画面中央にあるキレイなグラフィック画像が表示されている部分を「HARMONIC PLACEMENT」といい、左右がPAN、上下が音の高さ、色が明るいほど大きい音を表しており、音楽を再生するとリアルタイムに表示が動くようになっています。
もっとも、どんな楽曲でもOKというわけではなく、60年代、70年代あたりの左右の定位がハッキリしたものが得意で、最近のコンプで思い切り潰した楽曲、定位がハッキリと定まらない楽曲では、ハッキリと1つのパートを指定するのは難しいですが、それでも今までは、絶対にできなかったことを可能にしてくれるソフトという意味で画期的だと思います。
これを使うことで、マイナスワン演奏をしたり、ひとつのパートを取り出して耳コピ用に使うなど、いろいろな使い方が考えられそうです。またPC版には、iPad版のR-MIX Tabと違いさまざまな付加機能が搭載されています。まずは2トラックになっているということ。2トラックを同時に鳴らし、それぞれでこの技術を使えるため、組み合わせての編集作業が可能になっています。
VariPhraseのエンジンを搭載しているのも大きなポイント
またエフェクト機能があるので、取り出したボーカルだけにリバーブをかけるといったことができたり、ノイズリダクション機能により、嫌なノイズ成分だけを除去したり……といったこともできます。さらにRoland自慢の技術、Vari Phrase(バリフレーズ)のエンジンも搭載されているので、音質はそのままに、ピッチを変更したり、テンポを変更するといったこともできるようになっています。
【関連サイト】
ローランド R-MIX Tab製品情報
ローランド R-MIX製品情報