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即日App Store総合1位にランキングされたKORGのiPad用新音源、iMS-20

KORGからiELECTRIBEに続くiPad用楽器の第2弾、iMS-20が11月9日にリリースされ、早くもAPP STOREのトップ有料iPad APP総合での1位にランキングされています。この開発にはDS-10や年末にリリースされる予定のKORG M01の開発を行ったDETUNEの佐野電磁(佐野信義)さんをコンセプターに迎えて音楽制作ツールに仕上げたとのことです。

先日、DETUNEにKORG MS01の取材に行った際、それっぽい話をほのめかしていたので、何か出るんだろうな、とは思っていたのですが、KORGから製品発表のプレスリリースが届く前に、ITmediaの松尾公也さんの記事で知ってビックリ。さっそく購入して試してみたのでファーストインプレッションとして紹介してみましょう。


1978年のKORGのレトロ機材がiPad上に復元された


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まずiMS-20を一言で説明すれば、1978年に発売されたKORGのアナログシンセ、MS-20を再現するとともに、同年リリースされた16ステップのアナログ・シーケンサ、SQ-10という機材をiPad上に再現したというアプリです。いずれもシンセサイザ史を語るときに必ず登場するという機材ですが、32年の月日を経てKORG自身が再リリースしたわけですね。

ニンテンドーDS用のソフト、「DS-10」もMS-20の廉価版であるMS-10という当時の機材を再現したものですが、やはりMS-20のほうが機能的にもかなり上。さらに超強力なシーケンサも搭載されているので、DS-10を思い切り強化したアプリと思えば、分かりやすいかもしれません。実はKORGでは、2004年に「KORG Legacy Collection」としてMS-20をPC用に再現したソフトをリリースしており、その限定モデルとして実際にケーブルを使ってパッチ接続できるというユニークな製品を出していました。当時AV Watchで記事を書いたので、パッと見て、その限定モデルを思い出したのですが、iPadならマウス操作ではく、指でより直感的に操作できるため、まさに本物のケーブルを配線している感覚で音作りできるのは楽しいところです。


ケーブルを自由にパッチできるのはかなり楽しい

起動した画面は、まさにMS-20というアナログシンセ。アナログシンセに慣れていない人は、ものすごく難しい操作画面が登場してきたかのように思えるでしょう。また分かっている人でも、すごくパラメータが多いし、パッチ操作までできるため、何をどうすればいいのか、最初戸惑う部分があるのは事実です。私自身も、アナログシンセはかなり分かっているつもりではいるものの、このパッチの自由度を見ると、何をどうつなぐといいのか、かなり混乱しますし……。とはいえ、構造的にはVCO(オシレーター)×2、VCF(フィルター)×2、VCA(アンプ)×1、EG(エンベロープジェネレータ)×2というものなので、シンセの基本を少し知っていれば、すぐに使い方も分かってきます。

いまのデジタルシンセだって、音作りの基本はこのレトロなアナログシンセが基本にあるので、この操作方法を身に付ければ、まさにオールマイティーに音作りができるようになるはず。シンセの音作りがよく分からないという人は、これを使って勉強してみることをお勧めしますよ。

MS-20単体は、和音すら弾けないモノフォニックのシンセです。そして、このiMS-20も同様で、画面のキーボードを弾く際には和音は出せません。でもこれはDS-10と同様に複数のMS-20を同時に鳴らすことができるので、しっかり曲作りだってできますよ。

まずは、この画面上部にあるSQ-10を使ってのパターン演奏作りからスタート。これは見ても分かるとおり、ピアノロール画面などではなく、まさにノブを動かして演奏データを作るという大昔のアナログシーケンサ。つまみを左に回すと低い音に、右に回すと高い音といった具合で、いっぱい並ぶつまみの左から右へと順に音が鳴っていく原始的仕組みです。いまのシーケンサに慣れているとまだるっこしいのは事実ですが、ただ逆にのシーケンサとは明らかに違う新鮮な曲作りができるかもしれませんね。


MS-20と同時にアナログシーケンサのSQ-10もソックリに再現

またこれとは独立してドラムマシンも用意されています。6つの音が出るドラムマシンなのですが、実は、その6つの音源ひとつひとつもMS-20で構成されていて、音色を自由に作れるとともに、演奏もやはりSQ-10風な画面でデータを作っていく仕組みになっています。つまりMS-20がトータル7台分鳴らすことができ、それをミキサーでまとめていくことができるのです。


6音出せるドラムマシンの各々も実はMS-20


アナログメーターも搭載されたマニアックナ7chミキサー

SQ-10もドラムマシンも作るパターンは16ステップ(1小節)であり、1つの曲につきトータル16のパターンを組んでいくことができます。それを順番に並べていくことができ、途中でループさせるということも可能になっているため、しっかりとした曲作りができるわけです。なかなかよくできていますよ。


作成したパターンを16小節分並べられる

ためしに、例のiPad Camera Connection KitとRolandのUA-1Gを接続してみたら、しっかり認識されて音が出ました。この音を聴いてさらにビックリ。ベースのアナログっぽい、“ブっとい”音が出て感激ですね。iMS-20で音を楽しむなら、絶対この接続がお勧めですね。

そしてもうひとつ気になっているのが、11月12日あたりにリリースされると噂されているiPad用の新OS、iOS 4.2です。これはCoreMIDI対応といわれていますが、きっとiMS-20はこのタイミングで出たのでCoreMIDI対応していると思うんですよ。つまりiPad Camera Connection Kit経由でMIDIキーボードに接続すれば、演奏できるだろう、と。ぜひ試してみたいところですね。

なお、このiMS-20の価格は3,800円ですが、1月31日までは発売記念プライスとして1,800円となっているので、これはぜひ早めの購入をお勧めします。