みなさんはミキサーって普段使ってますか?「ウチのDTM環境にそんな大きいもの置けないよ」、「ミキサーはDAWの中にあるから十分」、「結構高そうだしなぁ……」なんて思いから、そもそも持つことを検討していない人も多いのではないでしょうか?でも実際に、DTM環境に小型ミキサーを置いてみると、やっぱりとっても便利です。

ちょうど、YAMAHAがアナログミキサーのMGシリーズについてSNSを通じた「ヤマハはたらくアナログミキサー投稿キャンペーン」というものを10月10日~11月28日の期間で実施するということだったので、改めてMG10XUという機材を使ってみました。Amazonやサウンドハウスでの実売が22,800円と手ごろな価格でありながら、「ここまでのことができるのか!」と驚くほどの機能がいろいろで音質的にも抜群です。発売されたのは約3年前で、決して新しい機材ではないのですが、ご存知ない方も多いと思うので、改めて紹介してみたいと思います。


YAMAHAの10ch入力を持ちUSBでPC接続も可能な小型ミキサー、MG10XU

まず、このMGシリーズについてですが、写真のように小さいものから大きいものまで数多くのバリエーションが用意されています。この中で、DTMユーザー用にお勧めできるのがMG●●XUという名称のXUモデルで、具体的には20chミキシングコンソールのMG20XU、16chミキシングコンソールのMG16XU、12chミキシングコンソールのMG12XU、そして今回使ったコンパクトな10chミキシングコンソールのMG10XUのそれぞれです。


数多くのバリエーションがあるYAMAHAのミキサー、MGシリーズ

10チャンネルというと、入力数的にはそこそこの規模ですが、このヘッドホンとの組み合わせの写真からも想像できる通り、思ったよりコンパクトなんですよね。ここにはUR22mkIIなどURシリーズでもお馴染みのマイクプリアンプ、D-PREが4つ搭載されており、最大4つのマイク、10のライン入力(4モノラル+3ステレオ)に対応したミキサーになっているんです。


MG10XUをヘッドホンと比較してみると、10chミキサーといっても、とてもコンパクトであることが分かる

「とはいえ、DTMは1人でやってるので、そんなに入力があっても……」と思うかもしれません。でも「iPhoneから音を流しながらちょっとキーボードをプレイしてみたい」、「この前買ったドラム音源をちょっと繋いで、一緒にならしてみたい」……となったときに、ミキサーが1つあれば、そこに何でも接続して1つのヘッドホン、1組のスピーカーですべてを鳴らせるというのは、やっぱり便利なんですよね。10chって思ったよりもすぐに埋まっちゃいますから。また、この大きさなら、机の上に置いておいても邪魔にならないし、全端子が上向きにあるから、接続においても奥行きが必要になったりしないんですよね。


MG10XU(左)とAG03 MIKU(右)

なお、それにしても10chもいらないよ、というのであれば、以前にも紹介したYAMAHAのAGシリーズというのを使うのも手。AG03なら3ch入力+α、AG06なら6ch入力+αの機能を持っているので、そもそも持っている機材がそんなにない、というのであればAGシリーズでもいいかもしれません。


さまざまなパラメータを持っているMG10XU

一方、多チャンネル入力のオーディオインターフェイスがあれば、それを使うとうのも手ではあるのですが、こうしたミキサーならコンピュータが起動するのを待つ必要なく、すぐに使えるというのも便利だし、いちいちDAWのミキシングコンソール画面を操作しなくても、ツマミを触ればすぐに音量やEQが調整できるというのは、圧倒的に便利です。


1~4chには3バンドのEQ(緑色)が装備されている

実際に音を聴いてみるとわかるのですが、各チャンネルに搭載されたEQの効き具合がすごくいいんですよ。マイクプリを搭載した1~4chにはHIGH、MID、LOWの3バンドEQが、5/6、7/8、9/10chのステレオ入力には、それぞれHIGH、LOWの2バンドEQが搭載されており、これらをキュッと回すと思い切り音を変えられるというのは、使っていてもなかなかいい気分です。


1~4chは、YAMAHA自慢のマイクプリ、D-PREが搭載されている

しかも1chと2chには独立したコンプも搭載されているのが便利なところ。それもパラメータは1つだけで、これを回していくことで、入力の音圧を簡単に調整できるから、マイクの感度が低いので、ちょっと上げたい…といった場合に難しいことを考えずすぐに使えるのも嬉しいところなんですよね。


1chと2chには1ノブで調整できるコンプも搭載されている

そして、このXUモデルの入出力において重要なポイントは、PCとUSB接続できる、という点なんです。DAWから音を出したいということもあるでしょうし、ソフトシンセをMIDIキーボードで鳴らして音を出したいということだってあるでしょう。そんなときに、USB経由で簡単に音が出せるというのはやっぱり便利です。


Cubaseから見ると、MG10XUは2IN/2OUTのオーディオインターフェイス

システム的にいえば、24bit/192kHzの2IN/2OUTという構成ですから、UR22mkII相当のものがここに内蔵されていると考えていいでしょう。WindowsではASIOドライバ、MacならCoreAudioドライバのデバイスとして使うことが可能です。もちろんWindows/MacからiTunesやWindows Media Playerなどで音を出すといったこともできますよ。


9/10chの入力は、ボタンでラインかUSBかを切り替え可能

この際、USBからの音は9/10chに入ってくるので、ライン入力にするかUSB入力にするかは、ボタンで切り替えるようになっています。この場合でもMG10XUはアナログミキサーなので、入ってきた音はすぐにアナログ化されるため、9/10chにあるEQもそのまま使えちゃうのが便利なところです。

一方、このUSBは入力用だけに使えるわけではありません。全10chをミックスした音をPC側に流し込むことも可能であり、ミキサーに接続されている音を丸ごとDAWなどへレコーディングすることもできるのです。もちろん前述のEQやコンプを通した音のままレコーディングできるから、とっても分かりやすいですよ。


計24種類のエフェクトを切り替えて利用することが可能なSPX機能

そしてもう一つMG10XUに搭載されている大きな機能がマルチエフェクト、SPXです。個人的には30年前に購入した初代SPXシリーズであるSPX90が今も現役で手元にあるので、ちょっと不思議な感じもするのですが、当然のことながらSPX90を遥かに進化させて、音質的にも圧倒的にいいものが、MG10XUの中で使えるわけです。


今でも手元で現役機材として動作する30年前のYAMAHAのマルチエフェクト、SPX90

具体的にいうとリバーブ、ディレイ、コーラス、フランジャー、フェイザー、オートワウ、ディストーション……などなど全24種類のエフェクトを切り替えて使えるようになっており、これも全10chからセンド・リターンの形で使えるようになっています。

そして絶妙なのが、このSPX機能もパラメータが1つだけだ、という点です。24種類あるエフェクトを番号で選び、PARAMETERというツマミを回すだけ。リバーブであれば、ツマミを右に回していくと反響が大きくなっていくし、ディストーションなら歪みが強くなり、フランジャーであればフィードバックが大きくなっていく……という感じ。難しいことを考えずに、直感的にエフェクトが使えちゃうのも先ほどのコンプ同様に使いやすいです。

MGシリーズのXUモデルにはCubase AI 9がバンドルされている

ところで、前述のAG03AG06にはCubase AI 9がバンドルされていますが、もちろんMGシリーズのXUモデルもCubase AI 9が付属しています。正確にいえば、Cubase AI 9のダウンロードコードが付属していて、これをネットからダウンロードする形ではありますが、DAWを持ってない、Cubaseは使ったことがない、という場合にはこれを使うのもいいですね。


iPhoneやiPadともUSBによるデジタル接続が可能

さらにこのUSB端子はWindows、Macだけでなく、Lightning-USBカメラアダプタ経由でiPhoneやiPadとの接続も可能になっているので、より手軽にレコーディングしたり、プレイすることもできるわけです。

これだけの機能を持った10chのミキサーが22,800円というのは、やっぱり安いなぁ……という印象ですが、いかがでしょうか?


「ヤマハはたらくアナログミキサー投稿キャンペーン」が10月10日~11月28日まで実施中

なお、冒頭でも書いた「ヤマハはたらくアナログミキサー投稿キャンペーン」をYAMAHAが現在実施中です。これはMGシリーズが写っている自宅スタジオの写真とコメントをTwitterやFacebookにハッシュタグを入れて投稿すると、抽選でスタジオモニターヘッドホンの「HPH-MT8」またはパワードスタジオモニター「HS5」ペアがもらえるというものです。

内容は以下の通りとなっています。
【キャンペーン期間】10月10日~11月28日
【プレゼント品】スタジオモニターヘッドホン「HPH-MT8」またはパワードスタジオモニター「HS5」ペア
【Facebookからの応募方法】
①2017年10月10日のヤマハコマーシャルオーディオジャパンからのキャンペーン投稿に「いいね!
②同キャンペーン投稿にアナログミキサーMGシリーズまたはMGPシリーズの「お気に入りポイント」と「はたらくミキサー写真(※)」をつけてコメント
【Twitterからの応募方法】
①ヤマハコマーシャルオーディオジャパン公式アカウントを「フォロー
②「#ヤマハアナログミキサー」をつけて、アナログミキサーMGシリーズまたはMGPシリーズの「お気に入りポイント」と「はたらくミキサー写真(※)」をツイート
※MGシリーズまたはMGPシリーズを使用している写真
詳細はヤマハのサイトをご覧ください。

【関連情報】
ヤマハはたらくアナログミキサー投稿キャンペーン情報
ヤマハコマーシャルオーディオジャパンFacebookページ
ヤマハコマーシャルオーディオジャパン公式Twitter
MGシリーズ製品情報

【価格チェック&購入】
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