3月23日、PreSonusのStudio One 6.1がリリースされました。今回のアップデートでは、PCやタブレットをプロンプターに変えることのできる歌詞のライブ表示、歌詞編集機能の機能向上、マスタリング・プロジェクトでのテンプレートの使用、ラウドネス最適化セクションにアルバム・モードが追加、Studio One RemoteがStudio One 6にフル対応、ドロップ・ゾーンを使用してビデオを追加、ビデオ・プレイヤー内にタイムコードを表示、カスタム・カラーの作成などが行なわれました。
また、このタイミングでStudio One Professionalの通常版はもちろん、クロスグレード/バージョンアップ/アップグレード、PreSonus Sphere年間メンバーズシップが30%OFFのキャンペーンが4月1日の14時まで実施されています。表記上30%オフとなっていますが、ドル・円レートの関係で実質的にはほぼ35%OFFとなっているようです。従来通り、もともとStudio One 6ユーザーだった方は、無償でStudio One 6.1にアップデート可能となっています。楽曲を制作した後、ライブをする際やビデオの編集時に便利な機能が追加されたStudio One 6.1を紹介していきましょう。
PreSonusのStudio One 6.1がリリース。30%OFFキャンペーン実施中
Studio One 6.0から 6.1で、大幅な機能強化が図られた
Studio One 6 Professionalについては、メジャーバージョンアップのときに、「Studio One 6にメジャーバージョンアップ。ビデオトラックや歌詞機能も搭載し、スマート・テンプレートで操作性も大きく向上」という記事で詳しく紹介しているので、ぜひこちらもご覧いただきたいのですが、Studio One 6になったタイミングでかなりの機能強化が行われました。具体的にはボコーダー、ディエッサが新たに追加され、Pro EQがPro EQ 3へと進化、Autofilterもより便利になっています。またStudio Oneの画面から普段使わない機能を消してしまい、自分だけの使いやすいシンプルなStudio Oneにすることのできるカスタマイズを編集機能。ビデオファイル系の機能がかなり進化しています。もし、楽曲制作だけでなく、ビデオファイルも扱うのであれば、Studio One 6は必ずチェックするべきです。そのStudio One 6が今回、Studio One 6.1へとさらに機能強化されたのです。
今回のStudio One 6.1のアップデート内容を見ていきましょう。ざっくり並べると以下のようになっています。
•[Pro EQ3] シェルフ・フィルターのソロ・モードがハイ/ローパスに
• [プロジェクト・ページ] ラウドネス・ノーマライズ用のアルバム・モード
• [プロジェクト・ページ] プロジェクト・テンプレート
• [ショー・ページ] 演奏ビューの歌詞表示
• [スマート・テンプレート] 未対応ビデオ・フォーマットのエラー処理を追加
• [スタート・ページ] ビデオ・ファイルがドロップゾーンに対応
• [スタート・ページ] 共有中のソングを削除してもリストからは削除されません
• [Vocoder] Noiseアルゴリズムとコントロールが向上
• マクロ・ツールバー・ページをコマンド経由で変更
• トラックとチャンネルのカスタム色
• ループ・マーカー表示の拡張オプション
• FaderPort 8 + 16が新しいパン・モードに対応
• MIDIファイルからノートと共に歌詞をインポート
• Sphereコラボレーターにライブ通知
• MIDIファイルのインポート向上
• 歌詞イベントの移動が「リップル編集」オプションに追従
• スクラッチパッドの歌詞がアレンジの歌詞から独立
• マウスオーバーで歌詞全文を表示
• マクロのシングルステップ取り消し
いくつか、機能をピックアップして詳しく紹介していきましょう。まずは、プロンプター機能についてです。演奏モードの新機能である歌詞表示を使用することで、ステージ上でPCのモニターやタブレットで歌詞をスクロール表示させることができるようになりました。DAWで、プロンプター機能を持っているのは、Studio Oneのみではないでしょうか。プロンプターとは、簡単に説明すると講演や番組などで、演者に向けてカンペや歌詞を表示するもの。大きいライブでもアーティストの足元に歌詞を表示していたりしますが、あれのことです。Studio Oneにプロンプター機能が搭載されたことにより、より音楽的に歌詞の表示が可能になったので、プロの現場での使用が今後増えていくかもしれないですね。
また、このタイミングでiOS、Android、Windowsに対応のStudio OneをコントロールするアプリStudio One Remoteがバージョン1.7になり、Studio One6.1にフル対応しました。これまでと同様に、フェーダーをコントロールしたり、さまざまな機能にアクセスできることに加え、前述した歌詞の表示にも対応。小中規模のライブでも、プロンプターの利用が可能になりました。Studio Oneに同期しているので、もちろんレコーディングでも、アーティスト用の歌詞表示として重宝すると思いますよ。
ビデオ系の機能では、ビデオ・プレーヤー内にタイムコードを表示できるようになったり、ドロップ・ゾーンを使用してのビデオの追加が可能になりました。ドロップ・ゾーンにビデオ追加すれば、複数のビデオをビデオトラックに順番に並べてくれるので、大幅に作業効率が上がりました。タイムコードの表示機能も地味に嬉しいアップデートです。
ほかにもマスタリング・プロジェクトにテンプレートを使用できるようになりました。普段からプロジェクトを使って、マスタリングしている方にとっては、待望の機能ではないでしょうか。また、プロジェクト・ページで複数トラックを並べて、書き出す際に、各トラックのラウドネスを最適化して書き出すことが可能になりました。アルバムの全トラックが同じターゲット・ラウドネスに設定されるのではなく、トラック間の相対的なラウドネス関係が保持されるので、これまで1つずつ書き出していた手間がなくなりました。
マスタリング・プロジェクトのテンプレート化やラウドネスを一括で揃える機能が搭載
3月23日~4月1日まで30%OFFのセールを実施
4月1日までStudio One Professonalの各エディションが30%OFFとなっている
このStudio One 6.1がリリースされたタイミングで、4月1日の14時までStudio One Professionalクロスグレード/バージョンアップ/アップグレード、PreSonus Sphere年間メンバーズシップがそれぞれ30%OFFになっています。これを以下の表にまとめてみました。
通常価格 | キャンペーン価格 | |
通常版 | ¥52,800 | ¥34,320 |
クロスグレード | ¥39,600 | ¥25,740 |
バージョンアップ/アップグレード (Professional/Producer 1.x~5.xから) |
¥19,800 | ¥12,870 |
バージョンアップ/アップグレード (Artist 1.x~6.xから) |
¥39,600 | ¥25,740 |
PreSonus Sphere年間メンバーズシップ | ¥22,000 | ¥14,300 |
Studio One 5以下のユーザーは、このタイミングでグレードアップするのが吉。またArtistを使っている方も、この機会を逃さないように。
サブスクサービスのPreSonus Sphereとは!?
さて、今回のキャンペーン対象にあるPreSonus Sphereをご存知の方は少ないと思うので、これについて解説しておきましょう。PreSonus Sphereは、サブスクリプション型のサービスとなっており、通常価格は月間2,090円、年間22,000円。ライセンスを購入すると以下のPreSonus製品が使い放題になります。
・Notionライセンス
・Studio One / Notion / Notion Mobileアドオン・ライセンス
・30GBクラウド・ストレージ:PreSonus Sphereワークスペースを使用してプロジェクトのバックアップおよびシェアを実現
・コラボレーション・ツール:PreSonus Sphereメンバーを招待してワークスペースでコラボレーションおよびライブチャットが可能
・エキスパート・チャット:Studio Oneエキスパート達にヒントやトリックを学ぶことが可能(テクニカル・サポートではありません)
・Exchange:PreSonusアーティストによるプリセットやコンテンツを入手できる新しいWEBポータルへアクセス可能
・限定イベントやプロモーション:毎月限定コンテンツや特別なサプライズ・ギフトを提供
Studio One Professionalに加えて、楽譜ソフトのNotionやNotion Mobileの全機能、studio Oneの単体購入だけでは付属していない、オーディオ・バッチ・コンバーター、Presence XT Editor、Deep Flight One、CTC-1 Pro Console Shaper、Retro Mix Legends、PreSonus Symphonic Orchestraなど、すべてのPreSonusプラグインとStudio Oneアドオンも利用可能。またPreSonus SphereはStudio Oneの最新バージョンと1つ前のバージョンも含まれているので、前バージョンでの編集が必要な場合や、新バージョンの不具合対処などにも有効です。
PreSonus製品全部入りのPreSonus Sphere
これだけ揃って、今なら15,400円なので、PreSonusのプラグインを使い倒したい方、自分の環境的に楽譜制作が必要な方は、PreSonus Sphereを検討してみてはいかがでしょうか?ちなみに「無料で使えてサクッと楽譜が作れるPreSonus Notion Mobileの実力」という記事で、ソフトと手書きのメリットを両立している楽譜制作アプリPreSonus Notion Mobileについてと、PreSonus Sphereについて紹介しているので、ぜひ参照してみてください。
無料で使えてサクッと楽譜が作れるPreSonus Notion Mobile
以上、Studio One 6.1の概要とキャンペーン情報でした。Studio One 6をお持ちの方は、無償でアップデートできるので、とりあえず更新しておきましょう。前述通り、Studio One Professionalクロスグレード/バージョンアップ/アップグレード、PreSonus Sphere年間メンバーズシップの30%OFFのキャンペーンは、4月1日の14時まで。ぜひチェックしてみてください。
【関連サイト】
Studio One 製品情報
【価格チェック&購入】
◎MI7オンラインショップ ⇒ Studio One Professional通常版
◎MI7オンラインショップ ⇒ Studio One Professionalクロスグレード版
◎MI7オンラインショップ ⇒ Studio One Professionalバージョンアップ/アップグレード(Professional/Producer 1.x〜5.xから)
◎MI7オンラインショップ ⇒ Studio One Professionalバージョンアップ/アップグレード(Artist 1.x〜6.xから)
◎MI7オンラインショップ ⇒ PreSonus Sphere 1年間