Twitter連動のドラム練習ソフト、V-Drums Friend Jamを使ってみた

2月に発表されて以来、ずっと気になりながらもまだ使ったことがなかったのがRolandのドラム練習ソフト「V-Drums Friend Jam」です。これ、ドラムの演奏結果を採点するとともに、その採点結果をTwitterでツイートできるという、ある意味ちょっと怖いソフト。腕に自信がある人なら、どんどん参加できそうだけど、どうなんだろう……、と。

ただ、Rolandのサイト上での説明によれば「※採点は正確さを評価しているものではなく、楽しく練習していただくための演出になっています。」とあるので、必ずしも下手な人はダメ、というものでもなさそうです。実際どんなものなのかを試してみました。
Twitterと連動するドラム練習ソフト、Roland V-Drums Friend Jam


まず、このV-Drums Friend Jamというソフトはフリーウェアで、RolandがWindows用、Mac用に無償で配布しているものです。ただし、これを使うにはいくつかの条件があります。まずはV-Drumシリーズのユーザーであること、そしてドラムのそばにPCを設置できること、PC用のMIDIインターフェイスがあること、の3つを満たしておく必要があります。この3つの条件を満たすこと自体、なかなか難しいかもしれません。

私もPCとV-Drumは持っているものの、その位置が離れていたので、やっかいだなとちょっと思っていました。ただ、ちょうどNETDUETTO βを使う環境を整えるために、PCを新調していたので、条件が整った格好でした。(ちなみにV-Drum以外のエレドラのユーザーでも使うことはできそうです。キック、スネア、ハイハットなどそれぞれのMIDIノートがV-DRUMと揃うように設定したり変換する必要はありますが

Friend Jamを最初に起動すると、まずはTwitterとの連携を求めてくる

そこで、V-Drums Friend Jamをインストールし、起動してみました。するとまずはTwitterのアカウントの設定からスタート、そう最終的な得点をツイートするソフトなので、これを設定しないことには始まりません。ただし、Twitterを使っていない人、またツイートすることに抵抗のある人は、設定しなくても大丈夫です。なので単にドラムの練習用ソフトとして使ってみてもよさそうですよ。

このソフト、世界中のユーザーで得点を競い合うとともに、ランキングが表示されたり、世界地図でどこの位置なのかが表示されることもあり、自分のいる場所を地図上で大まかに指定したりもします。

そして、V-Drumの設定。まずはV-DrumとMIDIインターフェイスをMIDIケーブルで接続した上で、MIDIポートや持っているV-Drumの機種を選択。すべての信号がPCに届いているかを確認するため、各パッドを叩けば準備完了です。

V-Drumの機種を選定し、各種設定を行う

そうしたら、いよいよ練習の開始。練習のためにはBGMを鳴らしながらドラムを叩きます。そのBGM、あらかじめ練習曲がロックやポップス、メタル、ダンスミュージック、ジャズなどでいろいろ用意されていますが、やはり普段演奏している曲を使って叩いてみたいところ。もちろん、そんなことも可能で、MP3ファイルをV-DrumsのMY MUSICのところにドラッグ&ドロップで持っていけばOK。何でも行けちゃうわけです。

手持ちのMP3ファイルを使って練習ができる

またここからの操作、マウスを使わなくてもハイハットやライド、スネアなどを使うと選択や決定といったことが行えるのもポイント。ドラムの前で構えたらマウスやキーボードを触るのは面倒ですからね。

いざ、スタート。PCのオーディオインターフェイス(Windowsの場合、標準のサウンド出力先からの音で、ASIOドライバなどは使いません)から音が出てくるので、それに合わせて叩きます。そう、PC側は同期のチェックなどをしているわけではないようですね。すると画面には、叩いているパッドが表示されたり、採点のためなのでしょうか、半円上のメーターがピラピラと動きます。内側のKICKはキックのベロシティを、外側のPADはキック以外のすべてのベロシティを表示させているようです。また叩いていくと時系列にともない、画面下には半円メーターの記録がグラフとなって表示されていきます。

叩いている状況がリアルタイムにメーター表示され、記録されていく

曲が終了したら恐怖の採点。グラフを見ると分かるとおり、テクニック、バリエーション、キック、ビート、スタミナの5つの評価で採点され、その結果が得点として出てくるのです。自分でライブラリに読み込んだMP3の場合、満点が450点とのことですが、普通に叩いてもそこそこの得点は出てくるようですね。

採点結果は5つの指標で表示され、点数がつけられる

最後にその結果をツイートするか聞いてきますので、問題なければツイートします。これによって公式記録として残るようですね。ソフトが勝手にツイートしてしまう心配はないので、その点の心配はいりません。

ツイートするかどうかを聞いてくる。ツイート内容は「V-Drums workout for 0h16m with #friendjam finished. My best today: 427pt. http://vdru.ms/fj」といったものになる

以前KORGのTwitterウェア、AudioGateを紹介したことがありましたが、各メーカーともTwitterとどう絡めるかなど、いろいろ工夫しているみたいです。このV-Drums Friend Jamの場合、すでに参加者はスタート3ヶ月で100カ国で6,000人を超えたのだとか。Roland担当者が言っていた「東京オリンピックの参加国数(93ヶ国)を越えよう!」という目標は達成したようです。

世界各国のユーザーがTwitterを介して得点を競い合う。現在参加者は100カ国6,000人を越えた

ツイートには#FriendJamというタグが付くので、それを頼りにTwitter上で仲間を探してみるのも楽しいかもしれませんよ。

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