましょう、となって書いたのが、2017年に出版された「渋谷音楽図鑑」です。なかなか面白い本に仕上がったのですが、これを出してすぐに慶應義塾大学の粂川教授から「慶應の三田キャンパスでJ-POPの歴史の授業をはじめませんか?」と電話がかかってきたんです。その結果、2018年度から教えるようになり、今年で4期目です。

--藤井さんによるJ-POPの歴史の授業ですか?それはとっても受けてみたい授業ですが、大人気なんじゃないですか?
藤井:どうなんですかね(笑)。でも、あんまり大人数ではやりにくいので、100人限定にしてまして、結構な倍率にはなってるみたいですね。初年度は全学部対象でしたが、いまは文学部の3、4年生を対象に行っています。ここでは毎回1人のアーティストを取り上げ、実際に曲を聴きながら、アーティストを掘り下げていくんです。当初は70年代から始めていたのですが、今は60年代から話を進めていきます。60年代に何があって、はっぴいえんど、ユーミン、キャロルが現れてきたのか、また山下達郎さんやフリッパーズ・ギターがどのように登場してきて、宇多田ヒカル、椎名林檎、米津玄師……と現在につながっっていくのかを、曲を聴き、さまざまな資料を読み、考える授業です。この授業の後、履修生にはリアクションペーパーという感想文を書いてもらうんですが、「はっぴいえんどやキャロルの名前は知っていたけど、曲は聞いたことがなかった」とか書いてあったり、読むのが楽しいですね。

--慶応大学以外での授業も続いているんですか?
藤井:東京スクールオブミュージックは今も続いていますね。10年以上続けて、ようやく音楽を教えるのに慣れてきた……というところで、コロナ禍になり、授業がオンラインになったのです。最初は戸惑いましたけど、実際やりつつ、徐々に慣れるにしたがって、「これは音楽にすごい向いているぞ」と思うようになったんです。対面の良さというのももちろんあるけれど、音楽の場合、対面であることが邪魔するものもある、というように思うんです。たとえば声。教室だと大きな声で喋らなければならないけれど、オンラインならマイクに向かって小さな声でも通じる。音楽の大事な部分って、大きな声じゃ伝わらないことが多いんですよ。また、簡単にDAWの画面を共有できて、MIDIデータやプラグインの設定を見ながら、音もリアルタイムに共有できるという点も、教える側と教わる側の障壁をなくしていいなと思いました。変な表現かもしれないけど、音楽を温かい声で細かく伝えられるんじゃないか、と思ったんです。学生から「わかりみが深い」と言われました。それで、これは面白い、と。このオンラインであれば、学生だけでなく、もっと幅広い年齢や地域の人でもできるのでは…と思い、昨年の夏から試験的に始めてみたのが、「オンライン音楽塾Poppo」なんです。

--その試験的に行ったオンライン音楽塾Poppoでは、どんなことを教えたのですか?
藤井:普通に作曲を教える、アレンジを教える…とも思ったんだけど、そういう「作曲教えます」というサイトは、すでにたくさんあるじゃないですか。音楽理論とか、ストリングスアレンジの基礎とか、いろいろ難しいものを教えてるけど、そんなに難しいこと教えなくてもいいのにな、という自分なりの考え方がありました。どこも音楽を作る力をつけることを教えてるけれど、まず音楽を聴く力がないと作れないのも事実です。そこでつまづく子が多いことは、これまで学生を教えてきて気づいていました。だから、まず聴く力をつける、簡単な耳コピをする、ということを、レッスンの最初にしています。もっとも、これは僕が考えた、というわけではなく、くるりの岸田繁さんが京都精華大学で教鞭を取られる際にSNSで「まず聴く力を」と仰ってたことなんです。僕のレッスンでは、まず聴く力がどのくらいあるかを一緒に話しながら共有していって、そこからジワジワと作る力のほうへと進んでいきます。もっとも、最初の面談で、作ることよりも聴く力だけを付けたいという方もいらっしゃるので、そういうレッスンもしてきました。その方は40代くらいの男性の方だったのですが、耳コピなんてしたこともないし、苦手だと言ってました。だけど、4~5回のレッスンの結果、「耳コピのやりかたが分かった!」と言っていました。

--耳コピが上手にできるようになる、聴く力のつけ方…、とっても興味があります。
藤井:たとえば多くの方は音楽を聴くというと、ボーカルを聴いて、歌詞を聴いて…となっていますが、ドラムとベースの音色がどうなっていて、そのフレーズがどうなっているかを聴き取ろうとした経験がない、ということが大きいように思います。でも、そういう風に音楽を聴いたことがある人って、意外と少ないんですよね。ただ実際に曲を作るとなると、ドラム、ベースがあって、その上にギターやピアノ、シンセ……と、下の音域から積み上げて作っていかないと、音楽ってうまく出来上がらないんですよ。音楽を建物のように捉え、土台があって、1階、2階……その上に屋上があって……そういう耳を育てていくことが、結局、作る力に一番変換されやすいんです。音大などで教えるときにも、作曲理論とか、専門用語みたいなのを教えていくことが作曲の授業らしく見えるんだけど、それは音楽を専門的に語るための言葉は身につくけれど、音楽を作るための実践的な力にはならない。音楽を教えることを長くやればやるほど、やっぱりまずは聴く耳を育てることだなと思ったんです。結局出来上がったオリジナル曲って、作った人間がどう音楽を聴いているか、その結果なんですよね。それはたとえば、学生のデモを聴いても、坂本龍一さんの最新作を聴いても、同じことを感じます。

--試験的に行ったこれまでのオンラインレッスン、どんな方が来ていたのでしょうか?
藤井:僕は、とくに年齢を聞いたり、職業を聞いたり…ということをしているわけではないので、なんとなくしか分からないんだけど、年齢、住んでる場所などはいろいろです。もちろん国内の方がほとんどですが、オンラインなので国境がないから、海外からも応募がありました。テキサスの音大に通ってる日本人の方から、「私の大学ではJ-POPの授業がないので、レッスン受けられますか」とか(笑)。当たり前ですよね、アメリカの音大にJ-POPの授業があるわけがない(笑)。あとは、ベトナム在住の方が連絡をくれて、すごくクールなスティーリー・ダンのようなボカロ曲を作っていて、「何で応募してきたの?」って聞いたら、10代のころに布袋さんのライブをみて「オンコンピュータ、藤井丈司!」と紹介されてるのが印象的で、僕のことを知ってくれてたみたいです。でも、彼は布袋さんのようなロックサウンドには行かずに、ボカロのクールな曲を作り、ベトナムのビーチの映像とともにYouTubeに曲をUPしていたりするんですよね。年齢や機材環境によって、作る音楽が変わっていくんでしょうね。それと…YMOの大ファンの方がいらっしゃって、自分で曲を作ってきて「これをYMO風にしたい!」と(笑)。そうなると僕も燃えるんですよ (笑)。二人でDAWを使ってやり取りしながら、YMO的なサウンドに仕立て上げていく…。こうなるとレッスンというか、同好会のようになっていくのですが(笑)、僕がやってきたこと、学んできたものをベースに、Zoom越しに一緒に曲を作り上げていく。その没入感が、他には代えられない「いい時間」になるんだと思います。ある時、「これは僕がシンセサイザプログラマだったときに、プロデューサーやアレンジャーと一緒に音楽を作っていったときの感覚と同じだ!」と、思いました。そして、自分は人と一緒に音楽を作るのが好きで、そこから自分の音楽キャリアは始まったんだということを再確認する機会にもなりました。レコーディングスタジオでプロの人達と一緒に作っていくのと、Poppoに来てくれた方と一緒に作ったり音楽のことを話したりする時間は、質感は変わらないと思ったのです。

--DAWを使ってとのことですが、藤井さんのレッスンで使うDAWに指定はあったりしますか?
藤井:いえ、DAWは何でもOKです。基本的にCubase、Logic、ProToolsは自分でも使っているのでよくわかります。でも、これまでにもFL Studioの方やStudio Oneの方もいらっしゃいましたが、DAWの仕組みってどれも大きくは違わないので、大丈夫です。それと、DAWを使ってない人、持っていない人でも大丈夫です。Zoom越しに楽器を使って曲を弾くのもいいし、作ってきたものをファイルで送ってもらって、その場で聴きながら、「ここはこっちのコードの方がいいかもね」…なんてやりとりでも、レッスンは成立します。実際、「大瀧さんみたいな曲が作りたいです!」と言ってきた17歳の女の子がいました。彼女は音楽を作った経験はまったくなかったし、もちろんDAWも持っていなかった。まったく音楽を作る知識はゼロ、でも好きな曲は大瀧さんの「こいの滝渡り」だったり、ロニー・リストン・スミスだったり、めちゃマニアックなんですよ。作った経験ゼロ、でも超マニアックな女子高生。どうしたらいいだろう…? と思って、まず彼女がiPhoneを持っていたので「Garagebandっていうのがあるよ」って教えました。こういうアプリがあれば、あの年齢ならなんか作ってみるだろうと。そうしたら、次の回には使いこなしていて、曲のかけらが出来ていて、こっちがビックリしました(笑)。また「ギターしか弾けないんですけど、いいっすか?」って言ってきた大学生もいました。「桑田さんが大好きなんですよ!」と言っていた彼もDAWは使っていなかったですが、全然問題なく進めていけましたね。あと、子供ミュージカルのプロデューサーの方とか、大手電気メーカーで革新的な機器を開発した方とか。こうやって考えてみると、いろんな方がいるなぁ(笑)。

Zoomを使って藤井さんとマンツーマンでのレッスンを行っていく

--とはいえ、藤井さんに個人レッスンで教えてもらうとなると、「自分でいいんだろうか?」と臆する人も少なくないと思います。習うために、最低限必要な知識だったり、スキルだったりがあったりするのですか?
藤井:その人それぞれだと思うので、特にこれが必要、というのはないですね。ただし、さっきの「大瀧さんみたいな曲が作りたい」とか「桑田さんみたいなのが作りたい」、「YMO風なサウンドを作りたい」……など、そうした意思があるといいですね。そうすれば、やりとりするうちに、だんだん進んでいく方向が決まっていくし、レッスンが先ほど話した「没入感のあるいい時間」になっていくんです。以前、音楽プロデューサーの小林武史さんが言ってたのですが、「プロデューサーは処方箋を出してなんぼだ」と。彼は医者の息子だから処方箋って言ってたけど、僕の場合も「あなたの場合はこういう進め方が良いと思います」という方向性を示す感じですね。もちろん、みんなスイスイと進むわけじゃないし、つまづいたりもするんだけど、そうしたこともいい経験、いい勉強になるんですよ。そうやって進めていくのは、プロデュースとホントに同じです。スケジュールを立てても、その通りに進むわけじゃないというのも、今までにたくさん経験してきましたけど、その点でも同様ですね。そういう上手く行かない時にこちらが試されるのは、変にごまかさずに対処できるか、です。まさに「人間力」が試されるんですよね。

--藤井さんに音楽を習えるなんて、夢のようにも思えるし、しかもマンツーマンでなんて、ちょっと贅沢すぎるようにも感じます。が、そうなると、金額的に、相当ハードルが高いのでは……と思ってしまうのですが……
藤井:Poppoのサイトにも記載していますが、1回45分のレッスンという形になっていて、それを月に4回やる形で20,000円となっています。つまり1回5,000円です。もっとも「次までに、この課題をやってきて」という宿題も出るので、仕事が忙しい方など、月に4回は多すぎるという人も少なくないようです。そこで、月に2回で10,000円というコースや月に1回で5,000円といったメニューも用意しています。もちろん、それでも人と人のコミュニケーションですから、お互いのキャラクターが合う・合わないということもあるでしょう。そこで、初回無料面談というのを行っています。初回面談でZoomを使って、どんなことをしたいのかという話をしたり、受講の日程や時間帯の相談をしたりします。また実際に大きいのはZoomでどうやって画面共有したり、オーディオを送ったりするかのセッティングの確認ですね。MacなのかWindowsなのか、DAWの音声共有の設定は出来ているのか。こういったことは、本番のレッスンでまごつくと時間の無駄になりますからね。

--これまでトライアルでのレッスンを行ってきて、この3月からが正式スタートとのことですが、正式スタートに伴って変わることって、何かあったりするのですか?
藤井:基本的には大きく変わりはしません。トライアルの当初はグループレッスンを考えて、メニューにも入れていたんですが、スタートしてみると、みんな目指している方向や世代も違うし、一緒にレッスンするのは難しそうということでプライベートレッスンに絞ることにしました。一方、先ほどお話した慶應義塾大学で行ってきた「J-POPの歴史講座」も近々始める予定です。こちらはプライベートレッスンではなく、Zoomを使ったグループ講座の形ですね。「吉田拓郎と井上陽水」、「はっぴいえんど」、「荒井由実」……など全14回になっているので、それぞれ2,000円で好きな回を受講してもらうこともできるし、全14回フル受講であれば20,000円という価格設定にしようと思っています。

--「オンライン音楽塾Poppo」、多くの人が殺到しそうな気もしますが、そこでレッスンが行われた結果、どんな音楽が生まれてくるかも楽しみにしたいところです。本日はお忙しい中、お時間をいただき、ありがとうございました。

【関連情報】
藤井丈司~オンライン音楽塾「Poppo(ポッポ)」
渋谷音楽図鑑(太田出版)
YMOのONGAKU(アルテスパブリッシング)

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