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  • 最優秀作品に選ばれれば約10万円のマイクがゲットできる!LEWITTミキシングコンテスト開催中

2009年に設立以降、真空管とFETを同時に使ったマイクなど、斬新な製品を開発し、高い評価を受けているオーストリア・ウィーンにあるメーカー、LEWITT(ルウィット)。そのLEWITTが主催する世界規模でのミキシングコンテストが現在開催中です。

最優秀作品には約10万円のマイク、LEWITT LCT 640 TSが贈られ、さらにはマイケル・ジャクソンやクイーンなど、世界のトップアーティストの作品を生み出してきた屈指の名門スタジオMetropolis Studiosでのマスタリングが受けられる特典も用意されています。提供される素材は、すべてLEWITTのマイクを使いトッププロのエンジニアがMetropolis Studiosで録音しているという豪華なもの。すでにミックス作業に取り掛かっているという人もいるとは思いますが、このLEWITTミキシングコンテストについて紹介してみたいと思います。

LEWITTミキシングコンテスト「ミックスしようよ3 feat.Saint Agnes」開催中

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LEWITTは、元AKGのプロダクトマネージャーとして新製品の開発やマネージメントを行っていたRoman Perschon(ローマン・パーション)氏が、斬新なアイディアを実現するため、大手マイク工場の2代目Ken Yang氏とタッグを組んで立ち上げた会社で、これまでにないアイディアのマイクを高品位に作り上げている、新進気鋭のマイクメーカーです。以前「オーストリアのベンチャーLEWITTが作る高機能・高性能USBマイクとは」という記事でも紹介しているので、ご存知の方もいると思います。

そのLEWITTが現在開催中のミキシングコンテストが「ミックスしようよ3 feat.Saint Agnes」というもので、世界規模で行われています。タイトルからも分かる通り今回が3回目の開催なんです。実は昨年、一昨年も同様のコンテストが行われていて、日本人の参加者がかなり多く、入賞者も日本人が多かったとのこと。

ハイクオリティな録音データを自由にミキシング

第3回目である今年の応募締め切りは、

日本時間 2020年01月01日(水) 16:59

とまだ2か月弱あるので、焦らなくても時間を見つけてじっくりミックスできそうです。このミックスの素材、そもそもの録り音自体が非常に高いクオリティなので、ダウンロードして並べてみるだけでも、すごく面白いと思います。クイーン、オアシス、マイケル・ジャクソン、リアーナ、レディー・ガガ、U2、ローリングストーンズ、アデル、ブルーノ・マーズ、レッド・ツェッペリン…といった、アーティスが使うレコーディングスタジオで録音されたマルチトラックデータなんて、そうそう手に入るものではないですからね。

今回のマルチトラック素材はミキシングコンテスト特設サイトからダウンロードできるようになっています。マルチトラック素材はSaint Agnesの”Move Like A Ghost”という曲で、以下のビデオが原曲となっています。

ダウンロードできる素材は、今回のコンテストのためにレコーディングされたライブレコーディングバージョン。これを応募要項にしたがって応募し、見事受賞すると総額2,500ドル相当のLEWITTのマイクがもらえるということです。実際に5名の優秀者に贈られるマイクは、1位がLCT 640 TS、2位がLCT 540 S、3位がLCT 441 FLEX、4位がLCT 440 PURE、5位がLCT 040 MATCHとなっています。さらに冒頭でも書いたように、最優秀作品はMetropolis Studiosでのマスタリングもしてくれるとのことです。

受賞者には総額2,500ドル相当のマイクが贈られる

では、その内容を順に紹介していきましょう。まずは、特設ページの「マルチトラック素材をダウンロード」をクリックして、メールアドレスと名前を入力し「Send Tracks via email」を押すと、LEWITTからメールが届くので、メールにある「Get the multitracks now」をクリックして、マルチトラックデータをダウンロードしてください。フォルダを解凍して開いてみると、中には、名前順に上から

BASS – DI – LEWITT mixing contest
BASS – DTP 640 REX – LEWITT mixing contest
FLOOR TOM – DTP 340 REX – LEWITT mixing contest
GUIT – MTP 440 DM – LEWITT mixing contest
HIHAT – LCT 040 MATCH – LEWITT mixing contest
KEYS – DI – LEWITT mixing contest
KEYS AMP – MTP 440 DM – LEWITT mixing contest
KICK IN – LEWITT mixing contest
KICK OUT – DTP 640 REX – LEWITT mixing contest
OH L – LCT 640 TS – LEWITT mixing contest – INSERT POLARIZER
OH R – LCT 640 TS – LEWITT mixing contest – INSERT POLARIZER
RACK TOM – DTP 340 TT – LEWITT mixing contest
RIDE – LCT 040 MATCH – LEWITT mixing contest
ROOM L – LCT 540 S – LEWITT mixing contest
ROOM R – LCT 540 S – LEWITT mixing contest
SNARE BOTTOM – LCT 340 – LEWITT mixing contest
SNARE TOP – MTP 440 DM – LEWITT mixing contest
VOX – FX – LEWITT mixing contest
VOX JOHN – MTP 940 CM – LEWITT mixing contest
VOX KITTY – MTP 940 CM – LEWITT mixing contest
WURST – MTP 440 DM – LEWITT mixing contest

という21トラックのファイルが収録されています。先頭にトラックネーム、次に使用したマイクの名前が入力されています。いずれも24bit/48kHzで収録されていて、ライブレコーディングなので、各マイクに他の楽器が被っていたりします。

全トラック一斉に音を出して全体を確認する一方、1トラックずつソロにして聴いてみると、レコーディング状態もハッキリわかって面白いのですが、たとえば部屋全体の鳴りを捉えたROOM LとROOM R。これはLCT540 Sで録音したものですが、直接音・反射音ともしっかりとした解像度で捉えていて驚くほどですね。またVOX JOHNとVOX KITTYはともに、MTP940 CMで捉えた男性と女性のボーカルですが、いずれも非常にダイナミックレンジが広く明瞭な形でレコーディングできているのが分かりります。

それぞれのトラックをソロで聴くとLEWITTのマイクの特性がハッキリと捉えられる

「これまでライブレコーディングのデータをミックスしたことなどないから、何から始めたらいいか、分からない……」という方は、Metroplis Londonのスタジオエンジニアであるアレックスさんが、今回の素材のミックスについて解説しているので、それを参考にすると取っ掛かりが見つけ出せると思いますよ。

アレックスさんは、Bullet For My Valentine、Chris Rea、David Guettaなどのアーティストの作品に携わっているエンジニア。ビデオ自体は全編英語ですが、セッションファイルを開きつつ、丁寧に説明してくれているので、単純にミックスの勉強としても役立つ内容だと思います。

またトラックを見てみると、見かけないトラックネームのデータがあることに気付くと思います。WURSTという謎のトラックがありますが、これはドラムのビーターとタムの間に置かれたマイクで、聴いてみると分かるようにバスドラムとスネアドラムがメインに収録されています。WURSTというのは、ドイツ語でソーセージを意味し、波形がソーセージのように見えるため、ドイツのプロデューサーMoses Schneider(モーゼ・シュナイダー)さんが命名したとのことです。

WURSTはドイツ語でソーセージを意味し、波形がソーセージのように見える!?

その後、ミックスが終わったら、トラックを320kbpsのmp3ファイルでバウンス(書き出)します。SoundCloudアカウントにミックスをアップロードし、ファイル名に「LEWITT mixing contest」を入力し、ハッシュタグ#MakeYourselfHeardをつけておきます。特設ページのステップ4には「他にエントリーされたミックスにコメントを残してください」と書かれているので、SoundCloud上で#MakeYourselfHeardで検索しコメントを書いて、「ミックスコンテストへの応募」ボタンをクリックし、必要事項を記入し「Submit」を押せば、エントリー完了です。特設ページに書いてあるルールやダウンロードしたフォルダ内のPDFの内容をしっかり読んだ上で参加してくださいね。

ミックスコンテストへの参加方法をしっかり読もう

ちなみに、DAWにトラックを並べてみると分かるのですが、OH LとOH Rのステレオトラックの波形がやけにL側に振れているのが分かると思います。実際に音を聴いてみても、L側に音があるのですが、これは録音に使ったLCT 640 TSの特徴で、デュアル出力モードを使って録ってあるため、このようなデータになっています。簡単に仕組みを説明すると、ステレオトラックのL側がLCT640 TSのフロントで収録した音、R側がリアで収録した音となっているのです。そう、LCT640 TS内部には2枚のダイアフラムが入っていて、双方向からの音をしっかり録れる構造になっているのです。

デュアル出力モードを持ったマイクLCT 640 TS

今回の素材では、フロントがドラムに向いていて、リアが天井を向いているので、このような波形になっています。さらにこのマイク、専用のプラグイン「POLARIZER」を使うことによって、後から指向性が変更できるのも大きな特徴。POLARIZERのインストーラーは、マルチトラックデータをダウンロードしたときのフォルダ内にあるので、Macの場合はインストーラを開き、Windowsの場合はDAWからPOLARIZERのある場所を指定するか、指定された場所へ移動させてください。AAX、VST、AU対応のMAC OS 10.5以降、Windows 7以降で動作します。

AAX、VST、AU対応のプラグインPOLARIZER

実際にOHトラックにPOLARIZERをインサートしてみると、フロント側とリア側で左右に振られていた音が、混ざって聴こえるようになります。POLARIZERの使い方はかなりシンプルで、下のスライダーを動かすことで、指向性を変更でき、中央の絵も動くので、分かりやすく簡単に操作できます。スライダーが左側のときはフロントの音を中心に指向性を変更し、中央でちょうど双指向のマイクのようになり、右側のときにはリアの音を中心に指向性を変更することになります。

POLARIZERを使って指向性を変更できる

OH LかOH Rどちらかをソロにして、好みの指向性の位置を見つけたら、POLARIZERの設定が同じものをもう一方のトラックへコピーします。そうしないと位相が意図しないものになってしまうので、おそらくこれがスタンダードな使い方だと思います。もちろん、この方法以外でも、面白い結果が得られると思うので、いろいろ実験してみてください。

同じ設定をコピーして使うのがスタンダード

LCT 640 TSもそうでしたが、今回の素材で使われているマイクは、実際に受賞者に贈られるマイクでもあり、販売ももちろんされているので、マイク選びに迷っていたら、参考にもなりそうですよね。結果発表は特設ページおよびニュースレター、受賞者には別途メールにて連絡があるそうです。まだ時間の余裕もあるので、ぜひ参加してみてはいかがですか?

【関連情報】
LEWITT ミックスしようよ 3 feat. Saint Agnes特設ページ
LEWITTウェブサイト