長年、数多くの要望が寄せられていたVOCALOIDのMacへの対応。Mac対応についての質問が出るたびに、VOCALOIDの父、剣持秀紀さんからは、「着実に近づいています」といった答えが返ってくるのみで、何年も経過していました。が、ついにMac版がこの秋登場することが明らかになりました。

4月15日、YAMAHAは春の新製品の発表会を行い、そこではパワードモニタースピーカーの新HSシリーズやリニアPCMレコーダー、POCKETRAK PR7などの新製品が登場したのですが、その隅っこでこっそりと、Mac版のVOCALOIDが参考出品されていたのです。


ついに、Mac版のVOCALOID Editor for Cubaseが登場!
見てお分かりのとおり、参考出品されたのは、VOCALOID Editor for CubaseのMac版です。まだ、開発途中であり、システムが安定していないとのことではありましたが、Mac版のCuabse 7上でしっかりと動いていたのです。


YAMAHAの新製品発表会にてお披露目。ただし、参考出品のため正式なアナウンスはなく、隅っこでの展示となった 

話を聞いてみたところ、機能的にはWindows版のVOCALOID Editor for Cubaseとまったく同じ、とのこと。つまり、Cubase 7にアドオンの形で組み込み、Cubaseと完全に連動する形で動作するというわけです。したがって、エンジンはVOCALOID3に準拠したものであり、VOCALOID楽曲の作成を、Mac上ですべての完結できるようになるのです。


単体のEditorでは登場せず、VOCALOID Editor for Cubaseとしての発売になる 

ここで、いろいろと疑問も沸いてきます。まずは、単独のVOCALOID3 Editorはリリースされてないのか?という点。これについては、否定されました。つまり、Mac版はVOCALOID Editor for Cubaseのみだとのことです。


確かにMac上で動いていることが確認できる

次に歌声ライブラリがどうなるのか?という点について。つまり、Megpoid結月ゆかりIAがくっぽいどKAITO V3……といったVOCALOID3ライブラリ、さらには初音ミクをはじめ、猫村いろは氷山キヨテル……といったVOCALOID2ライブラリを、このMac版、VOCALOID Editor for Cubaseで読み込んで使えるのか、という点についてです。

まず、今回展示されていたVOCALOIDにはYAMAHAの歌声ライブラリ、VY1V3とVY2V3、VY2V3 falsetto(そんなのあったんでしたっけ?)の3つが組み込まれていました。ということは、何でも読み込めるのかな?と聞いてみたところ、残念ながら答えはNOとのこと。やはり認証関係に難しい点があるようで、Macで利用できるのはMac用にリリースされたライブラリのみ、とのことです。ここで展示していたのは、内部的にWindows版で作られたライブラリを組み込んでいたようですが、Windows版のインポート機能は用意しないという話です。


デモしていたものには、VY1V3、VY2V3のライブラリが入っていた

となると、Mac版のVOCALOID3のライブラリの登場を待つしかないわけで、インターネットやAHS、クリプトン・フューチャー・メディアなどの各社が発売しない限りは利用できないということになりそうです。また、VOCALOID2のライブラリについては読み込めない模様です。もちろんYAMAHAはVY1V3、VY2V3のMac版はリリースする予定のようですが、他社がどうするかは、まだハッキリしていません。


機能的にはWindows版のVOCALOID Editor for Cubaseとまったく同じ 

基本的には、VOCALOID Editor for Cubaseも各ライブラリもWindows版とは別製品扱いにする予定で、新たに購入する必要が出てくるようですが、既存ユーザーに対してアップグレード扱い、または優待販売などを展開するかについてもまだ未定のようでした。


価格や各歌声ライブラリの動向については現状ハッキリしない 

まだ参考出品の段階なので、まだ分からないことだらけ、決まっていないことだらけのようですが、Macユーザーにとっては、大きな進展といえるのではないでしょうか?