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天才中学生ドラマー、川口千里ちゃんのYouTubeビデオ制作の舞台裏

YouTubeでアニメ「けいおん!」の主題歌や劇中歌のドラムを叩くビデオ作品の再生件数がそれぞれ数百万回を記録するなど、ネットを通じて名と実力が知れ渡った天才中学生ドラマーの川口千里ちゃん。その千里ちゃんが、先日、横浜みなとみらいで行われた「楽器フェア2011」のヤマハブース内のステージで、そのドラムテクニックを披露してくれました。

 

会場は千里ちゃんの演奏を一目みたいという人たちが30分前から列を作って並び、場内は超満員。実は私も並んだ一人だったのですが、PRESSの特権ということで撮影の許可を得るとともに、ステージ終了後にインタビューをお願いしたところOKをいただいてしまいました!


楽器フェアのヤマハブース内でライブ演奏を行った川口千里ちゃん


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実際YouTubeのビデオを見たことがある方も多いと思いますが、千里ちゃんについて簡単に紹介しておくと、現在14歳の中学生で、5歳からドラムを始め、8歳より菅沼孝三氏に師事。「リズム&ドラム・マガジン」主催のドラム・コンテストで、敢闘賞、準グランプリを受賞したり、小学生のときに、菅沼氏がメンバーであるユニットFRAGILEとのセッションDVDが発売されるなど、すでにプロ。世界的に有名な、ドラムサイト「DRUMMERWORLD」でも、千里ちゃんが取り上げられています。

今年はアメリカのNAMMショーや中国上海のミュージック・チャイナでデモ演奏を行い、11月末には向谷実氏とのセッションライブなども予定されている大物なんです(見た目は小さいけど)。

300万回以上再生されているYouTubeのビデオ

 

今回のステージでは、ヤマハの電子ドラム、DTX-750Kを使って、やはり「けいおん!!」の「GO!GO! MANIAC」などが4曲が披露されました。その舞台裏で千里ちゃんの演奏を見守っていたのは、お父さん。そのお父さんを交えて、私も以前からとっても気になっていた、あのYouTubeビデオをどうやって作っているのかなどを聞いてみました。


ステージ上ではヤマハのDTX-750Kが使われた

--演奏、お疲れ様でした。YouTubeでは黄色いアコースティックドラム、YAMAHA HipGigやYAMAHA PHXが使われていますが、今日使っていた電子ドラムDTX-750Kも自宅で使っているそうですね?

千里:はい、リビングにDTX-750Kがあって普段から使っているため、叩き慣れています。私はDTXのStudioWorksという音色セットが好きなので主にこれを使っています。黄色いドラムは自宅の地下スタジオにあるものですよ。ビデオについてはお父さんが趣味で全部やっているので、私はよく分からないのですが……。

--自宅に地下スタジオというのもすごいですが、やはりお父さんもプロのミュージシャンなのですか?そのお父さんのスパルタ教育でドラムを始めたとか……!?

千里:全然違いますよ!お父さんもお母さんも音楽とは全然関係ない。ウチのお父さん、機械とかが大好きなんです。私が5歳のときに、電子ドラムを見つけて買ってきたのが、そもそもの始まりで、私それをオモチャだと思って、使い出したんです。
パパ:ヤマハのDTXpress2というのが、近所で特売で売っているのを見つけたので、面白いかなと思って買ってきたのです。千里が本気でやりだしたので、その後、子供用の生ドラムを買ってあげたものの、マンション住まいだったこともあり、近所から苦情も出るようになって……。一戸建てに移る際、本当は私のホームシアターを地下に作ろうと思っていたのですが、結局子どものドラム部屋になってしまいました(汗)。


緊張しつつもステージ上でしっかりMCもこなす千里ちゃん

--さて、この辺から本題に入りたいと思います。GO!GO!MANIACなどのビデオ、ドラムの腕はもちろんですが、なかなか音がいいと感心していました。何か秘訣はあるんですか?
千里:そういう話は私は全然分からないので、お父さんどうぞ。
パパ:いえ、全然期待しているだけの音質になっていなくて、困っているくらいですよ。マルチマイクでいろいろ工夫しながら録っているのですが……。

 

--マルチマイクってどのようなセッティングになっているんでしょう?
パパ:まずオーバートップに2本、タムが3つとフロア1つあるのですが、それぞれ1本ずつのマイクで拾い、スネアは上下で、キックにも2つ入れて……とどんどんシステムアップしてきました。それから、アンビエント用にも2本立ててますね。

 

--うわぁ、それってプロのレコーディングスタジオ以上な感じですね。それをミキサーに突っ込んで一発録りしているわけですか?
パパ:それぞれをマルチトラックで録って、あとでミックスダウンしています。

 

--失礼しました。ちなみに、何に録っているのですか?
パパ:けいおん!の曲をアップした当初はローランドのVS-2000CDを使っていました。ただトラック数が足りなったのと使い勝手の面から、現在はCubase6に乗り換えています。あらかじめ、CDからリッピングしたオーディオトラックを作るとともに、それに合わせたクリックトラックも作っているんですよ。
千里:私はイヤフォンを使ってモニターしているんですがCD音が片耳に、もう一方にクリックが来ています。さすがにクリックなしですべてを完全に合わせるのはなかなか難しいので……。もっとも最近はクリックはカウントのところだけだったりするんですが……。これってお父さんの手抜きだよね(笑)。


耳型をとって作った特注のイヤフォン、FitEar

--なるほど、なんで曲のスタートと同時にドラムを叩き出せるのか不思議に思っていたのですが、これで謎が一つ解けました。しかし、CDの曲に合わせてクリックを作るとは、なかなか手の込んだ作業をしてますね。
パパ:これが結構面倒なんですよね。まあクリックがなくても、結構パッチリ合わせてくれるので、最近は頭のところだけなんですよ。問題は叩いているとイヤフォンが外れちゃうこと。だから、叩くときにイヤフォンの上からガムテープを貼ったりしてました。よく見るとガムテープが映っていたりもするんです(笑)。
千里:それでこの前、耳型をとって、専用のイヤフォンを作ってもらったんですよ。これです。須山補聴器のFitEarというものなんですけど、これならピッタリなので、ガムテープいらずです!
 
--このようにして、あの大ヒットYouTubeビデオはできていたんですね。でも、最近は今日のステージのようにライブ活動がかなりあるみたいですよね。中学三年生ということは、もうすぐ受験。大丈夫なんですか?
千里:大丈夫、私受験しないから。だって、中高一貫の学校なんだもん。イエィ!


決めポーズをとってくれた千里ちゃん

--これからも応援しています。頑張ってください!

【追記】
先日の千里ちゃんのインタビュー。終わった後で、千里パパからひとつ重要なことを聴き忘れた……と思っていました。そうCubase6を使っているのはわかったけれど、そんなにたくさんのマイクをパラで録るって、どんなオーディオインターフェイスを使っているんだろう……という点です。
 
実は、今日(2011.12.17)、にいとP=アカサコフさん主催の「けいおん!」ライブに行ってきました。アカサコフさんは、先日の記事“ボカロP、7名のチーム「ボカロマケッツ」が作るVOCALOIDが年内登場”にも登場いただいたボカロマケッツのメンバーでもあり、今年7月で活動を終えたドキ生(ドキッ☆ ボカロ曲だらけの生ライブ)の主催者。このライブに千里ちゃんがゲストとして招かれ、にいとPさんのキーボードとともにドラムの演奏をしていたんです。

にいとPさん(左)と千里ちゃん(右)。
場所はけいおん!聖地、恵比寿のライブハウス
当然、その影にはパパも来ていたわけで、先日聞きそこなったオーディオインターフェイスについて聞いてみました。結果は、Steinbergで揃えていたようです。そうFireWire接続のMR816csxを使っているとのこと。でもそれだけではチャンネルが足りないので、YAMAHAのn12も併せて使っているそうです。csx部分は活用していないので実質MR816だ、とのことでしたが……。これで録った音が、あのYouTubeのビデオになっているんですね。

 

Commentsこの記事についたコメント

2件のコメント
  • SigSig

    金持ちですかね?w

    2011年11月13日 2:04 AM
  • 藤本健

    その辺、あんまり突っ込んでは聞きませんでしたw
    お父さんに、職業を聞いてみたら、「秘密」とのことだったので…。
    お住まいが三重県四日市市とのことですが、一戸建てのおうちで地下スタジオがあるんですから、やはり、それなりの裕福さなのでは…、と(^^)。

    2011年11月13日 11:32 AM

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