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  • USB、MIDI、CV出力を備えるBerglund Instrumentsのウィンドシンセ/コントローラーNuRADとNuEVI。高い表現力を実現する技術の裏側

USB、MIDI、CV出力を備えており、PC音源やシンセサイザー、モジュラーシンセ/ビンテージシンセなどを多彩にコントロールできるウィンドシンセ/コントローラーNuRADNuEVI。以前「EVI/Steinerphoneの系譜を継いだ、ウインドコントローラーNuRADとNuEVI。ウインドコントローラーとしての実力はいかに!?」という記事で紹介したわけですが、現在もキャンペーンが実施されています。

以前の記事でも紹介した通り、NuRADとNuEVIの開発にはAKAI ProfessionalのEWIシリーズの祖先ともいえるSteinerphoneを開発したNyle Steiner (ナイル・スタイナー)氏が関わっています。一方で、NuRAD、NuEVIの国内輸入代理店はコウスキミュージックアンドサウンド株式会社で開発元Berglund Instruments(ベルグランド・インストゥルメンツ)から輸入し、販売しています。実はそのコウスキミュージックアンドサウンドの代表取締役、鈴木功さんは、元AKAI Professionalの社長でもあった方。そしてNuRADとNuEVIのサポートには、以前AKAI ProfessionalでウインドシンセサイザーEWIシリーズの開発・修理を行っていた方が携わっているのだとか……。そこで、鈴木さんにBerglund Instruments社についてや、NuRAD、NueEVIが開発された経緯などいろいろ伺ってみたので、前回の記事で紹介しきれなかった部分を中心に見ていきましょう。

ウインドシンセ/コントローラーのフラグシップモデル、NuRADとNuEVI

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さっそくですが、まずはNuRADとNuEVIがどんな楽器なのか、先日も取材させていただいたBANANAsuさんによるNuEVIデモ演奏動画を観ると分かると思うので、ぜひご覧ください。

いかがでしょうか?トランペットの運指で演奏できるNuEVIですが、吹く部分はトランペット的なマウスピースではなく、EWI的なウィンドシンセサイザーとなっているユニークな楽器です。このNuEVIはあくまでもコントローラーであり、音源を内蔵しているわけではありません。そのため別途音源が必要になるのですが、動画の字幕にも書いてあるように、このビデオで使用している音源はRoland MC-101。NuEVIとの接続はMIDIケーブルのみで行われています。ここではCutoffをブレスにアサインするなどして、ウインドシンセらしい、ほかの楽器では表現できないような演奏をしています。

BANANAsuさんの使用していた音源は、Roland MC-101だった

そんなNuEVIとNuRADの開発元Berglund Instrumentsについて、鈴木さんにお話しを伺いました。
もともとは、トランペット奏者のナイル・スタイナー氏がEVIを開発したことから歴史が始まります。アメリカでミュージシャンだったナイル・スタイナー氏は、アメリカを代表する歌手やミュージシャンのセッションプレイヤーとして活躍していました。また、ナイル・スタイナー氏自身が電子工学に精通していたこともあり、その知識を活かして1970年代に開発されたのが、トランペット運指のSteiner Parker EVIです」と鈴木さん。

コウスキミュージックアンドサウンドの代表取締役、鈴木功さん

1980年代には、ジャズサックス奏者のマイケル・ブレッカー氏からの要望もあり、木管楽器タイプのEWIが開発されました。その後、1987年にAKAI Professionalがライセンスを受けて、EWIとEVIを量産設計し、発売することになります。ただ残念ながらEVIはビジネス的に苦戦したこともあり、最初に発売した製品だけで終了となってしまいました」と振り返ります。
EWIって、AKAIのオリジナルだとばかり思ていましたが、ライセンスを受けてスタートしていたんですね。しかもEWIとEVIという兄弟で登場し、EVIが消えてEWIだけが生き残っていたとは全然知りませんでした。

BANANAsuさんが演奏するトランペット運指のNuEVI

そこから、AKAI ProfessionalがEWIを発展させていき、EWI3000、EWI4000、EWI USBさらにEWI5000と進化していったのです。ただ、そのAKAI Professionalとはまったく別にナイル・スタイナー氏自身も次世代ウインドシンセの開発を独自に続けており、ウインドコントローラー MIDI EVIを開発し、進化させてきたという経緯があります。そこから月日が流れ、スウェーデン在住のヨハン・ベルグランド氏がBerglund Instrumentsを立ち上げ、ナイル・スタイナー氏と共同で開発したのがNuEVIなんです」と鈴木さんは誕生の経緯を話してくれました。

2020年6月に発表されたNuRAD

AKAI ProfessionalのEVIが発売されたのが1987年ですから、30年以上が経って、まったく新しい形になって復活したという感じでしょうか……。

そのNuEVIが登場してしばらくして2020年の6月にライナップに加わったのがNuRADなのです。マイケル・ブレッカー氏が亡くなる前に、ナイル・スタイナー氏がマイケル・ブレッカー氏のために開発していたRAD EWIが元になっています。このNuEVIもNuRADも受注生産によるほぼ手作り標準色のブラックのほかに8つのカラーリングを備えているのも面白い点だと思います。なお、+15,000円とはなりますが、カスタムカラーオプションで好きな色のものを選ぶことも可能です。ただいずれの場合も受注生産となるため納期が2~3か月程度かかってしまうことはご了承ください」とのことでした。

カラーバリエーションも用意されている

でも気になるのは、NuRADとAKAI ProfessionalのEWIが競合しないのか、という点です。

確かに似ている面はいろいろありますが、直接競合するものではないと考えています。演奏におけるテクニック、使えるスキルという意味ではEWIと共通する面はありますが、息が楽器内を抜けずに口の端から息を漏らすようにコントロールすること、そのブレスのカーブや息を入れたときにどういう形でMIDIの信号に変換されていくか自由に変更できること、さらにはMIDIだけでなくCV出力ができアナログシンセをコントロールできる点など、やはり別の楽器であると考えています。そのため競合というより、AKAIともAerophoneを展開するRolandとも協調する形で一緒にこの分野を盛り上げていければ、と思っております」と鈴木さんは話します。

CV出力をアナログシンセにつないで演奏することも可能

ところで、NuRAD、NuEVIのサポートについてはどうしていくのでしょうか?

日本は、コウスキミュージックアンドサウンド株式会社がBerglund Instrumentsの輸入代理店をして展開していますが、技術サポートという面では、元AKAI ProfessionalでEWIの開発と修理に関わったメンバーが担当してくれる形です。私がAKAIにいた時代の同僚であり、EWIやEVIを始めたころから携わっているメンバーなので、これ以上ないほど万全な体制で対応していくことが可能です」とのこと。

NuEVIとNuRADの開発元Berglund Instruments

ちなみにコウスキミュージックアンドサウンドでは、Berglund Instruments製品以外にもKOKKOというブランドの取り扱いも行っているほか、ビンテージ機材修理もしているのだとか……。ここでいうビンテージ機材とはシンセサイザ、音響機器、ギターアンプなど、メーカーでサポートが終わってしまった機材のことで、修理で困っている人を救おうというプロジェクトとして10年前から行っているそうです。

“Save the Vintage Project”という名称でビンテージ機材の修理を続けており、MoogやSequencialCircuit、Ensoniq……などなどの機材を扱ってきました。もちろんAKAI Professionalの昔のEWIなどに対応しているので、困っている方はぜひご連絡ください」と鈴木さん。

Save the Vintage Projectという、ビンテージ系の機材修理も行っている

さて、そのBerglund InstrumentsのNuRADとNuEVIは、まだ出て間もない製品であること、またハンドメイドで展開している小さいメーカーだけに、実際にモノを展示して試奏ができるのは、実は日本の島村楽器新宿PePe店だけ、とのこと。その新宿ペペ店で2月28日まで「電子管楽器NuRAD、NuEVI発売記念キャンペーン!」を実施中となっています。このキャンペーンではカラーオプション代無料、延長保証期間を6か月から1年へ延長、購入前の音源セットアップの提案・サポートを行なっているとのこと価格は、NuRAD Basic Modelが190,000円(税別)、NuEVI Basic Modelが155,000円(税別)。

また、島村楽器新宿PePe店では随時、試奏、ご購入前の相談を承っているので、ぜひ興味のある方は足を運んでみてはいかがでしょうか?
撮影協力 島村楽器 新宿PePe店 

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【関連情報】
NuRAD製品情報
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コウスキミュージックアンドサウンド

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