新たに登場したFocusriteのScarlett G2シリーズ。上からSolo、2i2、2i4
今回発表されたのは以下の6機種
製品名 | 入出力数 | マイクプリ | 直販価格(税抜) | 発売時期 |
Scarlett Solo G2 | 2in/2out | 1 | ¥10,000 | 2016年6月 |
Scarlett 2i2 G2 | 2in/2out | 2 | ¥14,500 | 2016年6月 |
Scarlett 2i4 G2 | 2in/4out | 2 | ¥18,300 | 2016年6月 |
Scarlett 6i6 G2 | 6in/6out | 2 | ¥27,500 | 2016年7月 |
Scarlett 18i8 G2 | 18in/8out | 4 | ¥38,500 | 2016年7月 |
Scarlett 18i20 G2 | 18in/20out | 8 | ¥55,000 | 2016年7月 |
さらにコンデンサマイクとモニター用ヘッドホンをセットにした以下の2つのパック製品も登場しています。
製品名 | 直販価格(税抜) | 発売時期 |
Scarlett Solo Studio G2 | ¥21,200 | 2016年6月 |
Scarlett Studio G2 | ¥27,600 | 2016年6月 |
高品位な音でのレコーディングに必須のコンデンサマイクを単体で購入するとなると、エントリー製品でも数万円はしてしまうのが一般的で、モニターヘッドホンを入手しようと思っても、やはりかなりの価格になります。それらがセットとなって、すぐにDTMを始められる環境が、21,200円で手に入れられるというのは、かなりグッと来ますよね。
これまでのScarlettシリーズ、「すごくいいけど、192kHzに対応していないのが残念」といった声が多くあったのを受け、従来の96kHzから、192kHzの最高品質ハイレゾサウンドの再生、そして、そのレコーディングにも対応した形になっています。また、その特性を十分に生かせるようにと、マイクプリアンプも性能アップしている、というのが第2世代のG2である、というわけなのです。
実際、このモニターヘッドホンを使って、聴いてみましたが、高域までしっかり音を捉えることができ、音の細かなニュアンスの違いまで聴き分けることができるし、口径が大きいオーバーヘッド型のヘッドホンだけに、低域もかなりしっかり出ています。
まあ、モニターヘッドホンという特性上、のんびりゆっくり聴くリスニング用のものとはちょっと違う雰囲気ですが、「CDの音と、MP3の音、ハイレゾサウンドでは、それぞれどう音が違うのか?」なんていうのを聴き分けるのには、結構使えて面白いですよ。
また、驚くのは今回の価格です。Scarlett G2シリーズになり、性能が大きく向上しているのに、値段は大きく下がっているのです。たとえがSoloの場合、従来13,500円だったのが10,000円に、2i2は19,800円が14,500円、2i4は27,000円が18,300円……といった具合。SteinbergのURシリーズの価格を意識しているんだろうな、と思う設定ではありますが、これはユーザーとしてもなかなか魅力的ですよね。
その、Scarlett G2シリーズで、もう一つ大きく注目すべきポイントがバンドルのDAWです。前述のとおり、従来のScarlettシリーズでもバンドルされていたAbleton Live Liteに加え、Pro Tools|FirstのFocusrite特別バージョンがバンドルされているんです。
Eleven Lite | アンプシミュレータ |
InTune | チューナー |
Vibe Phaser | フェーザー |
Sci-Fi | リング・モジュレーター |
Vari-Fi | スピード変化エフェクト |
Graphic EQ | グラフィックEQ |
Black Op Distotion | ディストーション |
Flanger | フランジャー |
Roto Speaker | ローターリースピーカー |
Tepe Echo | テープエコー |
Studio Rverb | リバーブ |
Gray Compressor | コンプレッサ |
見てお気づきの方もいると思いますが、Focusrite製のエフェクトが追加された、というわけではなく、Pro Tools|Firstのオプションとして用意されているエフェクトが12種類バンドルされた形になっています。
ちなみに、Pro Tools|First本体はフリーウェア版と同じもののようで、Focusrite版には本体とは別に12種類のエフェクトがセットとなっているわけです。これら12種類は1つ1つダウンロードし、1つ1つインストールしなくてはならないのがちょっと面倒ではありますが、入れてしまえば、あとはずっと使えるプラグインとなっています。サブスクリプションで月額で課金されるのとは違うから、安心して使うことができるんですよね。これが入手できるだけでも、十分元が取れてしまうのではないでしょうか?
昨年Pro Tools|Firstを使ったときは、エフェクトが少ないというだけでなく、日本語環境だとバグもかなり目立ち、やや印象が悪い状況でした。ところが今のPro Tools|First 12.3.1は結構安定してくれます。ただし、保存できるのはクラウドのみで、計3つまで…といった仕様は無料版と同じですね。
これからDTMを始めてみたいというエントリーユーザーの方はもちろん、2台目のオーディオインターフェイスを検討中、ほかのマイクプリアンプ内蔵オーディオインターフェイスを試してみたい…といった人にとっても、手ごろな価格で便利に使える製品だと思いますよ!
【製品情報】
Focusrite Scarlett G2シリーズ製品情報
【価格チェック】
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