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独占単独取材!ゲーム機風な小型DTM機材、KDJ-ONE登場へ

先日、アメリカで行われたNAMM SHOW 2011に日本のオンラインゲーム会社からかなりユニークなDTM機材が出品されていました。サイバーステップ株式会社KDJ-ONEというこの機材、見た目は液晶搭載のゲーム機という感じですが、この中にはソフトシンセ、MIDIシーケンス機能、エフェクト機能、ループシーケンス機能などがいっぱい詰まったDAWとなっているのです。

まだ、NAMM会場にいた、KDJ-ONEの開発者である大和田豊さんにメールで連絡をとり、帰国直後のアポイントをもらって、昨日その機材を見せてもらいました。まだプロトタイプで、デザインや仕様はいろいろ変更するとのことでしたが、かなりの完成度でできていたので、どんなものなのかを紹介しましょう。


NAMM SHOWで発表された小型DAW、KDJ-ONE


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大きさ的には126mm(横)×150mm(縦)×27mm(高)でリチウムイオン電池またはACアダプタで動作するというこのKDJ-ONE。タッチパネル式の800×640の液晶を搭載するとともに、写真のようにボタンやダイヤルなどが搭載されています。端子を見ると、アナログの入出力のほかに、USB端子、MicroSDなども搭載したり、無線LANにも対応するなど、ある種、小型コンピュータというスペックを持ったマシンになっています。


オーディオの入出力のほかUSB、MicroSDスロットなども用意されている

Androidマシンなのかな、と思ったらそうではなく、CPUにIntelのATOMを搭載し、OSにはIntelのMeeGoというものを採用しているのだとか…。そう、これは電源を入れれば、音楽制作マシンとして使えるようになってはいるのですが、汎用のマシンとしても利用可能で、事実FireFoxなどのブラウザを使うこともできる仕様になっています。

もちろん、一番気になるのはDTM機材として、どんなことができるのか、という点ですが、これがなかなかすごいんです。

基本的には6トラックのDAWとなっており、ここで音楽制作をしていきます。各トラックはMIDIシーケンストラック、ドラムマシントラック、そしてオーディオループトラックのいずれかに設定することができ、自在にシーケンスデータを作っていくことができます。

MIDIシーケンストラックとして使う場合、内蔵のソフトシンセを鳴らすのですが、これがまたマニアックなシンセになっています。2オシレーターを備えており、アナログシンセ的に使ったり、2つを掛け算させてFM音源にしたり、足してリングモジュレータ的に使うこともできます。オシレーター自身はサイン波、ノコギリ波などの単純波形が利用できるほか、PCMデータを扱うこともできるので、そうすれば、まさにプレイバックサンプラーとなるわけです。また、波形自身を自分で描くこともできるため、かなり積極的な音作りができそうです。もちろん、フィルター、エンベロープなども備えており、エンベロープのモジュレーション先も設定できるなど、自由度が高いのも特徴です。


2オシレーターのシンセサイザ。かなり自由度の高い音作りができる

CPUの処理能力次第だけれど、1トラックで64ポリくらいは鳴らせそうということですから、そうした点でも期待できそうですよね。


ピアノロール画面でMIDIシーケンスを組んでいく

そしてこれをピアノロール画面でシーケンスデータとして組んでいくこともでき、その際、キーボード風ボタンを使ってリアルタイムレコーディングしたり、ステップレコーディングすることもできます。またドラムマシンにしたら、エディット画面がドラム入力に切り替わり効率よく入力ができます。


ACIDループを使ったループシーケンス機能も装備

またとてもユニークなのは、ループシーケンサとして使う際、ループ素材には、ACID用のループ素材(いわゆるACIDizedデータ)が利用できるのです。PCとはUSBや無線LAN、またMicroSD経由でやりとりできますから、データの受け渡しは簡単です。1トラックに8つまでのループを置いて、それをドラムマシンのように並べていくので、1トラックだけでもかなりの曲が作れてしまいそうですね。また、PCから素材を持ってこなくても内蔵のマイク、または外部マイクを使ってサンプリングすることも可能なので、そこらの音を素材として使うこともできるわけです。


各トラックに2つずつのエフェクトを挿入できる

こうして作った6トラックをミックスし、オーディオとしてヘッドフォンなどから音を聴くことができるのですが、この際面白いのはUSB経由で鳴らすこともできるということ。そう、USBオーディオインターフェイスを接続すれば、そこから出力できるし、必要あれば、その入力を使ってサンプリングすることもできるとのこと。かなり可能性が広がりますよね。


6トラックをミックスして出力する

もうひとつ面白いのはPCと無線LAN接続した際、このKDJ-ONEをプラグインのシンセとして機能させることができるという点。何やら複雑そうですが、VSTiもしくはAudioUnitsに対応しているのでWindowsやMacのDAWにプラグインを組み込むと、PC側のCPU処理を必要とせずに、KDJ-ONEがシンセとして機能してくれるわけです。

そのほかにもさまざまな仕掛けを埋め込んでいるようですが、気になる価格や発売日の詳細はまだ確定していません。ただ、国内では6万円前後にする予定であり、8月をメドに発売するとのことです。次回は開発者の大和田さんにインタビューをしているので、その内容を掲載する予定です。

【追記】
記事公開後、Twitter経由で「MIDI端子はないの?」といった質問をいくつかいただいたので、開発者の大和田さんにメールで質問をしてみました。すぐに回答いただいた情報によると、USB端子経由でMIDIのやり取りが可能なようです。具体的には、nanoKEYのようなキーボードCoreMIDI対応ってやつですね!)を接続すれば、リアルタイムで演奏できるし、USB-MIDIインターフェイスを接続すれば、その他のMIDI機器とのやり取りが可能になるそうです。

それから、「デザインをもっとかっこよくして欲しい」という要望が来ていた旨を伝えたところ
質感、デザインは必ず良くします。製品化するにあたっての優先事項は、1番に操作性の改善、2番にデザインと考えています
とのお返事でしたから、期待できそうですよ。

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