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浅倉大介さんのプライベートスタジオ訪問、DTM環境を聞いてみた!

先日、朝日新聞社のAERA別冊『スティーブ・ジョブズ 100人の証言』という本が発売されましたが、その取材ということで、浅倉大介さんのプライベートスタジオにお邪魔してきました。この本のためだけなら、どこでお話を伺ってもよかったのですが、やっぱり個人的には、浅倉さんのあのサウンドがどうやって作られているのか、とっても気になっていたので、「ぜひに!」とお願いして、地下にあるプライベートスタジオを見学させてもらったのです。

 

スタジオに入ると、DX7 IIFDPPG wave 2Prophet VSJP-8080Elektron Machinedrum Waldorf MicrowaveALESIS QSRJV-880KORG OASYSJUPITER-80Origin……とビンテージものから最新機種まで数多くのシンセサイザが!もちろん、ミキサー卓にエフェクト、そしてMacとまさに機材の宝庫です。ジョブズインタビューとは別に実際にどんな環境でレコーディングをしているのかなど、いろいろと話を伺ってみました。



浅倉大介さんのプライベートスタジオ


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--すごいスタジオです。機材もいっぱいで見ているわけでワクワクします。このスタジオはいつごろ作ったのですか?

浅倉さん(以下敬称略):2004年です。それまでも三宿にプライベートスタジオを持っていたのですが、大きな犬とずっと一緒にいられる環境ということで、ここに移ってきました。ここに置いてあるのは、レコーディング用に使うものだけで、ライブ用は別に倉庫にいっぱいあるんです(笑)。ProphetとかJupiter、Moog……とかね。まあ、最近はソフトシンセを使うのがメインなので、Macの中だけで終わっちゃうんだけど、ここぞ、というときにハードシンセを立ち上げて使っているんですよ。


浅倉大介さんに、自宅スタジオのレコーディング環境について伺いました 

 

--これらハードシンセはMacとMIDIで接続しているわけですよね?
浅倉:はい、このスタジオ内にUnaitor8(※注:Logicの開発元、EmagicがAppleに買収される前に販売していた8ポートのMIDIインターフェイス)が8台置いてあって、地下ケーブルを通じてつながっています。古いインターフェイスではあるものの、いまのMac OSでもドライバだけはしっかり提供されていますから。


各種ラックマウントの一番右下にある青いものがUnaitor8

--そのMacですが、どんな環境になっているんですか?
浅倉:音楽制作のメイン環境はIntel Mac Proを使っていて、ここにAvid(Digidesign)のボードがいっぱい入っています。OSは10.5.4で止めています。別パーティションにはSnow Leopardを入れてはいるのですが……。音楽環境以外ではMac book AirなどでLionは使っているんですけど、仕事用は別ですね。

 

--10.5.4にしている理由というのは、どういうところなんですか?
浅倉:DAWはずっとLogicを使っています。いま使っているのはLogic 8で、CPU環境でソフトシンセなどを動かす一方、その裏でAvidのDSPボードであるPro Tools|HDを使いDAEエンジンを動かしています。このDAEエンジンを使って、最終のプラグインであったり、歌の処理、またマスタリングといった処理をしているのですが、この2つの環境が安定して動くのが10.5.4なんです。本来なら最新環境で、すべてが気持ちよく動いてくれるといいのですが、その辺が難しいところですね。


Mac ProにProTools|HDのDSPを搭載した環境でLogic8を動かしている

--プロの方というと、Pro Toolsユーザーが多いですが、浅倉さんはLogicなんですね。

浅倉:以前、屋敷豪太さんと話をしていて盛り上がったのが、「Pro Toolsって業務ツールなんだよね、Logicは楽器的だよね」ということ。やっぱり試行錯誤して音楽を作り上げていくという楽しみはLogicでしか味わえないんですよね。ただ、音のよさ、処理能力の高さという意味ではPro Toolsはいいので、そのハードウェアは使っているわけです。

 

--さきほどマスタリングの話が少し出ましたが、これはどうしているんですか?
浅倉:マスタリングもLogicでやっていますよ。CDにするものは、バーニー・グランドマン・マスタリングの前田康二さんにお願いしていますが、iTunesで配信するものは全部自分でマスタリングしています。

 

--ここで気になるのが、そのレコーディング環境ですが、オーディオインターフェイスとしては何を使っているんですか?
浅倉:実はいわゆるオーディオインターフェイスは、使っていないんですよ。その辺がボクのこだわりというか……。外から音を取り込むという点では2つのルートがあります。ひとつはStuderのA/Dを使い、そのAES/EBU出力をDigidesignのインターフェイスに送ってMacに取り込むという方法。このStuderの音質がすごく好きなんですよ。もうひとつは、DM2000の介してアナログを取り込んで、同じくAES/EBUで送るという方法です。


DM2000をミキサーではなく、A/D、D/Aとして利用

--DM2000って、YAMAHAのデジタル卓ですよね?
浅倉:DM2000、ミキサーとしては一切使ってなくて、究極のA/Dコンバータでかつマトリックスが自由自在に組めるということで利用しています。かなり贅沢な使い方なんですけどね(笑)。ここにワードクロックを与えることで、とてもいい環境ができあがっています。D/Aのほうも、このDM2000を使っていて、この先にNS-10MやMackieのモニタースピーカー、また各種ラジカセやさまざまなヘッドホンなどをつないで音のチェックを行っています。

 

--やっぱりいわゆるオーディオインターフェイスではダメですか?
浅倉:いろいろと聴いてみたけれど、Digidesignほど、ガツンと来ないというか…。またレイテンシーにおいても不安があるんです。別にダメというわけではないけれど、USB接続において、まだ信頼していないというか…。実際、HUBを通したりするとダメでしょ……。いずれそうした環境に乗り換えていく可能性はありますが、現在はこのシステムでとても快適です。レイテンシーもまったく感じないですしね。

 

--次にソフトシンセについて教えてください。ソフトシンセはどんなものを使っているのですか?
浅倉:一番よく使うのはLogic標準のサンプラー、EXSです。このスタジオにあるシンセなどを含め、これにサンプリングして使っています。すごくマニアックなんですけど、贅沢なハードシンセの使い方ですよね。

 

--1音をサンプリングするのですか?それともマルチサンプリング?

浅倉:たいていは5、6ポイントずつサンプリングしていますね。たとえばDX7 IIのユニゾンモードってすごく分厚い音のFMなんだけど、それをマルチでサンプリングしてつかっています。一回サンプリングしてしまえば、あとは簡単にその音を再現できますからね。また、DXでしかならないベースとか好きで、ベロシティも分けてサンプリングしていますよ。ここには置いていませんが、AccessのIndigoやEnsoniqのVFXとかも……。自分専用のキックだけで何十個もありますよ。


愛用のDX7 IIなどから気に入った音をサンプリングして使う

 

--すごいですね。こうして作っているからこそ、浅倉さん独特のあのすごい音が出てくるわけですね。ほかに何か使っているソフトシンセってありますか?
浅倉:最近だとTone2が面白いですよ。ElectraXであったり、Gladiator 2など。ElectraXは3オシレータのシンセを4つレイヤーできるというものなのですが、なかなかいいです。そのほか最近便利なのがreFXのNexus2。昔のRolandのJVシリーズのようにボードで機能拡張していくような感覚で使えるのがいいですね。

 

--ありがとうございました。あれ?学研のSX-150やmonotronなんかもあるんですね!
浅倉:この辺も機材もなかなか面白いですよね。そう、こっちはSpeak&Spellの改造版です。


左からmonotron、SX-150、Speak&Spell

--懐かしいですね。私、中学生時代にリアルタイムで使ってました(笑)。すごく楽しかったです。ぜひ、また遊びに来させてください。本当にありがとうございました。

 

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