藤本健の“DTMステーション”

藤本健の“DTMステーション”

DTM、デジタルレコーディング、DAW、MIDIといった分野の情報を紹介します。
初心者の入門用として、プロミュージシャンの実践術としても役立つ記事、製品レビューなどをお届けします。
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カテゴリ: DTM温故知新

DTMステーションというWebサイトを長年運営してきて、こんな基本的なこともしっかり書いていなかったのか……との反省から、今回は今さらながら「DTMとDAWの違い」ということについて紹介してみたいと思います。確かに、初めてDTMの世界に触れる人にとっては、同じ3文字の用語であり、Dから始まる似たような略語。何が違うのか、同義語なのか、わかりくいかもしれませんね。

もちろん、ご存じの方から見れば「いやいや、そもそも比較する用語じゃないから」なんて指摘されるとは思いますが、初めての方にとっては「???」というところでしょう。一方でDAWは世界共通用語だけれど、DTMは国内でしか通用しない用語だったりもするのです。そうした言葉の背景も含めて、見ていきましょう。


DTMとDAWって何が違うの!?
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DTMにおいて、今も重要な意味を持つMIDI。そのMIDIの規格の管理を行うと同時に、MIDI検定試験制度の運営を行っているのが、一般社団法人音楽電子事業協会、通称AMEIです。このAMEIはヤマハローランドコルグカワイティアックカシオズーム……といった楽器メーカーからインターネットクリプトン・フューチャー・メディアなどDTM系のソフト会社までが揃う業界団体であり、ここでMIDIの新規格が議論されたり、次世代のMIDI企画に関する調査や研究も業界横断的に行われているのです。

そうした中、MIDI発祥のキッカケや、黎明期のMIDIについて調査研究を行っている研究者や学生がいて、AMEIの事務所に頻繁に訪れて調べものをしている……という話を先日AMEIの事務局から聞きました。彼らが何に関心を示しているのか、私もちょっと興味があったので、少し話を伺ってみました。


AMEIに何度も訪れてMIDIに関する調査研究を行っている3人の学生、研究者
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ローランドの創業者であり、元社長、元会長。現在、ATV株式会社の代表取締役会長で、公益財団法人かけはし芸術文化振興財団名誉顧問である梯郁太郎(かけはしいくたろう)さんが4月1日、お亡くなりになりました。ご遺族の意向もあるようで、ATVやローランドからも正式な発表は現時点ではありませんが、ご冥福をお祈りいたします。昨年末のATVの新製品、aFrameの発表会のときにお見掛けした際にはとってもお元気でいらっしゃったので、楽器業界のために100歳くらいまでは……と思っていたのですが、87歳だったとのことです。

ご存じのとおり梯さんはMIDIの考案者・開発者であり、そのMIDIの功績からグラミー賞を受賞されている方でもあります。その梯さんに、2011年にインタビューさせていただいたことがありました。ちょうどスティーブ・ジョブズが亡くなった直後で、朝日新聞社のAERAのスティーブ・ジョブズ追悼号でのインタビューという形だったのですが、この際、かなりいろいろマニアックにお話を伺ったため、その内容の大半は記事にならないままお蔵入りとなっていました。内容的にはかなり貴重な情報もいっぱいあったので、その時のメモを元にインタビュー記事として書き起こしてみました。


2011年に梯さんのご自宅でインタビューさせていただいたときの写真 

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ときどき、昔のDTMについて振り返る「DTM温故知新」シリーズ。今回、振り返ってみるのは20年前、1997年にYAMAHAが出したプラグインボードについてです。いまプラグインといえば、VSTやAudio Units、AAXなど、DAWをソフトウェアで拡張するものを意味しますが、まだPCのスペックが低かった20年前は、ハードウェアのプラグインで音源を拡張するというコンセプトの製品が存在していたんですよね。

当初、XG音源を拡張するXGプラグインシステムとして3製品がリリースされたプラグインボードは、その後DTM音源のみならず、YAMAHAのシンセサイザ、MOTIFシリーズなどの拡張できるModular Synthesis Plug-in Systemへと進化し、計12製品が発売されてきました。これらプラグインボードとは何だったのか、私の手元にある当時のカタログなどを見ながら、振り返っていきましょう。


YAMAHAが出したハードウェアのプラグイン、PLG100シリーズ
 
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1994年6月にプレ創刊号の0号、翌7月号が創刊号となったDTMマガジンが、本日11月8日発売の2016年12月号通巻第273号を持って休刊となることが明らかになりました。これまでずっと月刊誌として発行されてきたのが、今年の2月号から隔月刊に変更になったため、もしかして……なんて悪い予感はしていたのですが、残念ながらそれが現実になってしまったようです。

もっとも、今後もYouTubeチャンネルは引き続き運営されるとのことなので、完全に無くなるわけではないようですが、やはり紙媒体の雑誌が終わってしまうのは寂しい限り。改めてDTMマガジンの歴史を振り返ってみたいと思います。


最終号となるDTMマガジン2016年12月号

 
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普段、カラオケボックスを利用しているという人も多いと思います。中にはボーカル練習のため、楽器練習のために一人で通っているという方もいるようですが、ここにあるカラオケマシンはMIDI音源でできているというのは有名な話ですよね。いわゆる通信カラオケと呼ばれるもので、ネットワークを通じてMIDIデータと歌詞を受信し、それを再生するわけですが、最近はMIDIだけでなく、オーディオレコーディングも利用したリッチなカラオケデータも出てきているようです。

その通信カラオケ、エクシングのJOYSOUND系とUGA系、また第一興商のDAM系などといくつかの機種に分類することができますが、その系列によってRolandのGS音源やYAMAHAのXG音源、さらにはその互換音源などが用いられているんですよね。GS音源やXG音源というと、懐かしく思われる方もいると思いますが、カラオケの世界ではまだ第一線で活躍している機材でもあるんです。そして、そのカラオケマシンで、最新のヒット曲が歌えるということは、そうしたデータが日々入力されているというわけですよね。先日、そんなカラオケデータの入力を行っている都内の会社、株式会社シーミュージックの社長、三木康司さんにお話しを伺う機会があったので、カラオケデータ入力とはどんなお仕事なのか、いろいろと聞いてみました(以下、敬称略)。


カラオケデータの制作会社、シーミュージックでお話しを伺った
 
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昨年末にリリースして大きな話題になったRolandSOUND Canvas VA。90年代のDTMを代表するSC-88ProSC-55mkIIなどを、WindowsおよびMacのVSTプラグイン、AUプラグインとして利用できるということで、当時を知るユーザーからの注目を集めたわけです。

そのSOUND Canvas VAをどう利用するかは人によって違うとは思いますが、「当時の曲データを今のマシン環境で再生するために利用したい」というニーズはかなり高いのではないでしょうか?ただ、DAWによってはうまく利用できないケースも出てきているようです。そこでSONARなどでもうまく鳴らすためのWindowsにおける裏ワザ的方法として、VST Hostというソフトを使う手法について紹介してみたいと思います。


SONARの外部MIDIとしてSound Canvas VAを利用する
 
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この写真に写っている、緑色の電子基板むき出しの機材が何だかご存知ですか? iPad Air 2の手前でちゃんと動作しているので、かなり不思議な組み合わせではあるけれど、これはちょうど40年前の1976年に日本で初めて誕生した一般ユーザー向けのコンピュータ、TK-80です(正確には、この写真の機材は1977年にTK-80のエコノミータイプとして発売されたTK-80E)。

当時はまだパソコン(Personal Computere)なんて呼び名はなく、マイコン=マイクロコンピュータとかワンボードマイコンなんて呼んでいましたが、このTK-80は私が大切に保管しているもので、久しぶりに電源を入れたらしっかり動作することも確認できました。今回は、このTK-80にスポットを当てて、DTMとの関係性について考えてみたいと思います。


40年前のワンボードマイクロコンピュータ、NECのTK-80
 
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先日も「SC-88Pro復刻版がVST/AUで登場だ!SOUND Canvas VAがお披露目」という記事でお伝えしたRoland謹製のプラグイン版SOUND Canvasが、本日12月24日のクリスマスイブに発売されました。価格は14,000円(税抜)で、RolandのオンラインショップであるRoland Content Storeからのダウンロード販売という形でのリリースです。

すでにiPhone/iPad版は今年1月に発売されていたわけですが、プラグイン版が登場したことで、より自由度高くPCのDAW環境で昔懐かしいサウンドを思う存分使えるようになったわけです。動作環境としてはWindowsのVSTおよびMacのVSTAudioUnitsとなっていますから、ほとんどのDAWで利用できるわけですが、昔のMIDIファイルを鳴らすには多少のコツが必要となってくるようです。そのSOUND Canvas VAを数日早く入手して、いろいろと試してみたので、そのコツとノウハウを少し紹介してみたいと思います。


プラグイン版としてRolandが復刻させたSOUND Canvas VAがついに発売

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サンプラーやアナログモデリング音源の音作りはある程度分かるけど、FM音源だけはさっぱり分からない」、「FM音源、フィルターがないって意味分かんないですけど」……そんな思いの人は少なくないと思います。その昔、8ビットパソコン内蔵のFM音源をいじったり、携帯内蔵のFM音源をハックして使っていた人でも、「音作りだけはさっぱり…」という人も多いようですね。

それはFM音源がほかのシンセサイザと仕組みがまったく異なるためなのですが、9月にヤマハからreface DXが発売されたことにより、またFM音源に大きな注目が集まっています。reface DX自体は品不足でなかなか入手困難という状況のようですが、そうした中、ヤマハ主催による「誰でもわかるFM音源」というセミナーが先日、開催されました。講師は、DX7の音色カートリッジ「生福」で一世風靡した音楽プロデューサーの福田裕彦(@YasuhikoFK)さん。それを聞いて、「懐かしい!」という人もいると思いますが、生福は、現在テルミン奏者として活動している生方則孝さんとのユニットで、当時、さまざまなFM音源独特なサウンドを生み出して、みんなを驚かせていました。福田さんは、先日発売されたreface DXの音色づくりにも携わっているとのことですが、その福田さん直伝のFM音源セミナーを覗いてきたので、そのエッセンスを少しお伝えしてみたいと思います。


生福の福田裕彦さんによって行われた「誰でもわかるFM音源」講座
 
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