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3Dオシロスコープ搭載のニンテンドー3DS用シンセ、KORG DSN-12誕生

これまでニンテンドーDS用のKORG M01D、iPhone/iPad用アプリ&AndroidアプリののI am SynthやI am Sampler、FM音源をiPadで実現させるiYM2151やKORGのMS-20をiPadで実現するiMS-20など、数々のシンセソフトを生み出してきた佐野電磁さん率いる会社、DETUNE。そのDETUNEが、またすごいソフトを開発してくれました。今回登場したのはニンテンドー3DS用のソフト、KORG DSN-12というものです。

 

M01DやiMS-20同様にKORGとの共同開発とのことで、シンセサイザエンジン部分にはKORGの技術が採用されている一方、オシロスコープ機能を組み込んでしまうという斬新なアイディアは佐野さんによるもの。パッケージ販売ではなく、ダウンロード専用のソフトウェアになっているとのことですが(ダウンロード価格は税込3,800円)、実物を見てきたので、どんなソフトなのか簡単に紹介してみましょう。


オシロスコープ機能を搭載したニンテンドー3DS用シンセ、KORG DSN-12


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DSN-12の特徴を並べると
・バーチャルアナログモノフォニックシンセサイザー12台搭載
・シーケンス最大ステップ数64
・各シーケンスを最大64のパターン上に自由に構成可能
・パターンプログラムモードによりパターンを最大99シーン分チェーン、各トラックのミュートプログラムも可能
・エフェクト3系統実装、ディレイ、コーラス、フランジャー、コンプレッサー、キック、リバーブから選択
・ローカル通信によるユーザー間での楽曲および音色データの交換
・世界初3D 表示オシロスコープ画面、ウェイブおよびリサジューモード搭載

というもの。


電磁マシマシでお馴染みの衣装で登場してくれた、開発者であるDETUNEの社長、佐野電磁さん 

 

KORG M01Dとは異なり、アナログシンセというのを前面に出したニンテンドー3DS用のシンセサイザです。


パッチングによって音色を作っていくアナログシンセが計12台分入っている 

 

画面上に表示されるアナログシンセをパッチングして音色を作り、シーケンサで曲を作っていくというのが基本的なコンセプトです。PWMも搭載されたので、よりMS-10に近づいたというか、MS-2000的なものになっていたり、シンセが12台分になったり、強力なエフェクト機能を搭載しているなど、強力な音源になっているのですが、今回の最大の特徴といえるのはオシロスコープを搭載しているということ。


2つあるVCO部では三角波、ノコギリ波、矩形波、ノイズが選択できる 

 

シンセサイザとシーケンサの操作はすべて下の画面で行い、上の画面は3D表示オシロスコープ専用となっているんですね。

 

確かにシンセマニアの中にはオシロスコープを使って波形を見る人はいるし、実際に三角波や矩形波を画面に表示させたり、そこにフィルターを掛けると波形がどう変化するのかを見るのはなかなか面白いもの。ただ、そのためにオシロスコープを購入するという人は、そうそういないでしょうし、そもそも使い方が難しくてなかなか素人が手を出せる代物ではありません。でも、そんなオシロスコープが、ニンテンドー3DS上で簡単に動いてくれるとなると、かなり楽しそうですよね。


画面上部では、DSN-12の最終出力を画像表示させるオシロスコープが搭載されている 

 

しかもただの波形表示だけではないんです。リサジューモード(LISSAJOUS)というのがあり、シンセが作り出す音を3次元のグラフィックで表示してくれるのです。といっても、何のことだかわからないと思うので、下の動画をご覧ください。

どうですか?なかなか不思議ですよね。iPhoneのカメラで撮影したものなので、3次元というのが表現できないのですが、奥行きがある映像で、何とも言えない気持ちよさがあるんです。そう、リサジューというのはX軸、Y軸にLch、Rchの信号を割り当てて表示させるもので、小さい音のサイン波なら小さな円が表示され、大きな音のサイン波なら大きな円が表示され、音によって描き出される図形が変化していくというもの。放送局などで、逆相が起きていないかなどをチェックするのに、モニター用としてよくおかれているものです。


設定によってオシロスコープを波形表示にするか、リサジュー表示にするかなどの選択も可能 

 

これは楽しいですよ!曲作ることなんて、どっか飛んじゃって、いかにキレイな映像を作り出すかにハマってしまいます(笑)」と佐野さん。実際、先ほどの映像はデモ曲の冒頭。リサジュー画面での波形表示に力を入れているわけですね。実物を見ないと3D表示の不思議さはなかなかわからないのですが、奥行きはX軸を微分したものとなっています。その方式を考案したのはKORGのエンジニアである阪上大地さん。


KORG DSN-12の開発メンバー。左から プロダクトマネジャーの福田大徳さん、シンセサイザエンジニアの坂上大地さん
佐野さん、プログラマの鈴木秀典さん(プロキオン・スタジオ)、サウンドデザイナーの金森与明さん 

 

サウンドデザインを担当したKORGの金森与明さんも「オシロスコープ部をより立体的な表示にするにはどうしたらいいか、とみんなで話をしていたら、阪上が『Z軸にX軸を時間で微分したものを入れるといいはず』と即答したんです。でやってみた結果がこれ、あまりにも面白い表示になって驚きました」と話します。

 

阪上さん本人も「ここまで、面白くなるとは想像できていなかったですよ」と謙遜。これが大きなキーポイントとなっていることは間違いありません。個人的には、これを見て、即、頭に浮かんだのが齋藤久師さん。以前、久師さんの家に取材に行った際、シンセの出力を古いオシロスコープで表示させ「リサジューで表示させると面白いんだ」と見せてくれたが印象に残っていたからです。ということを話たら

 

まさに久師さんのところに昨年12月ごろに遊びに行った際、見せてもらって、リサジューを搭載したい!と思ったんです。その時点では、すでにDSN-12の大枠ができていたんですけどね」と佐野さん。やっぱり、原点は久師さんだったんですね(笑)。

 

と、オシロスコープの話ばかりになってしまいましたが、DSN-12の音源としての機能も簡単に紹介しておきましょう。12台あるシンセは、それぞれVCO×2、VCF、EG、VCA、LFOから構成される音源。LFOをどこに影響させるかはパッチングによって決めることができるなど、かなり複雑な音作りも可能になっています。


12トラックを使い、64のパターンを鳴らしていく 

 

エフェクトはディレイ、コーラス、フランジャー、コンプレッサ、キック(キックドラムを強調するもの)、の中から2つ、さらにリバーブを加えた3つを駆使して音作りが楽しめます。


ピアノロール画面でデータ入力できるシーケンサ機能 

 

1ソング内では、12トラックのシンセサイザそれぞれに対して、最大64ステップを64パターン(A~Dバンクごとに16)まで使うことができ、シンセサイザの音色はシーケンスごとに割り当てられているので、曲の展開に合わせて多彩な音色を作り込むこともできます。


ミキサー画面も搭載し、ここでミックスダウンができる

 

最終的にパターンの再生順を入れ替え、曲を構成させることができるほか、リアルタイムにパッドをタッチしてパターンを演奏することも可能。さらにKAOSSPAD風な画面で、演奏するといったことも可能になっています。


KAOSSPAD風の画面で演奏することも可能 

 

PCを使ったDTMと違い、ニンテンドー3DSだけで音作りも曲作りも、エフェクト処理もミキシングもすべてこなせてしまう手軽さが楽しいところ。何でも高機能・高性能でできるDAWの世界とは明らかに違うのですが、ある程度制約された機能、小さい画面を駆使して取り組むからこそ、面白いという面もあると思います。


もちろん鍵盤画面での演奏もできる

 

それでいて、出音はなかなか迫力あるので、楽器としてみても、なかなかパワフル。このKORG DSN-12のためにニンテンドー3DSを買っても損はないと思いますよ。

 

【製品情報】
KORG DSN-12製品情報








Commentsこの記事についたコメント

1件のコメント
  • 【レビュー】「KORG MS-20 オリジナル後期型」を購入!! – MS-20miniやソフトシンセとの違いとは | スタジオ翁

    […] ソフトシンセ版やニンテンドーDS版、iPad版など多くのデバイスで復刻されていることからもMS-20がいかに昔から愛され続けてきたのかがよく分かります。 […]

    2019年11月8日 10:11 AM

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