無料で使えてサクッと楽譜が作れるPreSonus Notion Mobileの実力

みなさんは、楽譜制作をどういった環境で行なっていますか?SibeliusやFinaleといったソフトをPCで立ち上げて、作成している方も多いのではないでしょうか。中には、手書きの方が慣れているので、手書きの譜面を読み込んでデジタル化しているという場合もあると思います。ソフトでの制作も、手書きでの制作も、それぞれ利点がありますよね。

そんな中、ソフトと手書きのメリットを両立している無料の楽譜制作PreSonus Notion Mobileというアプリがあるのはご存知でしょうか?Notion Mobileは、Android、Chrome OS、Fire OS、iOS、iPad OS、macOS、Windowsと、幅広いプラットフォームに対応している、高機能な楽譜制作アプリ。MusicXML/MIDIにも対応しており、プリントやPDF書出しもサポート。クラシックな楽譜からタブ譜まで作成可能という、まだスマホやタブレットで楽譜制作したことない方ほど、一度試していただきたいアプリとなっています。ただ、手書き入力やオーディオのエクスポート、楽譜制作ソフトNotionとの連携などは、内部課金またはPreSonusのサブスクリプションサービスPreSonus Sphereに加入すると使用可能になります。このPreSonus Sphereは、加入すると、Notion Mobileの全機能を使える上に、Studio One Professional、Notionも利用可能になるというサービスになっています。そこで今回は、実際にNotion Mobileがどういったアプリなのか、PreSonus Sphereを利用するとどういったメリットがあるのかについて紹介していきましょう。

無料なのに便利すぎる楽譜制作アプリNotion Mobile

Notion Mobileは、冒頭でも書いたように幅広いプラットフォームで利用できる楽譜制作アプリ。ほかにも無料で使える楽譜制作アプリ・ソフトなどありますが、それらはWindows/Mac/Linuxでしか使えないのに対して、Notion Mobileはクロスプラットフォームなのもポイント。基本的な楽譜制作と再生性能、そしてPDFなどのデジタル化までもクロスプラットフォームであり、しかも無料なのは珍しいです。この記事では、スマホやタブレットで使うNotion Mobileをメインで紹介していますが、前述の通りMacやWindowsでも、Notion Mobileは活躍します。

さてスマホやタブレットでの楽譜制作とは、どいったものなのか、Notion Mobileの動画があるのでこちらをご覧ください。

いかがでしょうか?PCで動作する楽譜制作ソフトでは難しい直感的な操作感が実現されていますよね。逆に手書きの楽譜では難しい、コピー&ペーストや入力した音符の再生、楽譜の共有もNotion Mobileなら可能です。楽譜ソフトと手書きの楽譜のいいとこどりをしているのが、Notion Mobileなわけです。


スマホ、タブレット特有の操作感で楽譜制作を行なっていくことができる

基本的な機能は無料で使うことができ、再生する際の音源はアビー・ロード・スタジオで収録されたロンドン交響楽団の演奏という豪華さもあります。ギター、ベース、ドラムなども高い品質のサンプリング音源が使われているので、プレイバックのレベルはかなり高いです。


再生される音源はアビー・ロード・スタジオで収録されたロンドン交響楽団の演奏

MIDIキーボードを接続しなくても、フレットボード画面、キーボード画面、ドラムパッド画面を表示することができるので、これを使ってリアルタイムに譜面に書き込むことも可能。出先で使用するのはもちろんのこと、自宅で本格的に楽譜を作る際にも活躍してくれます。

MIDIキーボードを接続しなくても、画面に表示される鍵盤を使って、音符を入力することができる

作成した楽譜をiCloudに保存しておいて、出先ではiPhone、自宅ではiPadやPCといった使い分けも可能。その際、アイコンサイズの変更やダークとライトでテーマの切り替え、ノートパレットの位置を右または左に変更したり、ピアノ鍵盤の幅を広げたり…と、見た目の変更も可能なので、あらゆるデバイスで自分が使いやすいようにカスタマイズすることができます。

Notion Mobileの基本機能と主要サウンドは無償なわけですが、有料版2400円にするか、PreSonus Sphereを導入することでさらに便利な機能も使うことができます。具体的に使用可能になるのは、以下の機能。

・手書きの入力アクセス
・スコアのダイレクト転送
・拡張サウンドセット
・オーディオフォーマットのエクスポート

冒頭の動画にあったような、手書きで音符を書いて入力していきたい方だったり、Notionとスマートにスコアのやり取りを行いたい方は検討してみるのもいいかもしれません。

ちなみに単純に有料版にするよりもPreSonus Sphereを利用すると、Notion Mobileの全機能が使えるようになるのに加えて、Studio One Professional、Notion、プラグイン & サウンド…といったものが使えるようになるので、楽譜制作だけでなくDAWでの楽曲制作を行うのであれば、こちらを選択するのもアリです。

PreSonus製品全部入りのPreSonus Sphere

PreSonus Sphereは、サブスクリプション型のサービスとなっており、価格は月間2,090円、年間22,000円。いつか来るであろうセールスプロモまでの繋ぎとしてサブスクで過ごすという使い方も可能。MI7のショッピングページで、1ヶ月または1年間のライセンスが購入可能となっており、購入すると以下の内容がゲットできます。

・Studio One Professionalライセンス
・Notionライセンス
・Studio One / Notion / Notion Mobileアドオン・ライセンス
・30GBクラウド・ストレージ:PreSonus Sphereワークスペースを使用してプロジェクトのバックアップおよびシェアを実現
・コラボレーション・ツール:PreSonus Sphereメンバーを招待してワークスペースでコラボレーションおよびライブチャットが可能
・エキスパート・チャット:Studio Oneエキスパート達にヒントやトリックを学ぶことが可能(テクニカル・サポートではありません)
・Exchange:PreSonusアーティストによるプリセットやコンテンツを入手できる新しいWEBポータルへアクセス可能
限定イベントやプロモーション:毎月限定コンテンツや特別なサプライズ・ギフトを提供

ソフト系としては、Studio One Professionalライセンス、Notionライセンス、Studio One / Notion / Notion Mobileアドオン・ライセンスとなっていますね。最近かなり多くの人が使っているStudio One Professionalですが、Studio Oneの単体購入だけでは付属していない、オーディオ・バッチ・コンバーター、Presence XT Editor、Deep Flight One、CTC-1 Pro Console Shaper、Retro Mix Legends、PreSonus Symphonic Orchestraなど、すべてのPreSonusプラグインとStudio Oneアドオンも利用可能になるので、これだけでもお得感がありますね。PreSonus SphereはStudio Oneの最新バージョンと1つ前のバージョンも含まれているので、前バージョンでの編集が必要な場合や、新バージョンの不具合対処などにも有効。


Studio One / Notion / Notion Mobileアドオン・ライセンスが利用可能になる

また、Notionに付属するオーケストラ・ライブラリに加えて、クラシック・ギターからジャズ・ブラス・コンボまで対応するすべてのNotionアドオン・サウンド・パック(600ドル相当)も入手可能。そのほかにも100GBを超えるサンプルとループ、アーティストが制作したカッコいい音色プリセットもゲットできます。

サンプルやループ、30GBクラウド・ストレージ、コラボレーション・ツールなども使える

以上、Notion MobileとPreSonus Sphereについて紹介しました。PreSonus Sphereは、DAWと楽譜制作ソフトを使いたい方であればチェックしておきたいサービス。買い切りを購入した場合は、Studio OneやNotionの最新バージョンが出た際に有料でアップデートする必要がありますが、PreSonus Sphereを利用していれば、そのまま最新バージョンを使うことが可能です。Studio Oneしか使わないという方でも、アドオン製品がすべて使えるようになりますし、30GBクラウドストレージも付いてくるので、チェックしてみる価値はありますよ。

最近のアップデートで、さらに便利になったNotion Mobile。とりあえず無料なので、まずはダウンロードして、試してみてはいかかがでしょうか?

【関連サイト】
Notion Mobile
PreSonus Sphere

【ダウンロード】
Notion Mobileダウンロード

【価格チェック】
◎MI7オンラインショップ ⇒ PreSonus Sphere

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