Banner B0
640x200伸縮サイズ
Banner B1
640x200伸縮サイズ
Banner A0(728x90)伸縮サイズ

自作PC派は要注意、Core-iシリーズでハマる落とし穴

先日、自宅のDTM用PCを1年半ぶりに組み立てました。これまでCore2Quad Q9550というCPUのマシンを使ってきたのですが、そろそろ時代遅れだなと思い、今の世代のCPUであるCore-i7に乗り換えてみようという意図でした。まあ、SSDのドライブも導入していたし、Core2Quadのマシンで、とくに不満があったわけではありません。ただ、雑誌やWebの記事を書くためのテスト環境としては、さすがにマズイだろうということでの新調することにしたのです。

私もノートPCなどメーカー製マシンを買わないわけではないのですが、基本的にはずっと自作派。スタートは確か1993年に作った486DXのころ以来ですから、もう17、18年と自作歴が長いだけに、それなりの自信はありました。もっとも最近はタワー型は邪魔だし、重たいので、もっぱらキューブタイプのベアボーンばかりになっていますが、今回、泥沼にハマりました。理由はインテルのCore-iアーキテクチャのCPUが従来のものと大きく変わり、これまでの常識が通用しなかったからなんです。


Core-iシリーズでの自作には落とし穴がある


Banner B2
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner B3
640x200(320x100)
伸縮サイズ
Banner A1(728x90)
伸縮サイズ

失敗の原因は私の勉強不足であったことは間違いありません。インプレスジャパンのDOS/V POWEWR REPORT(通称パワレポ)という雑誌なども書かせていただいているのに、CPUアーキテクチャの変化などにあまり興味を持たず、しっかり記事を読んでいなかったのが問題でした。でも、とくにDTMを目的とした自作派の方などは同じ罠にハマる可能性が結構高いのではと思い、今回記事にしてみました。

自作PC派と一言で言っても、やはり目的はいろいろでしょう。私の場合は、あくまでもDTM。そもそもOS以外の邪魔なソフトはいらない、というのが自作する大きな理由のひとつでしたし、当初は高音質なサウンドカードやMIDIインターフェイスを追加するのに、拡張スロットがいっぱい欲しかったので、タワー型を自作していました。しかし、オーディオインターフェイスもFireWireやUSB接続となった今、
・CPUは高速なほうがいいし、メモリはいっぱい欲しい
・グラフィック機能は最低限で十分
・コンパクトで静かなマシンがいい

という観点で組み立てています。ただ、あんまり高い機材を買うつもりはないので、いつも最高速のものより、1、2ランク下のCPUを選択し、トータル5~10万円の予算で作るようにしてきたのです。

今回1年半ぶりとなってしまった背景には、CPUは安くなってきたけど、コンパクトなキューブ型で安いシステムがなかなか出てこなかったからです。そんな中、先日Shuttleから「SH55 J2」というベアボーンが発売されました。これは、Core-i7/5/3に対応した製品でありながら、価格が安く、調べてみたらAmazonで27,750円という値段だったため、あまり詳しいことも調べずに、即注文したのです。


Core-i対応の低価格ベアボーン、ShuttleのSH55 J2

もっとも、このベアボーンについては、パワレポの編集長から「いいよ!」と勧められたし、リアを見るとHDMIとVGAの出力を装備するとともに、PCIとPCI Express×16をそれぞれ1つずつ装備しているので、自分でも間違いないと確信していました。そう、グラフィック機能はいつも重視していないので、PentiumIIIのころからだったでしょうか、マザーボード搭載のもので十分とし、グラフィックボードを搭載するということはなくなっていました。


リアにはHDMIおよびVGA端子が搭載されている

まあ、いい加減なもので、ベアボーンを注文してからCPUやらメモリやらをどうするか考えていったのです。調べてみると、CPUソケットはLGA1156というものだったので、CPUはCore i-7 800シリーズか、Core i5シリーズ、Core i3シリーズから選択することが分かりました。Core-i5以下では、Core2Quadから移行する意味がほとんどないので当然Core-i7のいずれかにしようと考えました。

価格的に調べてみると、Core-i7 870 2.93GHzというものが秋葉原で26,360円とあったので、これに決定。またメモリはDDR3-1333の4GBが2枚組み=8GBで13,980円だったので、これをGET。ここまでトータル68,090円。ドライブ類は手持ちものので、とりあえず動かしてみようとさっそく自宅に帰って組み立ててみたのです。

が、電源を入れても、画面に何も映らない! 一応、CPUファンは回るけれど、何のエラー音すら出ません。HDMIをDVIに変換しても、VGAに切り替えても変化はなし。そもそも画面が映らないとBIOSの設定すらできないため、手も足も出せなかったのです。CPUを取り付け直したり、メモリを抜き刺ししてもダメ。電源チェックをしても問題はなさそうと、困り果てました。


CPUやメモリをチェックしても、画面に何も映らない

そこでTwitterを使って、救助をお願いしてみたところ、ポツポツと返事が返ってきたのです。そんな中のひとつに、「CPUにグラフィック機能が搭載されていないのでは?」というものが。

いや、だってこのベアボーンは出力にHDMI端子もVGA端子もあるわけで、マザーボードにグラフィック機能を搭載しているから、その必要はまったくないはずと、そのときは思いました。これまで常識的に、そうだったではないですか!

でも、結論はまさにそこでした。Core-iシリーズでは、CPUにグラフィック機能を搭載するようになり、マザーボード上のチップセットにはそれを持たないのです。しかも、現在そのグラフィック機能を持っているCPUはCore-i5 600シリーズとCore-i3 500シリーズと低スペックCPUのみ。Core-i7はもちろん、Core-i5の700シリーズという4コアのものですら、グラフィック機能がないのです。このグラフィック機能がないCPUの場合、ベアボーンに搭載されているHDMIおよびVGA端子は単なる飾りにしかならない、という落ちでした。


グラフィックボードを挿してようやく動いた

結局、後からPCI-Express×16に刺すファンレスのグラフィックカード(ATI RadeonHD5450)を7,590円で購入してなんとか動き出しました。また、実はその後、マザーボードにATAPI端子がないことに気づき、従来使っていたDVDドライブが使えないことが判明。3日連続秋葉原に通って、S-ATA対応のBDドライブを購入。ついでに、SSDの64GBも新調することにし、計104,000円也。以前に買ってあった2TBのHDDも加えると11万円強、完全に予算オーバーとなってしまいました。


せっかくなのでSSDなども新調しなおした

まあ、最終的には非常に高速で快適なマシンに仕上がったのですが、同じ落とし穴にハマらないよう、ぜひCore-iシリーズのマシンを組む際にはご注意ください。


最終的には快適なDTMマシンには仕上がったが、大変な自作PCだった

Commentsこの記事についたコメント

10件のコメント
  • ゆう

    初めまして。ブログ楽しく拝見させて頂いております。もしかして上海にいるソニーの藤本さんの親族の方ですか?

    2010年10月4日 12:24 PM
  • 藤本健

    こんにちは。読んでいただき、ありがとうございます。
    残念ながら、現時点、中国には親戚はいませんね…。
    実は遠い親戚だったりするかもしれませんが、面識はなさそうです。

    2010年10月4日 4:53 PM
  • ジャクソン

    こんにちは、僕も自作pcでdtmやってます。
     この記事はすごく参考になりました。 僕の自作pcは1年ほど前に組んだのですが、レイテンシーが気になります。 
    cpu:q9550のcore2quad、
    os: windows vista64bit、
    メモリ:4G、 
    hdd:1tB、
    サウンドカード:asus xonar stx 
    なんですが、cubase5.5でasusサウンドカードのレイテンシがー入力40ms 出力120msもあります。最近調べてみるとcorei7の方で一桁の記事がちらほら・・・。core2duoでも一桁の人がちらほら、僕の設定がおかしいのでしょうか?64biが影響しているのでしょうか?
    ぜんぜん分かりません。ロースペックだとは思えないのですが・・・。何がおかしいのでしょうか教えてください。
     
     楽器の録音はサウンドカードではなくレコーディング用のオーディオインターフェイスを経由したほうが音質はいいのでしょうか? 質問ばかりで恐縮ですが教えてください。
     

    2010年12月31日 1:06 AM
  • evtk

    こんにちは。
    私も同じベアボーンSH55 J2でDTM用PCを組んだので、
    なんだか嬉しいです(笑)
    私は件のグラフィック機能トラブルはありませんでしたが、
    メモリの初期不良でお店と自宅を2往復する羽目になり、
    大変な思いをした思い出が。
    PC自体はcubase5.5が快適に動くので満足しています。
    藤本さんの書籍も普段、参考にすることが多いので
    今後もお世話になるかと思います。

    2011年12月30日 12:25 PM
  • 藤本健

    こんにちは。
    PC作りはまあトラブルがつきものですからね。
    これは、必ずしも自作に限らず、メーカー品でも問題はよくありますが…。
    ウチのマシンはすでに
    http://www.dtmstation.com/archives/51710641.html
    の記事でも書いたとおり、SandyBridgeマシンにリニューアルしていますが、さらに快適ですよ。
    ゼヒ、今後ともよろしくお願いします。

    2011年12月30日 1:36 PM
  • Core

    こんにちは。Core i7でも内蔵グラフィックスが存在するものがあるようですね。LGA2011やLGA1155のマザーボードには基本的にはチップセットにグラフィックスが内蔵されていないことが多いようですが、存在しているものもあるようです。CPU・チップセットの両方にグラフィックスが無い場合は注意しないといけませんね・・。

    2013年2月10日 12:28 PM
  • 藤本健

    Coreさん
    こんにちは。この記事、すでに2年以上前のものなので、また最近はいろいろと変わってきているんだろうな、と。そろそろまた新たなマシンを組もうかと思っているところなので、いろいろと注意しなくては、と考えていたところです。

    2013年2月10日 12:53 PM
  • sadamu60

    こんにちは。初めまして。
    マザーボードから、画像がでなく、非常に悩んでいるとき、このページにたどり着きました。組み立てが終わって、さあインストールするぞという段階でくじけてしまいました。結局、グラフィックボードからの出力で何とかなりましたが。そんなん店員も教えてくれなかったやん、と責めたいところです。一応、マザーボードを選ぶとき、HDMIで繋げるものと言って選んでくれたんですよ。ただね飾りなんて、がっかりです。

    2014年12月13日 7:47 AM
  • YoshikuniJujo

    ベアボーンに手を出すことを考えているLinuxerです。事前にこのページを読むことで落とし穴がひとつふさがりました。ありがとうございます。僕は基本的にCPUは低スペック派なのでHDMIは飾りにはならなそうです。

    2015年10月15日 5:27 PM
  • pancho

    H55チップセットのFOXCONNマザーボードで、i3‐540をi7-870に換装したところ、ウインドウズの起動音がきちんとして、ネットワーク上の別のPCからも見えるのに、モニターが映りませんでした。BIOSなのか、それ以外のトラブルなのか、あちこち調べてもわからず、途方に暮れていたところ、この古いブログを見つけました。他に同様の記述がなく、大変助かりました。愛用PC、当分、快適に使えそうです。ありがとうございました。

    2017年8月20日 10:27 AM

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です