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  • DoricoがVesion 2.2にアップデート、リアルタイムMIDI入力やリピート記号にも完全対応

Steinberg楽譜作成ソフトDorico。Cubaseの兄弟ソフトともいえるこのDoricoについて、DTMステーションでもこれまでもたびたび取り上げてきましたが、11月28日にまた大きなアップデートがありました。Dorico Version 2.1から2.2へのアップデートであり、数字的には0.1上がっただけではあるものの、待望のMIDIリアルタイム入力機能や、リピート記号への対応が行われ、これで楽譜作成ソフトとして先行するFinaleSibeliusなどにも機能的にほぼ追いついた格好となりました。

もちろん2.1から2.2へのアップデートなのでDorico 2.xユーザーであれば無償アップデートできるわけですが、ほかにもテンポトラックの入出力やトリルの再生での反映、ジャズ用の各種記号への対応や、音楽記号を自由に編集してオリジナルに仕上げることが可能になるなど、さまざまな機能が加わっているので、どんな点が強化されたのか、上位版であるDorico Pro 2.2を使って紹介してみましょう。


Version 2.2にアップデートされたDorico Pro

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まず、このDorico Pro Version 2.2を起動してみて、すぐに気づくのは画面右上にレコーディングボタンとメトロノームボタンが追加された点。そう、今回のアップデートで一番大きいのは楽譜データの入力においてMIDIのリアルタイムレコーディングが利用できるようになったことです。


画面右上にはの録音ボタンと、メトロノームボタンが

でも、そう聞いて「え?そんなの単純な話なのでは?」「別のDAWでMIDIリアルタイムレコーディングしてインポートすればいいのでは?」などと思われる方も少なくないと思います。でも、実はこれが実に使いやすい形にチューニングされてDoricoに搭載されているのです。

とってもシンプルなデモではありますが、以下のビデオをご覧ください。

実際にリアルタイムでMIDIレコーディングした結果を譜面で確認したことがある方なら、「おお!」と思われたのではないでしょうか?そう、クリックを聴きながらリアルタイムレコーディングしても、普通は付点やタイがいっぱい表示されてしまって、なかなかキレイなスコアになりません。でも、一瞬でキレイな譜面ができあがっているのです。


MIDIからのリアルタイムレコーディングするだけで、それなりの譜面が作成できた

それは、このデモ演奏が上手だからというわけではなく、結構誰が弾いても、キレイに仕上がってくれるのです。それはDoricoがリアルタイムでクォンタイズ処理をしているのと同時に、ある程度これは前の小節に入る音なのか、後の小節に入るべき音なのかをうまい具合に判断してくれている結果、いい具合に仕上がるのです。もちろん、そのクォンタイズの設定もできるので、必要に応じて手動で調整することも可能です。

ただユーザーが利用するオーディオインターフェイスやMIDIキーボードなどによっては、ややしっくりこない結果になる……ということもあります。その場合、環境設定の再生にある「MIDI入力のレイテンシーの補正」を設定してみてください。デフォルトでは0msとなっているのですが、これを60msとか70msなどにすれば多少レイテンシーのあるオーディオインターフェイスやMIDIデバイスであっても、キレイなタイミングで入力できるようになるはずです。


必要に応じて「MIDI入力のレイテンシーの補正」を設定するといい

2つ目に取り上げたいのは、ようやくDoricoが繰り返し記号をサポートするようになったのと同時に、単に表示するだけでなくMIDI再生においても、その繰り返し記号に合った形で演奏できるようになったことです。

もちろん、これまでも楽譜の中にD.S.とかFineといった記号を入れることは可能でしたが、それはあくまでもテキストで入れていたのであって、データ的に意味を持つものではありませんでした。しかし、今回の新バージョンではジャンプ記号、リピートセクションとして、D.C.、To Coda、D.S. al Coda、Segno、Fine……といったものが用意され、これらを楽譜上に指定すれば、それにしたがった演奏ができるようになったのです。


各種繰り返し記号が用意された

もちろんCodaの表記を記号にしたいといった場合は、浄書オプションで設定することが可能ですし、リピート回数を入力したり、その表記を変更することなども可能になっています。


Codaを記号に設定する、といったことも可能

さらにトリル記号が扱えるようになり、これも簡単に演奏に反映できるようになったのも今回のアップデートのポイントです。記譜画面において装飾音を選ぶと数多くの装飾音の記号が表示され、これらを楽譜内に書き入れることが可能になっています。このうち、トリルを選べば、トリル記号が書き込まれるとともに、演奏時にそれが反映されるのです。この辺も楽譜を作りながら音を確認するという意味では大いに役立ちそうです。


トリル記号を設定すると演奏にも反映される

この装飾記号という意味ではジャズのアーティキュレーションの記号なども新たに加わっているので、この辺の記号を使いたかった人にとってもDorico 2.2は強力なツールになっていますね。

ところで、Doricoで入力した画面を再生しながら、半分遊びでキーボードを弾いていたら、たまたまなんとなくいいメロディーができたけど、記録していなかった……なんてことってよくありますよね。その幻の演奏を再現してくれる機能がDoricoに搭載されました。これは従来からCubaseにあった機能で、再生時に常に裏でこっそりバッファに記録しておいてくれるというもの。それがDoricoにも搭載されたのです。


再生時に弾いた演奏をデータとして復元することも可能に

使い方はいたって簡単。「いま、引いたフレーズがよかった…」と思ったら、そこでいったん作業を止めて、ALT+SHIFT+R(MacならCtrl+Command+R)を押すか、再生メニューから「非録音時のMIDI入力データを記録」を選べばいいのです。ちなみに、これを実行せずに再度再生すると、上書きされて前回の演奏データはすべて消えてしまうので、ここは注意が必要ですよ。

そのほかにもタップテンポに対応したので、思いついた曲や、ちょうど今聴いている曲に合わせてマウスをクリックすることでそのテンポに合わせたテンポ設定ができるようになったのも便利な点ですね。


タップテンポにも対応した

また今回のアップデートで「音楽記号を編集」という機能が搭載され、各種記号をすべて自分でエディットすることが可能になりました。どうも、この記号のデザインは気に入らない……というときに自分だけのデザインに変更することができるし、自分だけのための新しい記号を作ってしまう……といったことも可能。記号のデザインにこだわりがある人にとっては便利な機能ですよね。


各種記号を自在にエディットすることができるようになった

ところでDoricoがSteinbergのソフトである、という点で多くのCubaseユーザーが期待を寄せているのがCubaseとの連携機能でしょう。有機的な連携という意味では、現在のDorico 2.2では実現できていません。ただ、パッと見の印象でも感じられるとおり、UIはCubaseに近い形で設計されており、Cubaseユーザーにとっても馴染みやすい、使いやすい楽譜作成ソフトとなっています。もちろんCubase Pro 10とMusic XMLでの入出力は可能なので、お互いでのデータのやり取りも可能です。

この辺の進化については、今後に期待しつつも、楽譜作成ソフトとしてかなり強力な機能を持ってきたDorico Version 2.2、使ってみてはいかがですか?

【関連情報】
Dorico 2製品情報
Steinberg Online Shop

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