Sandy Bridge対応PCでこの夏は節電だ!

仕事柄、年に1、2回のペースでPCを新調しているのですが、個人的には、ここ数年でもっとも期待していたのがSandy BridgeことIntelの第2世代Core-iプロセッサ搭載のマシンです。非常に高速で、GPUを搭載しているからグラフィックカードも不要。しかも低消費電力と3拍子揃っているからです。

個人的には、ここ5、6年はずっとShuttleのベアボーンを利用しているので、Sandy Bridge対応機の登場を心待ちにしていました。当初年明けにも出るのではといわれていたものが、さまざまなトラブルから延期に次ぐ延期で、ようやく5月19日に発売。さっそく、これを購入するとともに、CPUやメモリ、SSD、HDD、光学メディアとすべて新調したので、どんなものなのかをレポートしてみましょう。
ShuttleのSH67H3というベアボーンでDTM用にSandy Bridgeマシンを作った

前回作ったのは、昨年の9月末。第1世代のCore-i7のマシンを作ったのですが、GPU問題でかなりトラブって大変だったことは以前レポートしたとおりです。そんな失敗もあり、その後DOS/V POWER REPORTの編集長にもいろいろ相談に乗ってもらうなどしながら、待っていたのが今回のマシンなのです。
CPUにはIntelの第2世代Core-iであるCore i-7を2600Kを採用。価格も比較的手ごろだった
具体的にはSH67H3という型番で、Shuttle初のSandy Bridge対応のベアボーンです。これと併せて今回購入した部品類と価格は以下のとおり。

Shuttle SH67H3 …… 26,800円
Intel Core-i7 2600K …… 26,280円
DDR3 PC3-10600 4GB×2 …… 5,980円
CRUCIAL 64GB SSD …… 10,980円
WD 5400rpm 2TB HDD  …… 6,280円
SAMSUNG DVD Multi …… 1,980円
合計  …… 78,300円

OSは以前使っていたWindows 7 Ulitimateを利用することにしたので、スペックの割に安く上がったと思いますが、いかがでしょうか?正確にいうと、前のマシン用にDSP版のWindows 7 Home 64bitを10,499円で購入しているので、9万円弱となりましたが、私的にはなかなかリーズナブルなお買い物だったかな、と思っています。

※DSP版の購入の仕方で誤解を招いていたかもしれないので補足を。このDSP版はSamsungのDVDドライブとセットで購入。前のマシンにはBlu-rayドライブを搭載していたのですが、それを新マシンに持ってきて、旧マシンに DVDドライブを入れています。前の写真でもBlu-rayドライブが搭載されていることが確認できるか、と。

前のマシンのHDDをすべて新HDDにコピーしてバックアップをするのにちょっと時間はかかりましたが、マシンの組み立てからOSのインストールまでは3時間程度で完了。今回はこの前のようなトラブルは皆無でスムーズに動いてくれました。
とくにトラブルもなくあっさり組みあがり、OSもインストールできた
64bit版と32bit版のOSそれぞれを使えるようにしましたが(バックアップソフトのTrueImageで3分程度で書き戻して使う)、ここでは64bit版について見てみましょう。まず試してみたのがWindows標準のベンチマークであるパフォーマンス評価。1.0~7.9のスコアをつけるものですが、プロセッサは7.6とほぼ最高値一番低いグラフィックスでさえ6.3とすごい数字が出ています。右に表示される数字、前のマシンでは4.6でしたからすごい向上ですね。
ベンチマーク結果は非常に好成績

一方、省電力マニアである私が結構気にしていたのが、消費電力です。今年は世の中的にも節電がテーマですからね、どんなものかワットチェッカーを使ってテストしてみてビックリ。まずブラウザやテキストエディタなどで使ってみたところ38W前後の低消費電力で動いてくれるのです。これ、私が事務用で使っている超遅いATOMマシンと同程度ですよ。

PCを普通に使っている分には消費電力38Wと超省エネだ!

ここでSONAR X1を使ってデモプロジェクトを再生しましたが、消費電力はそれほど変化せずの40W程度。そもそもCPUパワーもメモリーも有り余ってるから、あまり大きな影響がないんですね。もっともDVD-ROMを駆動してインストール作業をした際には70~80W程度となりましたが、普段の消費電力はとにかく小さくて済みそうです。

ここでもうひとつ報告しておきたいのが、PCの起動時間です。以前のマシンでWindows 7 64bitのSP1をインストールした結果、19秒で、十分すぎるほど満足していたのですが、これが14秒に短縮。爆速ですね!ちなみに、これはBIOSの表示画面が消えてからWindowsが起動するまでの時間です。もちろん、スタンバイ復帰の時間ではないですよ。

最近マシンが古くて遅いなと感じている方、そろそろ買い時かもしれませんよ。

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Commentsこの記事についたコメント

2件のコメント
  • katz

    同じ日に、殆ど同じ構成(SSDだけm4の128GB)で購入しました。
    SX48P2Eからの乗り換えですが、ものすごい静かですよね。
    起動しているのかどうかすら分からなくなるくらい・・・。
    ところで、Core i7 2600KはTurbo boostが効くはずですけど、このベアボーンだと動かなくないですか?

    2011年5月22日 2:10 PM
  • 藤本健

    そのようですね。Shuttleお得意のICEって静音クーラーであるだけに、取説にも、電圧上げるな、オーバークロックするな…ってあるから、TurboBoostは非対応ということなのかもしれませんね。Intel標準の機能ではあるけれど……。そのうち、ファームウェアアップとかで対応するのかも。

    2011年5月22日 3:20 PM

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