当然、記事を公開してすぐに東京会場は満員で締め切りとなる一方、「北海道、仙台、東京、大阪、福岡があるのに名古屋がない(泣)!」なんて声も数多く上がっていましたが、このたび、名古屋(1月20日)、東京(2月18日)での追加実施の予定が発表されました。このセミナーは、伊橋さん、戸田さんが運営するMiDiPLUS Japanのプロモーションの一環として行った特別企画ということもあり、このセミナー自体は今回が最後とのこと。また、この追加実施に合わせてMiDiPLUSの新製品も3つリリースされたので、合わせて紹介してみましょう。
実施日程 | 会場 | 時間 | |
1月20日 | 名古屋 | 15:00~18:40 | 詳細・受付 |
2月18日 | 東京 | 15:00~18:40 | 詳細・受付 |
ご存知ない方のために改めて紹介すると、先日行われたセミナーは伊橋さんによる『作曲で必要な目から鱗のコツを教えます』、戸田さんによる『クリエイターに必要なミックスダウンの手法を伝授!』という90分ずつの2つのセミナーをセットにしたもの。
12月に東京スクールオブミュージック専門学校で行われたセミナーの様子。91名が参加した
セミナーの詳細内容の公開はNGとのことなので、ここでは伏せておきますが、参加した方からは「ものすごくためになる1万円よりも大きな価値のある講座内容でした。本やネットに書かれてないことを教えてくれます。最高でした」、「エンジニアの考え方が自分の頭になかったので、どういう流れや基準で音が作られているかを知ることができ、すごく役立ちました」、「視覚、聴覚、いろいろと同時にインプットできるセミナーだったので、本やこれまで参加したほかのセミナーと比較しても断然役に立ちました」…といったコメントがSNSや記事コメント欄などにも寄せられていることからも、かなり好評だったことが分かります。
会場にはお土産品のMiDiPLUS製品が展示されていた
の6製品。このうち半分はセミナー金額の1万円を超えるものですから、当然、参加した人の多くも1万円超のものを希望したみたいですね。特に希望の多かった61鍵のX6 miniは輸入が追い付かず、少し時間がかかっているようですが……。
最初に開催された福岡での様子。講演しているのはレコーディングエンジニアの戸田清章さん
でも、採算度外視ともいえるこのセミナー、参加者にとっては願ったりかなったりのものではあるけれど、主催者にとって、本当にメリットがあるのか、ちょっと心配になるところ。先日、伊橋さんにお会いしたので、ちょっと聞いてみました。
よく聞くと人件費は計上せず、お土産となる商品の仕入れと発送代金、交通費・宿泊費など、原価ベースでの赤字回避なので、ビジネス的に成立しているわけではなさそうですね。とはいえ大赤字ではなかったようだから、他人事ながらホッとした次第です。
「僕ら二人でMiDiPLUSという、まだ無名のブランドを日本で広めようとしているので、そのためのプロモーションという位置づけです。広告を出すという方法もありますが、それだと広告記事や写真がインフルエンサーとなります。でも、この方法は実際に製品が行き渡るので、ユーザーのみなさんが友達に見せたり、感想をツイートしたりインフルエンサーになるのです。またセミナーを通して僕らも、お金では得られない非常にいい経験をすることができました」と伊橋さん
大阪会場でのセミナーの様子。ここでの参加者は81名だったとのこと
さすがに、これを何回も続けるのは厳しいので、同じ企画は今回が最後となるそうですが、前回参加できなかった人のために、1月20日に名古屋、2月18日に東京と2回の追加セミナーの実施を決めたそうです。セミナーの内容やお土産品は、前回と同じなので、「できるだけ、前回参加していない人に来てもらえると嬉しいです」とのことでした。とはいえ受付はWeb申し込みで、先着順となっているので、もう一度しっかり聞きたい人、別のお土産製品をゲットしたい人にとってもラストチャンスですね。
81鍵フルキーボードのX8 2017モデル。しっかり重めのキータッチで、実売価格は26,800円
実際に触ってみた61鍵のMiDiPLUS X6 2017モデル。ホワイトボディーでデザイン的にもなかなかカッコいい
のそれぞれです。伊橋さんに紹介していただき、X6 2017の実物を触ってみましたが、重めのタッチのフル鍵盤キーボードで、かなりしっかりしたMIDIキーボードでした。ピッチベンドおよびモジュレーションが、ホイール型ではなく、タッチセンス型だった点は好みが分かれる点だとは思いますが、これだけしっかりしたキーボードがこの価格というのも驚きです。
ピッチベンド、モジュレーションはタッチセンス方式となっている
ホワイトボディーで、LEDが光るデザインもカッコイイですね。見ての通り、4つのコントローラノブを備えるとともに、トランスポートボタンも用意されているのでDAWとの連携もバッチリ。
Volume、PAN、Expression Control、Reverbなどに割り当てられるノブの先端もLED内蔵で光る
製品自体はUSBクラスコンプライアントで、USBバスパワー供給で動作するので、WindowsでもMacでも、USBケーブルで接続すれば、すぐに使うことが可能です。
また、セミナーのお土産ともなっているminiシリーズと同様、WindowsやMacと接続しなくても、単体のMIDIキーボードとして使えてしまうのも、すごくうれしいポイントです。
USB端子をACアダプタに接続すればスタンドアロンで動作し、MIDI OUTから出力される
つまり、このUSB端子にACアダプタを接続するとスタンドアロンで駆動し、鍵盤を弾いた結果が、MIDI OUT端子から出力されるんですね。もちろん、サステインペダルも利用可能なので、61鍵/88鍵のマスターキーボードとしても結構な需要があるのではないでしょうか?
オーディオインターフェイス、コンデンサマイク、モニターヘッドホンのDTM3点セット、STAND BY ME
一方、STAND BY MEのほうは、小さなオーディオインターフェイスであるMiDiPLUS STUDIOmに、高感度のコンデンサマイク、さらにモニターヘッドホンをセットにしたもの。これで16,800円はなかなかのコストパフォーマンスですよね。ただし、注意点としては、このSTAND BY MEにはDAWおよびマイクケーブルは付属していない、という点。
ラージダイアフラムを持つコンデンサマイクは、なかなかの高感度で音を捉えることができる