• ゲームボーイ風小型サンプラー!?多機能な作曲ガジェット、SmplTrekがKICKSTARTERでクラウドファンディング開始!

日本のベンチャー楽器メーカー、SONICWAREソニックウェア)から、時間がない大人たちのための作曲ガジェット、SmplTrek(サンプル・トレック)というゲームボーイ風な見た目のサンプラーが発表され、クラウドファンディングサイト、KICKSTARTERを使っての予約販売が本日スタートしました。手元に届くのは今年9月ごろの予定で、定価は$429。5月17日まで実施されているKICKSTARTERで購入すると、税込み47,500円(3月31日12:00~4月4日11:59までの5日間は、なんと35,500円、詳細は後述)で入手することができます。

SmplTrekは、カバンに入れて持ち運べるサイズ感となっており、ちょっとしたスキマ時間でも曲作りを行える楽しいデジタル機材。出先などで気軽にトラックを作り、時間があるときに自宅でブラッシュアップした上で、YouTubeにUPして発表するといったことが可能。またオーディオインターフェイス機能も付いているので、これをiPhoneに繋いで、ライブ配信・ライブパフォーマンスを簡単に行う、といったこともできるなど、さまざまな使い方が可能です。リリースに向けて最終行程に入っているSmplTrekについて、株式会社ソニックウェアの代表取締役、遠藤祐(@yu_endo)さんにお話しを伺うことができたので、どんな機材で、どういうコンセプトで開発したのか、どのような機能があるのか……など、実際に紹介していきましょう。

SONICWAREが開発したパワフルな小型サンプラー、SmplTrekがKICKSTARTERで予約販売開始!


ではさっそく、どんな機材なのかプロモーション動画があるので、ご覧ください。

All Vocals : マヨワ(株式会社 芸映) https://geiei.co.jp/

いかがでしょうか?サイズ感的には両手に収まる大きさで、まるでゲームボーイみたいなデザイン。実際に十時キーで操作できますし、ABボタンのようなボタン配置にグッとくる方も多いと思います。またカバンに入れて持ち運べるサイズなので、ちょっとした休憩時間や移動中にビートメイクしたり、SDカードが挿さるので、出先で作ったトラックを家で完成させたり、場所を選ばず音楽制作を行うことができます。

十字キーなどを使って作業していく分かりやすい操作性

また本格的なサンプラーの機能が搭載されているので、初心者からプロまで満足できる機材になっていると思います。ある意味SP-404のような感じで使うこともできるし、Ableton Liveのようにシーンがマトリックス上に分かれていて、シーンごとにループを重ねて展開したり……といった使い方もできる機材です。

SDカードが利用できるのでデータの出し入れも簡単

スピーカーが内蔵されていて、ビルトインマイクも搭載されているから、これ単体でサンプリングして、好きな音でドラムマシンのように使ったり、Hi-Z対応のギター入力もあるのでギターをサンプリングして音を重ねていく…といった使い方もできる楽しい機材です。

全部で13トラックあり、そのうち10トラックがサンプラーやシーケンサーなどとして使える一方、3つがグローバルオーディオトラックになっていて、シーンをまたいで録音できるので、ボーカルを録音していくなど汎用的に使うことが可能です。さらにそれ以外に2つ、外部入力をそのまま乗せられるチャンネルが用意されています。ライブ配信中にリアルタイムで声や演奏を加えたり、外部機材のサウンドをミックス/クロスフェードしたり…といった使い方が可能になっており、小さくカワイイ機材だけど、かなりパワフルな内容となっています。

リアパネルにTRSフォン標準ジャックの入出力やMIDIの入出力が装備されている

ところで、「SONICWAREってどんな会社!?」という方も少なくないと思うので、簡単に紹介しておきましょう。同社は、以前国内の楽器メーカーで開発エンジニアをしていた遠藤さんが2004年に設立した企業で、電子楽器に特化した形で製品検査を行ったり、製品の受託開発を行ってきた縁の下の力持ち的に実績を積み上げてきた会社。しかし、遠藤さんの「自分たちのブランドで、自分たちの設計した楽器を世の中に出していきたい」という強い思いから、「今までにない楽器の発明と進化に挑戦し続けることで、新しい楽曲や音楽文化の誕生に寄与すること」をミッションに、これまで4つの電子楽器をリリースし、世界的にも多くのユーザーから支持されている、誇るべき日本のメーカーなのです。

単3電池x6本で駆動できる

その最初の製品は2018年に発表され、「日本の小さなガジェットシンセ、ELZ_1がNAMMでお披露目!」という記事でも紹介したELZ_1(エルザワン)。

SONICWAREが2018年に最初のオリジナル製品としてリリースした多彩なシンセシスエンジンを搭載するELZ_1

また、そのELZ_1に搭載されているさまざまなシンセエンジンを切り出すような形でLIVENシリーズをこれまで3種類リリースしています。「チップチューンからFMサウンドまで、日本のベンチャーSONICWAREが開発したガジェット型シンセ、LIVEN 8bit warpsが18,000円で誕生」いう記事で紹介したことのある、LIVEN 8bit warpsも大ヒット製品となっています。

チップチューンサウンドが楽しめるLIVEN 8bit warps

さらに新たなFM音源デバイスであるLIVEN XFM、ワブルベースなどのサウンドが自慢のWavetableベースシンセ&リズムマシンであるLIVEN BASS&BEATSを昨年発表するなど、SONICWAREは凄い勢いで次々とユニークな製品をリリースしている日本のメーカーなのです。

これまでもSONICWAREではKICKSTARTERなどで先行予約販売をしてから、一般販売へというケースが多かったのですが、今回も一般販売の前に、KICKSTARTERで先行予約販売を行ないます。KICKSTARTERでは、早く購入するほど、より安く手に入る仕組みとなっているのですが、以下のようになっています。

Super Early Bird 3/31 12:00- 4/4 11:59 (最初の5日間) 35,500円
Early Bird 4/4 12:00-4/11 11:59(その後の8日間) 37,500円
Kickstarter Limited 数量限定価格 39,000円
Kickstarter Standad KICKSTARTER販売価格 47,500円

これを見る限り、なるべく早くアクションしたほうがよさそうですよね。しかも、日本のみ送料無料とのこと。では、そのSONICWAREの社長であり、SmplTrekの開発者である遠藤さんにインタビューしたので紹介していきましょう。

 

株式会社ソニックウェア 代表取締役 遠藤祐さん インタビュー

ーーSmplTrekは、これまでのSONICWARE製品であるELZ_1やLIVENシリーズとは違ってサンプラーになっているのですね。
遠藤:はい。普段仕事や家庭があって、以前のようにDAWに向き合ってガッツリと音楽制作する時間がなかったりする人でも、SmplTrekをカバンに入れておけば、ちょっとしたスキマ時間に作曲できる機材となっています。たとえば、電車の中などで、サンプリングしていた素材を十字キーやABボタンを使って、5分でもポチポチしていると、作曲ができる機材なのです。完成した曲は、SDカードにマスタリングしてYouTubeにアップロードできますし、オーディオインターフェイス機能が付いているので、iPhoneなどに繋げて、InstagramやFacebook、YouTubeのライブ配信を行うことも可能です。本体にマイクも搭載してますので、自分が作ったトラックにラップを乗せたり、歌ったり、ギター弾いたり……ライブパフォーマンスして、日々の音楽生活に彩を添えていただければ嬉しいですね。

SmplTrekにはエレクトレットコンデンサマイクが搭載されており、ここでサンプリングができる

ーーゲームボーイ風の見た目もグッときます。具体的にはどんなことができるのでしょうか?
遠藤:外を歩いていたりするとき、ふと「いい音が鳴っている!」と思ったら、本体マイクを使って録音して、リズムの素材にしたりできるし、ちょっとギターを弾いたフレーズをサンプリングし、ループ素材として使う…といったことが簡単にできます。ハイ・インピーダンスの入力もあったりするのでそのままギターに接続できるし、ラインでオーディオ機器に接続するなどして、いろいろな音を取り込むことが可能です。一般にサンプラーは大きく分けると、フレーズをループさせるものと、ワンショットを並べるものがありますが、SmplTrekではどちらもできるようになっています。なので、録り溜めたワンショットサンプルをステップシーケンサーに並べたり、たとえば1小節弾いたギターフレーズを鳴らしたりすることができます。ワンショットとフレーズのループを組み合わせて、作曲を行なっていくことも可能です。

ーー持ち運んでサンプルを集めたり、それを使ってビートを作っていたりするのは、楽しそうですね。
遠藤:ほかにもピアノの単音を録音したりしておけば、クロマチックモードがあるので、サンプリングした音にドレミファソラシドの音階をつけたり、リズムマシンみたいにドラムのループを作成していくこともできますよ。

ーーたとえば、作ったシーケンスはどのようにして、ライブパフォーマンスに生かせるのですか?
遠藤:Ableton Liveのようなシーンの切り替えを持っているので、これを使って場面の盛り上がりを作ったり、Aメロ-Bメロ-サビみたいな流れを作っていくことができます。SmplTrekには全体で13個のトラックが用意されており、そのうちの10トラックはサンプラーやリズムマシン、クロマチックモードで使えるようになっています。また3トラック分のグローバルオーディオトラックは、シーンをまたいで使えるトラックになっているので、ここにボーカルやコーラスを録っていったりできます。あと、外部入力用とUSBオーディオ用のチャンネルも2つ用意しています。なので、実際にライブパフォーマンスするのであれば、曲間が繋がるように仕込んでおいて、切り替えながら自分が作った楽曲を披露する形になりますね。

視認性の高いディスプレイで細かなエディットも行える

--このSmplTrekもまずはクラウドファンディングでの販売になるんですね。
遠藤:はい、今回もKICKSTARTERを使いますが、やはり我々のような小さな会社が世界でアピールしていく上で、クラウドファンディングは重要な手段だと考えています。またここでの反響を見ることで、マーケティング的にも得られるものは大きいし、生産数を考える上でも役立つのです。出荷は9月ごろを目指していますが、KICKSTARTERで予約購入することで、より安く入手できますし、一般発売前にはお手元に届くので、ぜひ、この機会にチェックしていただけたらと思います。

--ありがとうございました。

【関連情報】
KICKSTARTER SmplTrekページ
SONICWAREサイト