もはや人と区別がつかない音声合成ソフト、VOICEPEAKがラインナップを大幅拡充。キャラクターシリーズ含め8ボイスがリリースに

昨年2月に発表され、社会に大きな衝撃を与えた音声合成ソフト、VOICEPEAK。その喋り声を聴く限り、もはや人間なのかコンピュータなのか区別がつかないレベルであり、人が喋るより自然で流暢にも聴こえてしまう画期的ソフトです。その1か月後に発売された製品「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」は6ナレーターセットという商品名なのに女性3人+男性3人+女の子1人=7人の声を切り替えて喋らせることができるというもので、価格は23,800円(税込)という手ごろさ。しかも名前の通り、商用利用が可能となっていることから、個人ユーザーだけでなく、企業導入が相次ぎ、爆発的なヒット製品になったようです。Windows、Macに加えLinux(UbuntuおよびRaspberry Pi)でも使用できる点もユニークなポイントとなっています。

そのVOICEPEAKが、この度ラインナップを大きく拡充しました。当初12月15日にVOICEPEAKのキャラクターシリーズ4製品が発売されると発表されていましたが、約1か月遅れて本日1月13日の発売となったのですが、実は発表されていなかった声も含め、トータル8ボイスが発売となったのです。従来の7ボイスと合わせて、全部で15ボイスが揃ったことになり、活用の場も大きく広がりそうです。実際、どんな声なのかも試すとともに、気になっていた従来製品との関係などもチェックしてみたので、紹介してみましょう。

VOICEPEAKのキャラクターシリーズなど8つのボイスが新たに登場

VOICEPEAKは8ボイス追加でトータル15ボイスがラインナップ

昨年発表・発売された「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」については「音声合成業界に激震! もはや人間の喋り声、入力文字読み上げソフトVOICEPEAKはビジネス用途でも自由に利用可能」という記事で紹介しているので、詳細はそちらに譲りますが、今回そのVOICEPEAKのボイスのラインナップが追加されました。具体的には以下の8ボイスとなっています。

商用利用 DL版価格(税込)
VOICEPEAK 東北ずん子 × 10,800円
VOICEPEAK 彩澄しゅお △※商用ライセンス別売り 10,800円
VOICEPEAK 彩澄りりせ △※商用ライセンス別売り 10,800円
VOICEPEAK フリモメン △※商用ライセンス別売り 6,800円
VOICEPEAK ずんだもん △※商用ライセンス別売り ※東北ずん子に付属、単体販売無し
VOICEPEAK 女性4 11,980円
5,980円 ※6ナレユーザ優待版
VOICEPEAK 男性4 11,980円
5,980円 ※6ナレユーザ優待版
VOICEPEAK 男の子 11,980円
5,980円 ※6ナレユーザ優待版

※6ナレユーザー優待版とは「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」を所有しており、かつAHSのユーザー/製品登録を行った方を対象とした特別価格の商品です。AHSのサイトログイン後のマイページからのみ購入可能です。

上の5つがキャラクターシリーズであり、下の3つが6ナレーターセットと同様、キャラクターがなく、商用可能なものとなっています。

まずは、8つの喋りがどんなものなのかを確認するため、ちょっとずつ喋らせてみたので、以下の動画をご覧ください。

いかがですか?ご覧いただければ、使い方はだいたい分かると思います。VOICEPEAK上で直接テキストを入力してもいいし、このビデオのようにテキストをコピー&ペーストするのもOK。あとは、ボイスを選択した上で再生ボタンを押せばいいだけ。とにかく簡単です。

VOICEPEAKには、これまででトータル15種類のボイスが揃ったことになる

ご存じの方も多いと思いますが、このVOICEPEAKは、AI歌声合成ソフトとして話題のSynthesizer Vの開発を手掛けるDreamtonicsと、Synthesizer VやVOICEROIDなど、さまざまな音声合成ソフトを販売しているAHSの共同開発の製品です。Synthesizer Vの場合は、ひらがな、カタカナ(英語や中国語もOKです)を入力して歌わせるのに対し、VOICEPEAKのほうは、漢字が入っていても、普通に読んでくれるのが嬉しいところ。ほぼ何でも、普通に読んでくれますから、ビデオ作成時のナレーション用や、ゲーム実況をはじめとするネット配信用などに使えるのはもちろんですが、ごく普通に、本を読ませて聴いて楽しむこともできるし、新聞記事を読ませながら台所仕事をするとか掃除をする…なんて使い方もできそうですよね。

インストールされているボイスを切り替えて使う形に

すでに「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」を使っている方からすると、おそらく気になるのは、今回登場した8つのボイスがどういう関係になるのか…ということだと思います。先ほどのビデオを見ても、お分かりいただけたと思いますが、ソフト本体は共通で、そこに「新規インストール」というボタンを使ってライセンス番号を入力することで、新たなボイスを追加していく形です。

従来のVOICEPEAKのユーザーは、「更新の確認」を利用してアップデートする

ただし、これまでVOICEPEAKのバージョンが1.0.1だったのが、このタイミングで1.2.1とバージョンアップされているので、メインメニューから「更新の確認」を使って1.2.1にアップデートしておきます。そのうえで、メインメニューに新たに登場する「ライセンスとアップデート」を選ぶと、ダイアログが開くので、左下の「新規インストール」ボタンをクリックした上で、購入した際に得られるアクティベーションコードを入力すると、ボイスを追加ダウンロードできる仕組みになっています。

1.2.1にアップデートされた「ライセンスとアップデート」から「新規インストール」をクリックして新ボイスをインストールする

フリモメンとずんだもんは、オマケの扱い!?

ここで少し紹介しておきたいのが8つあるボイスを購入する際の関係性について。実は『VOICEPEAK ずんだもん』は単体発売されている製品ではなく、『VOICEPEAK 東北ずん子』のオマケという位置づけです。さらに『VOICEPEAK フリモメン』は単体発売されてはいるのですが、『VOICEPEAK 東北ずん子』、『VOICEPEAK彩澄しゅお』、『VOICEPEAK 彩澄りりせ』のオマケとして入手できる形となっています。発売元のAHSによると、製品版のフリモメンもオマケとして入手できるフリモメンもまったく同じものということですね。

『VOICEPEAK フリモメン』は、キャラクターシリーズのオマケとして入手できる!?

つまり彩澄しゅお、彩澄りりせを買えばフリモメンが付いてくるので、2つのボイスを入手でき、東北ずん子を買えば、ずんだもん、フリモメンが付いてくるので3つのボイスを入手できる、というわけですね。ただし、これらキャラクターのほうは、商用利用不可となっているので、その点は要注意です。もっとも、何を商用利用というのかというのは、結構限られた範囲になっているようです。詳細はAHSのサイト

VOICEPEAK キャラクター製品シリーズ 個人利用許諾範囲
VOICEPEAK キャラクター製品シリーズ 個人向け商用ライセンス
VOICEPEAK キャラクター製品シリーズ 法人ライセンス

にあるので、こちらを参考にしていただいたいのですが、たとえばYouTubeなどの有料チャンネルで利用することや投げ銭機能などに利用すること、アフェリエイト目的で利用することなどは、商用利用の範疇ではないようなので、問題なく使えるようですよ。また、製品により商用ライセンスも販売されているようです。

VOICEPEAKのキャラクターシリーズは商用利用時にはライセンスが必要になるので、その点だけは要注意

エディタにキャラクター表示が可能となり、パラメータはキャラクターごとに異なる

では、機能面についても少し紹介しておきましょう。1.2.1になっても基本的な使い方は変わっていませんが、VOICEPEAK画面の右側にキャラクターが表示されるようになっています。

1.2.0になり、キャラクターが表示されるようになった。そのキャラクターの右上の矢印をクリックすると…

そしてその右上にある矢印アイコンをクリックすると、右側にさらに大きく表示されます。

さらに大きくキャラクター表示させることも可能

一方、各ボイスには[設定]パラメーターとして速さ、ピッチ、ポーズ、音量の4つがあるほか[感情]パラメーターがあります。この[感情]のほうは、女性1や男性2、また今回登場の女性4、男性4、男の子においては、幸せ、楽しみ、怒り、悲しみの4つのパラメーターとなっているのに対し、キャラクターシリーズのほうは、キャラクタによっていろいろになっていますね。これらを変えるだけでも結構、雰囲気が変わるので、声のバリエーションを大きく増やしていくことが可能です。

感情パラメーターはキャラクターによって異なる

ところで、東北ずん子が今回追加されていることから、個人的な興味というか趣味というか、やってみたかったことがあったので、試してみたのが以下のビデオです。

分かる人には分かるかな…と思いますが、かなりいい感じに喋ってくれていますね。もちろん、これはベタ打ちというか、単に文字を入力しただけではなく、ちょっぴり調整はしています。

VOICEPEAKでの喋り方の調整法

その調整などについてごく簡単に紹介しておくと、まず「折木」という苗字はVOICEPEAKは知らないようなので、辞書登録機能を使って登録しました。その際、アクセントについても設定しています。

辞書登録機能を利用することで標準の状態だと正しく喋れない言葉を覚えさせることができる

これで文字入力すれば、普通に読んではくれるのですが、このままだとナレーションっぽいというか朗読っぽい感じになってしまって感情があまりないんですよね。そこで「驚き」と「決め台詞」という[感情]パラメーターを使い、少し声の雰囲気を変えます。

感情パラメーターを動かすことで、かなり雰囲気を変えることも可能

それでも、読み方が淡々としているため、人に呼び掛ける感じを演出するために、「さん」のイントネーションをちょっと強くだしてみます。

必要に応じてイントネーションを調整することもできる

さらに、読み方のスピードが一定だと、どうしてもナレーションっぽくなり、セリフっぽくならないため、長さを少しずついじってみた結果、先ほどのビデオのようになったのです。

各文字ごとにその長さ(発音速度)を調整することも可能

こうして使ってみると、ナレーションや朗読は、ほぼそのままでOKですが、演劇風に仕立てるのは、やっぱり全自動というわけにはいかないようです。でも、いろいろなパラメーターがあるから、その気になれば、結構なディレクションはできそうですね。

なお、先ほども少し紹介した通り、今回の発売にあわせて、エディタが1.2.1にアップデートしています。すでに6ナレータセットを持っている方も、AHSの公式ページで1.2.1に無償でアップデートできます。これにより機能、性能も向上するようですから、やっておくとよさそうですね。

以上、新たに8つのボイスが追加されたVOICEPEAKについて紹介してみましたが、いかがだったでしょうか?使い方はアイディア次第、ぜひいろいろな形で利用してみてはいかがですか?

【関連情報】
VOICEPEAKシリーズ製品情報
「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」製品情報

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