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ソフトシンセをアナログに置き換えろ!DAWでのMS-20 mini超簡単活用術

35年前のアナログシンセサイザの名器、KORG MS-20を、本当にそのままの形で復刻してしまったというMS-20 mini(大きさは86%とやや小型化)。実売42,000~45,000円と、これも驚異的な低価格になっているため、爆発的な人気となっているようです。現在、実店舗、ネットショップともにほぼ品切れ状態で、入荷待ち。早いところだと数週間で入手できるようですが、まだしばらくはこんな感じが続きそうです。
で、私はというと予約開始直後の1月末にしっかりAmazonで予約を入れたため、発売日である4月13日に入手することができました。ただ、musikmesseに出かけていたり、そのせいで溜まった仕事が山ほどあったりで、なかなか触ることができず、このゴールデンウィークでようやくドップリと浸かっているところ。やっぱりアナログシンセはいいですね!モノフォニック音源ではあるけど、アンプに接続して弾いているだけで、とっても楽しく、触っているだけですぐに何時間もたってしまうほどです。

KORGのアナログシンセ、MS-20 miniをCubase7と組み合わせて使ってみた


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さて、そのMS-20 miniの機能や音については、すでにいろいろな人たちがブログなどに記事や動画をたっぷりと上げているので、そちらをご覧いただければと思います。たとえばKORG自身が作っているビデオとして、以下のようなものもありますね。

ここでDTMステーションとして紹介してみたいのは、これをどうやってDTM環境で利用すればいいのか、という点です。いくら「アナログシンセの音がいい!」、「太い音がカッコイイ!」なんていっても、DAWと組み合わせて使えないと実用上はなかなか厳しいところ。もちろん、ギターやベースなどと同様に、その出力をオーディオインターフェイスに突っ込んでオーディオとしてレコーディングすればいいわけですが、できればもうちょっとスマートに利用してみたいですよね。

従来のアナログシンセは、すべてアナログで構成されているため、PCからのコントロールというのがなかなか難しく、扱いにくかったのも事実です。たしかにMIDI-CV/GATE変換などの機器を利用してコントロールすることは可能でしたが、こうした機材に結構お金がかかってしまうし、なによりアナログシンセに関する知識がそれなりにないと、どうすればいいかが分からないというのが難点でした。


MS-20 miniのリアパネルにはMIDI INとUSB端子がある

ところが、最新機器であるMS-20 miniはその辺がうまくできているんですよ。そうMIDI INはもちろんUSB端子も装備しているから、簡単にPCと接続し、PCからコントロールができるんです。「なんだ、35年前の機材を復刻といったって、結局はデジタルなのか…」なんて早合点してはいけません。その入力部のごく一部を除くすべては昔のままのアナログ回路で構成されています。詳細については、以前AV Watchの記事「コルグはなぜ35年前のアナログシンセを復刻させた? ~ 今の部品と新技術で誕生したMS-20 mini」で紹介しているので、そちらをご覧いただければと思います。


MS-20 miniの入力部分だけにデジタル回路が入っている
が、そのトリックを簡単に言うと、鍵盤だけは昔ながらのアナログキーボードは今作ることができないので、ごく一般的なデジタルスイッチでの鍵盤が採用されています。そしてこの鍵盤を押すと、その信号が内蔵されているCPUに届き、そこでVCOなどに送る電圧を発生させる仕組みになっているのです。そこからは、すべてアナログ回路に行くんですよね。

そのCPUに鍵盤からだけでなく、MIDIから、そしてUSBからも信号が届くようになっており、どこから信号が来ても同じように電圧を発生させることができる仕組みなのです。逆にいえば、外部からコントロールできるのは鍵盤の演奏情報のみ。さらにいえば、音程情報だけであって、ベロシティもないんですよね。


USB接続すれば、ドライバのインストールも不要で、すぐにPCにMIDIデバイスとして認識される

では、実際にPCのDAWと連携させるには、どうしたらいいのでしょうか?これが結構簡単なんです。まずUSBでPCとMS-20 miniを接続すると、ドライバーのインストールなど不要で簡単に認識されます。


Cubase7のMIDIトラックの出力先としてMS-20 miniが見える
たとえばCubase7から見ると、MIDIの出力先としてMS-20 miniが見えるわけです。すでにHALion Sonic SEなどで作っているインストゥルメント・トラックがあったとしたら、それをそのままMIDIトラックへと移行し、その出力先としてMS-20 miniを選択すれば、これでOKです。

ただし、注意点がひとつ。それはMS-20 miniはポリフォニックではなく、モノフォニック音源なので、和音や音の重なりは厳禁。そこだけは手でエディットするなどして修正をしてください。


MS-20 miniのSIGNAL-OUTをオーディオインターフェイスの入力へと接続

もちろん、出力してMS-20 miniを鳴らすだけでは作品として完成させることはできないから、その出力をオーディオトラックへとバウンスしてやる必要があります。といっても、ここも簡単。MS-20 miniの出力端子であるSIGNAL-OUTをオーディオインターフェイスへと接続すればいいだけ。SIGNAL-OUT端子はミニジャックなので、手元にあった「ステレオミニ-RCA」のケーブルを使って接続しました。ただ、これもモノラル出力であるためオーディオインターフェイス側は左チャンネルのみ有効になります。
あとはオーディオトラックを録音状態にして、頭からMIDIトラックを再生していけば終了です。なお、この際、MS-20 miniのフィルターなど各パラメータを動かせば、その結果がオーディオトラックに反映されます。

あとはオーディオトラックへとバウンスしていけばOKだ
そのようにしてオーディオトラックができたら、元のMIDIトラック、インストゥルメントトラックをミュートすれば差し替え完了というわけです。
ちなみに、MS-20 miniにはMIDI OUTはありませんが、USB上には、これが存在しています。そう、MS-20 miniの鍵盤を弾くと、その結果の電圧が発生する一方、そのノート情報がUSBへと出力されるのです。

MIDIトラックの入力としてMS-20 miniが利用でき、MS-20 miniの鍵盤を演奏した結果をMIDIでレコーディングできる

実際、Cubase7のMIDI入力にもMS-20 miniを確認することができますから、MS-20 miniからのMIDIリアルタイムレコーディングも可能なのです。この辺をうまく活用すれば、既存楽曲のMS-20 miniへの差し替えだけでなく、最初からMS-20 miniを音源にすることを前提とした曲作りも効率よくできそうです。

Commentsこの記事についたコメント

2件のコメント
  • Jimi♪

    このDCO(になるのかな)の仕組みというか、パルス派のデューティー比を変えたものをコンデンサーで平滑化することでアナログのボルテージコントロールをする仕組みは、昔から知ってはいたもののシンセのCVに結び付けて考えたことがなかったんで、
    Youtubeで開発者さんの解説を聞いてて、これやん!!と思いまして
    なんかメチャメチャいいヒントいただきました!って感じでした。
    こっそり、いつかシンセ作ってやる!とか考えてますw

    2013年5月5日 7:07 午後
  • 藤本健

    Jimi♪さん
    そう、これ単純な割に、すごく役立ちますよね。
    KORGにインタビューした際、これはKORGのチームで考えた方式だということを言ってましたが、実は20年前くらいのトラ技(だったかな?)などでも、この方式でシンセのVCOへ電圧を送る記事が載ってたりするんですよね。いずれにせよ、デジタルとアナログをつなぐ、非常にいい手段だと思います。

    2013年5月5日 11:04 午後

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