Banner B0
640x200伸縮サイズ
Banner B1
640x200伸縮サイズ
Banner A0(728x90)伸縮サイズ
  • 超高音質を誇る18in/22outのMOTUの第5世代UltraLiteインターフェイス、UltraLite mk5を試してみた

4月9日、人気オーディオインターフェイス、UltraLiteの第5世代目となる製品、UltraLite mk5MOTUから発表され、4月13日より国内代理店のハイ・リゾリューションから発売が開始されました。オープン価格ではありますが、実売価格をみると84,700円(税込)となっており、ローエンドのオーディオインターフェイスとは一線を画すもののようです。前面に打ち出してきているのはDACに米ESS TechnologySabre ES9026PRO DACを搭載し、125dBのダイナミックレンジと-114dBのTHD + Nの測定を実現したという点。音質に対する絶対的な自信を見せているのです。

スペック的に見るとサンプリングレートは192kHzまで対応で、入出力は最大18in/22out、USB Type-C対応のUSB 2.0インターフェイス。CueMix 5という新開発のミキサーソフトをバンドルしており、これによって内部ルーティングを自由に行えるとともに、各入力チャンネルごとにEQ、コンプ、ゲートなどの設定ができ、リバーブも利用できるなど、DSPを駆使できるのも重要なポイント。以前にも紹介したPerformer LiteというDAWが付属しているほか、そこで動作する各種ソフトウェアシンセ、またBig Fish Audio、LucidSamples、Loopmasters、MOTUの6GBのループとサウンドも付属しているなど、かなり充実したソフトウェアが用意されています。そのUltraLite mk5を試してみたので、実際どんなものなのか紹介してみましょう。

MOTUのオーディオインターフェイス、UltraLite mk5が発売された

Banner B2
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner B3
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner A1(728x90)
伸縮サイズ

MOTUのUltraLiteシリーズは高性能オーディオインターフェイスとして国内外で人気のあるシリーズであり、DTMステーションでも「ワンランク上のオーディオインターフェイスMOTU UltraLite AVBで、家での時間を優雅に過ごすというワザ」といった記事などで取り上げてきました。

1Uハーフラックタイプで、18in/22outを装備するUltraLite mk5

今回登場したUltraLite mk5は、その名前からも分かるとおりUtraLite mk4の後継にあたる機種であり、UltraLiteシリーズとして第5世代に当たるもの。第4世代ではESS Sabre ES9016をDACチップとして採用していましたが、今回ES9026Proを採用したことにより、さらに性能が向上しているとのことです。

DACにはESS Sabre ES9026Proを搭載

PCとの接続は、やはり新製品だけにUSB Type-Cとなっていますが、入出力が多くDSPも搭載していることもあり、ACアダプタを使っての電源供給が必要となっています。

USB Type-C接続で、電源にACアダプタを使用する

サイズ的には220(幅)×175(奥行)×45(高)mmで、1.31kgというもので、いわゆる1Uハーフラックサイズ。でも、そんなコンパクトなものに18in/22outも端子が載るの?と不思議に思うかもしれませんが、確かにそれだけの端子が揃っているんですよね。

フロントにはコンボジャックの入力とヘッドホン出力を装備

フロントを見ると左側にコンボジャックの入力が2つあり、これがマイク/ライン/ギター兼用の端子であり、その右にヘッドホン出力があります。

一方、リアを見ると数多くのTRSフォンジャックがズラリとならんでいます。右側にある6個がライン入力で、真ん中にある10個がライン出力。これらを合わせてアナログで8in12outという計算になります。

リアにはTRSフォンのアナログ入力が6、アナログ出力が10用意されているほか、S/PDIFとADATのデジタル入出力がある
さらにリアの左側にはオプティカル(光)のデジタル入出力と、コアキシャル(同軸)の入出力がありますが、オプティカルはADATに対応したものなので8in/8out、コアキシャルは2in/2outだから、トータルすると18in/22outとなる計算ですね。

たとえばCubaseだと全入出力を俯瞰することができるので、これで見てみると……。20in/22outと入力がさらに2つ多く見えます。あれ、なぜだろう、とLoopback In 1、Loopback In 2というループバック入力があるため、20チャンネル分の入力となっているのです。

Cubaseから見ると20in/22outとなっている

各入出力の信号状況は本体フロントのOLEDディスプレイに表示されるレベルメーターで確認することができ、ファンタム電源のON/OFFやPADのON/OFF、またメイン出力はヘッドホン出力の調整や入力ゲインの調整はフロントのノブで行うことができるようになっています。

またここにある3つのノブは押し込み可能型エンコーダーとなっており、OLEDディスプレイに表示されるメニューで、それなりに細かく設定することも可能になっています。

本体のノブだけでも一通りの設定はできるが…

しかし18in/22outもの入出力があり、EQやコンプ、リバーブなどの機能も持つオーディオインターフェイスをどのようにコントロールするのでしょうか?その中枢となるのが、今回新たに登場したミキサーアプリケーションであるCueMix 5です。

UltraLite mk5の機能を存分に発揮させるにはユーティリティソフトであるCueMix 5を利用する

UltraLite mk5がPCと接続された状態で、CueMix 5を起動させると、全体を見ることができるHOME画面が表示されます。この画面だけでも、各入出力をある程度コントロールでき、もちろんここでの設定はUltraLite mk5のフロントのノブやスイッチと連動する形になっています。

CueMix 5のHOME画面

その下のDEVICEを選ぶと、サンプリングレートの調整やクロックソースの設定(内部にするかS/PDIF、ADATにするか)、バッファサイズの調整などができるようになっていますが、よく見ると、いろいろな機能がここにあることに気づきます。

DEVICE画面で各種設定が行える

まずはLoopback Sourceというのがあり、ループバックに何を選ぶかが細かく指定できるようになっているんですね。

またWindowsの場合、Enable Windows Audio Streamsという項目があり、WindowsのMMEドライバでどれを利用できるようにするかを設定可能になっています。

どの信号をループバックさせるかを設定できる

さらにMix Input Metersという項目があり、ここで入力レベルメーターの表示をプリフェーダーにするかポストフェーダーにするかの設定も可能となっており、これだけ見てもUltraLite mk5がかなり柔軟な設計になっていることが分かります。

続いてINPUTを見てみると、アナログ8ch、デジタル10chの全18chある入力の状況が確認でき、それぞれの入力ゲインを調整しあり、逆相設定にしたりすることが可能。Opticalのところを見ると、デフォルトはADATですが、TOSにすることでS/PDIFオプティカルの2chの設定することも可能になっていることが分かります。

INPUT画面では、各端子からのインプット状況を確認でき、入力ゲインの設定などもできる

同様にOUTPUTのほうを見てみると、全22chある出力状況がチェックでき、出力ボリュームの調整ができるようになっています。ちなみに、S/PDIF OutおよびOptical Outを見てみると、それぞれSourceという項目があり、デフォルトではPCからの出力が行くようになっていますが、アナログ入力をそのまま出力できる設定も用意されており、アナログ/ADATコンバーターのような使い方もできるようです。

OUTPUT画面では、各出力状況をチェックできる

試してみたところ、このように設定した上で、PCとUSB接続を切り離してもスタンドアロンで動作する形であり、この後に紹介するEQやコンプ、リバーブなども機能するようになっています(電源を入れ直しても、設定した状態が保持されています)。

では、さらに続きを見ていきましょう。MAIN 1-2 MIXを見ると、ミキサーが登場してきます。よく見ると横方向にスクロールでき、必要あれば、横に伸ばすことが可能になった22chのミキサーになっています。この22chというのは外部からの入力全18chをダイレクトに返すことができるほか、PC側からの出力2chとリバーブ2chで構成されたもの。

MAIN 1-2 MIXはメイン出力へどの信号を送るか、このミキサーで設定できるようになっている

デフォルトでは、PCからのMain 1-2へ出力されたものだけが出力される設定になっていますが、必要に応じていろいろミックスしていくことができるわけです。

またアナログ入力チャンネルの上には、チャンネルストリップの設定が可能になっています。一番上をクリックするとパラメトリックEQ画面が表示され、4バンドでの設定ができるようになっています。

各入力チャンネルの上にあるEQエリアをクリックすると、4バンドのパラメトリックEQの設定ができる

その下をクリックするとゲートおよびコンプの設定が可能で、これらを設定した結果がPCへ入力される、掛け録りの形になると同時に、このミキサーでの出力にも直結するわけですね。

各チャンネルごとにゲートおよびコンプの設定ができる

同様にPHONES 1-2 MIXではヘッドホン出力をどのような内容にするかを設定できるようになっています。さらん、LINE 3-4 MIX~LINE 9-10 MIXまで、すべて個別にミックス内容を設定できるようになっています。

PHONE 1-2 MIX画面ではヘッドホン出力にどの信号を送るか設定できる

そして最後にREVERBは内蔵リバーブを調整するためのミキサーです。リバーブに、どの信号を送るか、このミキサーで調整するとともに、画面右上のReverbボタンを押すことで、リバーブのパラメータ設定もできるようになっています。これを見ると、種類としてはSmall、Medium、Largeの3つのサイズがある形のシンプルなリバーブのようです。

REVERB画面では、どの信号にリバーブを掛けるか設定できる

ただし、このリバーブは基本的にモニター用であり、レコーディングには用いない形です。ただし、どうしてもこのリバーブを録りたい場合は前述のループバック機能を用いることで、利用することも可能となっています。

リバーブの部屋サイズは3種類。各種パラメータの設定も可能

以上、一通り、CueMix 5の機能について見てみましたが、まさにUltraLite mk5の機能をしゃぶりつくせるユーティリティとなっているようです。

なお、今回あまり細かくチェックはしていませんが、このUltraLite mk5はUSBクラスコンプライアントのデバイスであるため、iPhoneやiPadで利用することも可能になっています。そして、iOS用にもCueMix 5が用意されているので、WindowsやmacOSと同じように、UltraLite mk5をコントロールすることが可能であり、たとえばEQ設定などはタッチパネル上で操作できるため、ある意味PCよりも便利に使うことが可能でした。

USBクラスコンプライアントなので、iPadやiPhoneで利用することもでき、iOS用のCueMix 5も用意されている

改めて、このヘッドホン出力およびメイン出力でモニターしてみましたが、これはオーディオマニアでも絶賛する人が多いはずと思うサウンドであり、DTM用途として見ても、非常に強力な武器となりそうです。

さらに前述の通り、ここにはPerformer Liteという強力なDAWもバンドルされており、これだけでも大きな価値のあるソフトだと思います。

DAWであるPerformer Liteも付属している

音質面でプロからも評価の高いMOTUが、より高音質として打ち出したオーディオインターフェイス、UltraLite mk5。音楽制作環境のグレードを上げたい、もう一歩上の音質を実現させたいという人なら検討する価値があると思います。

【関連情報】
MOTU UltraLite mk5製品情報

【価格チェック&購入】
◎Rock oN ⇒ UltraLite mk5
◎宮地楽器 ⇒ UltraLite mk5
◎OTAIRECORD ⇒ UltraLite mk5
◎Amazon ⇒ UltraLite mk5
◎サウンドハウス ⇒ UltraLite mk5
◎Paypayモール ⇒ UltraLite mk5