11月2日、Abletonから約4年ぶりとなるLiveの新バージョン、Live 10が発表されました。発売は2018年の第一四半期予定で、国内では代理店のハイリゾリューションから発売されます。ラインナップとしては上位版のLive 10 Suite(実売価格:84,074円税別)、標準版のLive 10 Standard(実売価格:52,593円税別)そして、エントリーモデルのLive 10 Intro(実売価格:12,778円税別)の3種類です。エデュケーショナル版を除くLive9シリーズはLive 10リリースまでの期間中、通常価格から20%オフのセールプライスが適用され、11/2以降に購入した人はLive 10への無償アップグレードライセンスが付与されます。

Live 9が2013年に発売されて以来のメジャーバージョンアップとなるLive 10は、4つの新しいデバイス、完全にリデザインされたサウンドライブラリ、ワークフローを加速する洗練されたツールをはじめとした新たなエッセンスが導入されているとのこと。まあ、まだモノを入手していないので、分からないこともありますが、便利な機能が追加されているようなので、資料をもとに紹介しましょう。


Ableton Live 10が2018年の初頭(1月~3月)に登場する
まずは新しく標準搭載されたインストゥルメント、Wavetableです。そもそものWavetable=ウェーブテーブルというのはシンセサイザーの音色合成方式の一つで、波形のデータをメモリーに記憶していてそれを再生するというもの。簡単にいえばサンプラーですね。資料によれば、この新しく追加されたこのシンセサイザは「広大なソニックパレットとして、アナログや豊富な楽器群から成るバラエティに富んだウェーブフォームに、モデルリングされたアナログフィルタ、深く柔軟なモジュレーションから構成されています」とありますから、比較的オーソドックスなマルチ音源が搭載されたのではないでしょうか?


Live 10に搭載されるWavetable音源

新たなエフェクタとしては「Echoやオーバードライブ、ディストーション、ファズサウンドをモデリングしたPedalデバイスが新たに搭載された」とのこと。Drum Bussというドラムサウンドデザインツールは、トランジェントの調整やサブベース、トランポーズなどを装備していて、結構使えそうなプラグインが追加されたように感じます。



そしてワークフローの改善ということで以下の9のポイントが上げられています。

①新しいLiveのインターフェイスは、よりブラッシュアップされたグラフィックスと洗練された色彩を採用し、視覚的にも一新がなさ れています。最新のテーマ達は、あらゆる環境で視認性を向上させます。
②Captureのリコール。レコーディング前のアイデアもそのままに、Liveで試奏したフレーズとグルーヴをMIDIクリップとして記録 することを可能にしました。これにより、自然にインスピレーションを音楽に変えることを実現しています。
③1つのクリップビューに2つ以上のクリップの内容を表示、複数のMIDIクリップの同時編集を可能となり、よりシンプルなワーク フローを実現し、適切にクリップの編集が⾏えます。
④アレンジメント・ビューのナッジ、タイムストレッチ、ワンタッチ・ズーム、ドラッグ・アンド・ドロップ・トラックの複製などに改良を加え、 迅速、かつ容易なアレンジエディットを可能にしました。
⑤ブラウザコレクションでは、お好みのサウンドへスピーディにアクセスすることを可能にしました。カスタマイズ可能なブラウザを用 いることで、サンプル、サウンドが瞬時に目視いただけます。
⑥グループトラックのグルーピングが可能になり、多くのトラックを扱うプロジェクトにおいてもよりシンプルなプロジェクト管理を可 能にしました。
⑦クリップ、MIDIノート情報の途中から再生が開始されても指定のMIDIノートをトリガーいただける仕様にアップデート。パッ ドサウンドやその他の持続音も同様、モニターするためにノートを最初から再生する必要はありません。
⑧I/Oリネーミングにより、スタジオの楽器やハードウェアに合うようLiveの⼊⼒と出⼒に自身で名称を加えることが可能に なり、適切なルーティングを簡単に選択いただけます。
⑨超低域のレンジもフォローする新しいEQ Eightとチャンネルストリップに搭載されたSplit Stereo Pan、Utilityデバイスの Bass Mono機能の追加など、ミキシングツールのアップデートが施されています。


Live 10では、ワークフローがさらにスムーズになる

まだ実際に使ってないので、細かなところまではわからないのですが、期待したいところですね。

そしてサウンドライブラリも新しくなっています。こちらも資料においては
①Core Libraryは、より豊かでより詳細なサウンドで、さらに高い品質へのアップグレードを実現し、また、ブラウザにおいてもこれらのサウンドへのアクセスがしやすい構成がなされています。 新しいEssential Instrumentsは、シンセ、マルチサンプリング・エレクトリック・キー、ドラム、4つのサウンドを含んだ新しいパックです。
②CuratedCollectionsは、共通の音のテーマを共有する楽器、クリップ、サンプルを含む、進化するスタイルとシーンを結びつける音楽スレッドをキャプチャする、コンパイルされたPackです。
とのことなので、ここもLive 10が登場した際の大きなチェックポイントとなりそうですね。


Live 10ではサウンドライブラリもさらに充実する

そのほか、Live 10はハードウェア周辺機器であるコントローラー、Pushとの連携も強化されています。


Pushに新たなハンズオンコントロールが追加

こちらも資料においては
①新しいステップシーケンシングレイアウトにより、ノートのステップシーケンシングとリアルタイムの同時再生が可能となりました。 •クリップ内のノートがPushに直接表示され、クリップナビゲーションにおいてのブラッシュアップが施されます。
②Wavetable、Echo、EQ Eight、Compressorなどの主要AbletonデバイスのインターフェイスがPushディスプレイに表 示され、視認性に⻑け、より直感的な操作を実現します。
③ワークフロー改善のためのレイアウトを配備し、パターンの構築や拡張、トラックアーミングなどの操作が可能にアップデートし、 よりスムーズな新しいフローを提供します。 
そのほかCycling '74のMaxのLiveバージョンであるMax for LiveがLive 10に標準搭載され、完全に結合されています。これにより、より素速いロード、省CPU使用量、Liveのネイティブデバイスのように扱えることを可能にしたとのことなので、今まで以上に幅広い使い方ができそうです。


11月2日以降にLive 9を購入した人は新バージョン、Live 10へのアップグレードが無料で行える

以上、とりあえず速報としてお伝えしたLive 10。ぜひ、今度しっかりレポートできればと思っております。

【関連情報】
Ableton Live製品情報(ハイリゾリューション)
Ableton Live製品情報(Ableton)

【価格チェック】(いずれもLive 10へのアップグレードが無料で可能)
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