先日発売されたiPad Pro。発表されたときは、とくに興味もなかったのですが、DTMステーションでiPad記事をよく書いているのに、使っているのが3年前のiPad Air 2であるというのもどうなんだろう……と反省の元、10.5インチ版のiPad ProのWi-Fiモデル256Gを購入しました。

このiPad Proの性能や互換性チェックなどは、先日のAV Watchの記事「新iPad ProをDTMに使ってみる。iPad Air 2と比べて分かった大きな違い」に書いたので、そちらを参照いただきたのですが、結論としては「従来通りでまったく問題なし」という内容でした。そんなわけで、今後はこのiPad Proを使っていくつもりですが、このタイミングで以前から買おうかな……と思っていたFocusriteのiPad用オーディオインターフェイス、iTrack DockのDTMセット、Focusrite iTrack Dock Studio Packが特売になっていたので、合わせて買っちゃいました。メーカー情報からはよくわからなかった点もハッキリしたので、併せてレポートしてみたいと思います。


iPad Pro 10.5インチを買ったタイミングで、Focusrite iTrack Dock Studio Packも買ってみた
AV Watchの記事にも書いた通り、一見、3年前のiPad Air 2と代わり映えのないiPad Pro。でもAuriaなどのDAWでバッファサイズを小さくしたときの性能差はかなりのものでした。具体的にはバッファサイズをデフォルトの512から32にすると、従来は重くてまともに使うことができなかったのが、iPad Proならサクサクと動くんですね。

バッファサイズ32ならレイテンシーも非常に小さく、レコーディング時も快適に使うことができるわけですが、ここで必須になるのがオーディオインターフェイスです。これまでもDTMステーションの記事でいろいろと取り上げてきた通り、いまやiPadで利用できるオーディオインターフェイスというのは珍しいものはありません。


iPadとドッキングして一体型となるオーディオインターフェイス、FocusriteのiTrack Dock

Lightning-USBカメラアダプタ経由であれば、多くのオーディオインターフェイスに接続できるし、AppleのMade for iPadのマークがついた製品なら直接接続することが可能となっています。でも、iPadの周辺機器って、ジャラジャラとぶら下がるように繋ぐ形になるのがネック。そんな中、買おうかな…と思っていたのがFocusriteiTrack Dockだったんです。


7年前に初代iPad用に購入したAlesis iO Dock

その昔、iPadとドッキングするオーディオインターフェイス、AlesisiO Dockというのを愛用していたのですが、それに代わるいい機材がないかな…と思っていたところ、FocusriteのiTrack Dockが近い感じで良さそうだな、と。



Lightning端子を接続してドッキング

ご存知ない方も多いと思うので、簡単に紹介すると、これはiPadとドッキングして一体化できるDockタイプのオーディオインターフェイス。そのため、いろいろなケーブルをジャラジャラと繋ぐ必要がなく、スッキリするんですよね。また、オーディオインターフェイスとして使いながら、iPadへ充電できるのも重要なポイント。個人的には家で据え置き型として使うつもりですが、ライブステージなどで使う場合も、バッテリー切れの心配もなく、安心して使えそうです。


iTrack Dockのリアパネル

マイク入力も2つあり、ファンタム電源供給でコンデンサマイクも使えるし、ステレオでのライン入力、さらにはHi-Z対応だからギターやベースと直接接続も可能。


ヘッドホン端子は右側にある

そして標準ジャックでのステレオ出力も装備しているから、ここからモニタースピーカーでも、PAでも接続して出力できるし、もちろんそれとは別にヘッドホン出力も備えています。


コンデンサマイク、ヘッドホン、ケーブルなどがセットとなったiTrack Dock Studio Packがセールになっていた

そんなiTrack Dock、発売されてからもうしばらく経っているからか、Amazon限定ではありますが7月29日まで限定のセールが展開されており、コンデンサマイク、ヘッドホンがセットとなったFocusrite iTrack Dock Studio Packが24,800円となっています。そんな情報を知人から教えてもらい、ちょうどいい!と思って買っちゃいました。


付属のラバーパッドを敷くことでピッタリフィットする

が、実は注文した後に「もしかして大失敗したか!?」とちょっと焦ったんです。というのも、後でメーカーサイトのWebページを見たら「Lightning端子に対応したiTrack Dockは、第4世代iPad、iPad Air、iPad mini、iPad mini Retinaディスプレイモデルに対応します」とあって、iPad Pro 10.5インチはもちろんのこと、iPad Air 2も記載がなかったんです。


ライトニング端子の位置をスライドさせると、iPad Pro 10.5インチでもピッタリ合う

最悪の場合、返品か!?」とも思ったのですが、結論からいうとすべてOKでした。Lightning端子がスライドできるようになっており、iPad Air 2はもちろんのこと、サイズがちょっと大きくなったiPad Pro 10.5インチも大丈夫でした。ただしiPad Pro 12.9インチの場合は無理そうですが…


iPad Air 2でもピッタリとフィットする

またiPad Air 2の場合も、iPad Pro 10.5インチの場合も、筐体が薄いため、ピッタリとフィットさせるために、iTrack Dock付属の赤いマットをセットする必要があります。これを使うことで、いい感じに収まってくれますね。


サイズ的にはiPad miniが一番合う大きさではある

サイズ的にいうとiPad miniがちょうどピッタリで、iPad Air 2やiPad Pro 10.5など大きいサイズのiPadだと上部と右がはみ出るのですが、ここにドラムパッド画面を表示させて叩いてみても、まったく問題なくフィットした状態で使うことができましたよ。


はみ出たあたりを叩いてみてもまったく問題はなかった


安定性という点では、心もとないけれど、iPhone 7でも使うことはできた

ちなみに、あんまりお勧めはできませんが、iPhone 7でも使うことができましたよ!


トップパネルに用意されているのは4つのノブと1つのボタン

さて、写真を見ても分かる通り、トップパネルに用意されているパラメータは5つ。一番大きいMONITORノブのはメイン出力の音量を調整するもので、いい感じの重さがあるために気持ちよく回すことができます。これとは独立した形でヘッドホン出力も調整できるんですね。

また、GAIN01、GAIN02で2つの入力のレベル調整ができるようになっているわけですが、ここにコンデンサマイクを接続する場合はリアパネルの+48Vのボタンを押す形になっています。


DIRECT MONITORボタンを押して、ダイレクトモニタリングを行う

そしてもう一つDIRECT MONITORというボタンがあるのもiOSにとっては重要なポイント。これを押してONにすることで、入力した音がそのままメイン出力およびヘッドホン出力に出すことができます。iPad ProのようにCPUパワーがある機材であれば、レイテンシーを小さくして使うことができますが、非力なマシンの場合、バッファサイズを大きく、レイテンシーが大きい状態でないとうまく動作してくれません。が、その状態でモニターすると、快適にレコーディングすることができないため、ダイレクトモニタリングが重要になってくるんですよね。その意味でもここに大きくボタンとして用意されているのは、なかなかいい設計だと思いました。


USB端子経由でUSB-MIDI機器との接続が可能

一方でAlesisのiO Dockと違い、FocusriteのiTrack DockにはMIDIの入出力端子がないのがネックかな……と思っていたのですが、実はそれより便利な構造になっていました。ここにはUSB端子が用意されており、ここにUSBクラスコンプライアントなMIDIキーボードなどを接続すれば、それを使うことができちゃうんですね。


novation LAUNCHIKEY MINIなどと接続して使うことができる

たとえばnovationLAUNCHKEY MINIをUSBケーブルで接続すれば、すぐに認識されるし、RolandA-PRO300を接続しても、すぐにそのまま使えます。ただKORGnanoKEY2microKEYはなぜか認識されませんでした。Focusriteのサイトでもこれらが対象外と記載されているので、やはりKORGとの相性が悪いんですかね……。ちなみにM-AUDIOOxygenAlesis Q49などは動作確認ができているようですよ。

個人的には、付属のコンデンサマイク、ヘッドホンは事務所用に必要だったので、iTrack Dockとは別に活用しようと思っていますが、以前にも試してみて使いやすいマイクなので、多方面に活用できそうです。

AmazonでのFocusrite iTrack Dock Studio Packのセール、7月29日までで、数量限定となっているので、気になる方は早めにチェックしてみてはいかがでしょうか?