そのNETDUETTOの、ハードウェア版であり、確実に安定したセッションを実現できるシステム「ひかりDUETTO NY1」なるものが、NTT西日本・NTT東日本から49,800円(工事費は別)という価格で発売されました。私もまだ実物を見ていないのですが、発表された内容を元に、どんなものなのかをちょっと紹介してみましょう。
NGN版のNETDUETTOについては、「向谷実さんも太鼓判を押すNGN×NETDUETTOとは?」という記事で紹介したとおり、2011年3月に発表され、楽器フェアほか、いろいろなイベントで披露されていました。また、練習スタジオのStudio246やSound Studio NOAHに実験的に導入されたり、遠隔カラオケサービスの実験として「DAM倶楽部 高円寺」というところで活用されるなど、少しずつ使われ始めていた。ただ、ここには専用の大きな機材が導入されており、あくまでも業務用という位置づけだったのです。
しかし、その業務用の機材をそっくりそのままコンパクトにし、個人でも導入可能なハードウェアにしたのが、今回発表された「ひかりDUETTO NY1」(以下NY1)なのです。しかも、このNY1は、ある意味、業務用で入っていた大きな機材よりも高機能で、汎用性が高くなっているのです。そう、業務用の機材はNGNを使って、東京と大阪など、2拠点を接続して、使うシステムであったのに対し、NY1では、2拠点を接続するモードのほかにも2つのモードが装備され、4拠点をつないだセッションも可能になっているのです。
まず、その2拠点を接続するのが「ひかり電話モード」。これはNTTの「ひかり電話」を使い、電話番号を入力して、相手と電話回線でつないで通信を行うというもの。
「ひかり電話モード」では、NY1の機能を使って、接続相手に電話をかける
この場合は、接続時間に伴い所定の通話料金がかかりますが、通信を優先制御/帯域確保するので、遠隔地であっても、高品位なセッションが可能になります。
2つ目は「フレッツ・v6オプションモード」。これはNTTが2011年7月からスタートしたフレッツ光ネクストにおけるIPv6アドレス接続のオプションサービスを使ったシステムで、最大4拠点まで接続できるというもの。現在、フレッツ・v6オプションが提供されていないエリアもあるようなので、接続可能なエリアは限られますが、まったく新しいサービスモードといえそうです。
今度、ぜひ、実際にNY1を使ってみてのレポートなどができればいいな、と思っているところです。